5月31日に江戸川区・鶴岡市友好都市盟約40周年記念式典を開催しました
更新日:2021年6月22日
第二次世界大戦中の学童疎開をきっかけに江戸川区と本市が友好都市盟約を締結してから40周年を迎えました。この節目を記念して5月31日に江戸川区・鶴岡市友好都市盟約40周年記念式典をオンラインで開催しました。
江戸川区と本市の友好は、第二次世界大戦中の学童疎開がきっかけです。
昭和19年、戦火にさらされた東京では、学童の集団疎開が始まり、江戸川区の4,300名以上の児童は、昭和19年8月から昭和20年11月までの間、本市(市街地、湯田川温泉、湯野浜温泉、あつみ温泉、善宝寺、大山)に滞在しました。
鶴岡に疎開した児童は、窮乏した時代であったうえ、親元を離れた寂しい毎日でありながらも、鶴岡の豊かな土地柄と人々の温かさによって、比較的恵まれた疎開生活を過ごすことができたといいます。
戦後、疎開児童が、お世話になった旅館を訪問するなど、徐々に交流が始まり、新潟地震(昭和39年)で被害を受けた本市への援助や、内川への鯉や金魚の放流など市民レベルで親交を深め、昭和56年5月25日に両都市で友好都市盟約を締結しました。
現在、両都市では双方で開催されるイベントにお互い訪問しあうなど、芸術・文化・スポーツ・農業・物産など様々な分野で盛んに交流が行われています。姉妹校の盟約を結んだ小学校同士がセカンドスクールや特産品交換を行ったり、バレーボールなどの各スポーツ団体が交流試合をしたりしています。さらに、「鶴岡江戸川友好交流演奏会」が毎年交互に開催されているほか、各サークル団体の交流も続けられています。また、平成2年開設の「鶴岡市東京事務所」(江戸川区西葛西)は、両都市の交流推進の拠点となっており、昨年度には開設30周年を迎えています。
5月31日(月曜)11時から、江戸川区役所とオンラインで結び開催した友好都市盟約40周年式典には、本市からは、皆川治市長、山口朗副市長、本間新兵衛市議会議長、佐藤博幸市議会副議長、五十嵐廣明鶴岡江戸川交流合唱団副会長が出席、江戸川区からは、斉藤猛区長、山本敏彦副区長、福本光浩区議会議長、堀江創一区議会副議長が出席されました。本市は昨年7月に、江戸川区は本年5月に、内閣府よりSDGs未来都市にそれぞれ選定されていることから、皆川市長のあいさつでは、「この度の友好都市盟約40周年を契機に、これまで両都市が育んできた文化・教育・経済交流の一層の発展を図りつつ、コロナ禍をともに乗り越え、SDGsの目標にも資する未来志向の新たな都市交流にも取り組んでいきたい。」とあいさつ。斉藤江戸川区長は、「区民にとって鶴岡市は第二のふるさとに感じており、友好の輪が幾重にも広がっていくことを願っている。」とのあいさつがありました。その後、記念品交換として、本市から江戸川区へ「kibisoのタペストリー」を、江戸川区から本市へ「木目込み人形」をそれぞれ交換し、記念映像として、江戸川区と交流がある鶴岡江戸川交流合唱団の合唱や友好の歩みを鑑賞し、終始和やかな雰囲気で式典は終了しました。
記念品の紹介
木目込み人形(きめこみにんぎょう)
木目込とは、桐材(きりざい)等で作られた素地に筋彫りをし、衣装地を筋目に押し込んでいく技法で、江戸時代に京都で始まり、その後江戸に伝わったとされる伝統技術です。
この作品は、「玉鬘姫」(たまかずらひめ)という源氏物語の登場人物で、江戸川区の創作人形作家、新倉綾子様によるものです。
本市は、養蚕から絹織物まで一貫工程が残っている国内唯一の地域で、「サムライゆかりのシルク」として日本遺産にも認定されています。絹産業の拠点である松ヶ岡地区では、今年、開墾150年の節目を迎えています。
このタペストリーは、「風通縞と筋」と「ます並べ」の2種類の生地を縫い合わせて作られています。
江戸川区・鶴岡市友好都市盟約40周年記念式典動画
動画は鶴岡市公式YouTubeチャンネルで↓
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