特集 リサイクルプラザ「くるりん館」で学ぶ 私たちが出した 資源ごみはどこへ行く? ●問合せ 廃棄物対策課?22‐2848 ごみステーションに出した資源ごみ。回収された後のことを知っていますか?  分別さん夫妻のように思っている方もいるのではないでしょうか。  皆さんの家庭から出た資源ごみは、リサイクル工場に行く前に、リサイクルしやすいように処理する施設に搬入されます。その施設が、鶴岡市リサイクルプラザ「くるりん館」です。ここでは、手作業でのごみの選別や機械を使った資源物の圧縮等を行っています。  決められたごみ以外を袋に入れてしまうと、次のような弊害があります。 ●本来は資源なのに、リサイクルできなくなる ●手作業をする作業員のけがや、施設の火災等につながる  限りある資源を再利用するためにできることは何でしょうか。そのヒントが、くるりん館にあります。まずは分別さん夫妻と一緒に、くるりん館をのぞいてみましょう。 分別(わけわけ)さん夫妻 機械で仕分けして終わりでしょ? 少しなら違う種類のごみを入れても別にいいんじゃない? くるりん館とは? 役割 家庭から出る資源ごみを種類ごとに選別し、リサイクルできるように処理する 処理しているごみ 資源ごみ →プラスチック製の容器包装類(桃色の袋)、ペットボトル(黄色の袋)、びん・缶類(緑色の袋)、金属・その他(青色の袋)、蛍光管・乾電池等 ※家庭からの粗大ごみの持ち込みも可(有料)。 ※令和4年度は、3,174tを処理しました。 ●住所 鶴岡市水沢字水京68‐1 トピック01 ごみステーションに出したその先は? くるりん館をのぞいてみよう! くるりん館に搬入されるごみ袋の内、今回は、桃色・黄色・緑色の袋の行方を見てみましょう。 どの種類も、リサイクルできない物を作業員の手で取り除いています。 桃 プラの付いた容器包装類、トレーなど 黄 ペットボトル 緑 瓶、アルミ缶、スチール缶など 1. 種類ごとに機械で袋から中身を出す 2. リサイクルできない物を手作業で取り除く 分別間違いのごみ !CAUTION !DANGER 桃色の袋に空き缶が! 注射器などの危険物が混入していることも! この後、アルミ缶・スチール缶・瓶に分ける。 瓶はさらに、手作業で色ごとに分ける。 手作業で取り除いているなんて知らなかった。 注射針が刺さったら危ないよ! 負担をかけないためにも、分別しないといけないんだね 3. 圧縮・梱包をしてリサイクル事業者に引渡し ここまでがくるりん館の役割 容器包装類 ペットボトル 缶類 瓶 リサイクルされると? プラスチック製品などに! 再びペットボトルに!詳しくは5ページ 缶や金属製品に! 瓶や断熱材に! トピック02 教えてください! くるりん館の工場長に聞きました! 工場長 齋藤 廣幸(さいとう ひろゆき)さん Q 「危ない!」と思うごみの出し方は? A 青色の袋に、中身が残ったカセットボンベ・スプレー缶や電池類が混入している場合です。 機械に挟まって発火・爆発するなど、小規模なものを含めて年間50件以上の発火事故が発生しています。スプレー缶等は中身を使い切ってください。電池類は透明な袋に入れ、月1回の蛍光管・乾電池等の日に出してください。 Q 「こう分けて出してほしいな」と思うことは? ペットボトルのラベルやキャップを外して出してほしいです。 ペットボトルのキャップは専用の機械で外すこともできますが、外した上で出していただくとスムーズに作業できますし、リサイクル率も向上します。 ▲キャップを外す機械 Q 市民の皆さんに知ってほしいことは? 「混ぜればごみ、分ければ資源」ということです。 もやすごみの袋にプラ容器を入れたり、青色の袋にびん・缶類が混入していたりすると、資源なのにリサイクルできなくなることが多くあります。少し気を付けて分別するだけで、ごみの量を減らすことにもつながります。 リサイクルのスタートは 家庭での分別から ごみ袋が収集されたら終わりではありません。リサイクルは、各家庭でごみや資源を袋に入れるところから始まっているのです。袋に入れたものがごみになるか資源になるかは、皆さんの一手間の分別にかかっています。資源を有効利用できるように、これからも決められた方法での分別をお願いします。 百聞は一見にしかず! もっと知りたい方は くるりん館へLet's Go! (レッツ ゴー)  団体・個人問わず見学可能で、実際の処理作業を見ることができます。そのほか、再生利用品の展示や分別ゲームなどもあり、子供から大人まで楽しんで学べる施設です。1度、見学に来てみてください。 リサイクルプラザ「くるりん館」 ●開館時間 月曜〜金曜日 (祝日を除く) 午前9時〜11時50分 午後1時〜4時30分 ●見学予約 同館?35‐3557 ●その他 9月1日に休日見学会あり 3階展示ホール 職員による説明もあります! トピック03 改めて確認 できていますか? 資源ごみの正しい分け方・出し方! 今日から分別頑張るぞ! おー! 01 プラ製容器はすすいで水切り プラマークがないものは茶色の袋へ できたらチェック! 02 ペットボトルはすすいで水切り キャップとラベルは桃色の袋へ できたらチェック! 03 瓶は緑色の袋へ 割れている瓶も! 青色の袋に入れると、リサイクルできません できたらチェック! 04 危険物を袋に入れない ・注射器は処方を受けた医療機関に ・消火器は、取扱業者に処理を依頼 できたらチェック! 4月にスタート!「ボトル to ボトル」 ペットボトルの水平リサイクル!  回収したペットボトルを再び新たなペットボトルにリサイクルし、資源の廃棄を減らす取り組みが4月に本市で開始されます。2月27日には、市と一緒にリサイクルに取り組むサントリーホールディングス鰍フ講師のもと、上郷小学校の4年生を対象に授業を開催。水平リサイクルの仕組みや、ペットボトルの適切な分け方・出し方を学びました。 小学生のときから実践を!  私たちが啓発授業に力を入れている理由は、小学生のうちにごみの適切な捨て方を身に付けてほしいからです。小さい頃から実践することで習慣となり、大人になっても続けてくれると期待しています。そのような人が増えることが、水平リサイクルの促進や社会全体の資源循環につながると考えています。 サントリーホールディングス 森谷 伸一(もりや しんいち)さん 授業を受けた小学生に聞きました 自分たちができること! ・飲み終わったら、ラベル、キャップ、ペットボトルをそれぞれ分別する ・リサイクルできるように、中身を全部飲んでから捨てたい ・授業で聞いたことをたくさんの人に教えたい