令和5年度鶴岡市卓越技能者表彰受賞者が決定しました！

　鶴岡市卓越技能者表彰制度は、市内在住の優秀な技能者を表彰することにより、広く一般に技能尊重の気風を浸透させ、技能者の地位および技能水準の向上を図ることを目的とした制度です。
　昭和60年に始まり、これまで144名の技能者が受賞されています。
　今年度の鶴岡市卓越技能者表彰につきましては、2名の方が受賞されましたので、ご紹介します。
　　
　　・五十嵐　明美　さん　職種：染物職（住所：関川）
　　・加藤　智　さん　職種：製糸工（住所：日出）

　受賞、おめでとうございます。

受賞者の概要

五十嵐　明美　さん

　勤務先の有限会社関川さら文で、型彫り、色作り、染色、仕上げの技術を磨き、現在まで染物の技術者として34年間従事し、市の式典や選挙、学校関係の横断幕、菓子店舗や飲食店の暖簾（のれん）、デパートの壁面広告、しな織記念品など、様々な製品の染色を手掛けてこられました。
　機械によるプリントが一般的になっている中、機械染めにはない手染めによる色の深みや温かみを生かし、顧客の店舗や商品のイメージを作品を通して表現しております。地場産業のしな織とのコラボレーションや、あつみ温泉地域における暖簾製作などにより、地域の産業振興に尽力しておられます。

加藤　智　さん

　高校卒業後、松岡機業株式会社（現在は、松岡株式会社に合併）に入社し、製糸工として現場責任者や管理職、役員を歴任。現在まで47年間従事し、製糸・製織の工程のノウハウや技術を蓄積してこられました。
　ボイラー技士や危険物取扱者、ボイラー整備士等の資格も有し、製糸・製織の現場における設備や、加工等の一連の作業を熟知しておられます。
　「潜在捲縮性（せんざいけんしゅくせい）生糸の製造方法」特許に関しては、発明者として主体的に取り組み、従来のシルクにはなかった伸縮性や肌触りを実現しました。また、鶴岡織物工業協同組合と協力し、「kibiso」ブランドの立ち上げにも参加するなど、庄内・鶴岡のシルク産業の発展に寄与されました。

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