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新年名刺交換会における年頭挨拶について(2019年1月4日)

更新日:2019年1月4日

 新年明けましておめでとうございます。
 恒例の名刺交換会に、各界より多くの皆様のご出席を賜り、心から御礼を申し上げます。
 この年末年始、多くの市民の皆様が、「国の内外にも、天地にも平和が達成される」という意味が込められた元号「平成」という時代を振り返り、そして新時代に思いを馳せる時間をお過ごしになったのではないでしょうか。
 バブルの崩壊、相次ぐ自然災害、複雑化する国際情勢、そして地方の人口減少、昭和に続く平成もまた、激動の時代となりました。
 しかし、私たち鶴岡市民は、時代の変化の中で、立ちすくんできたわけではありません。

 今では市民の誰もが自慢する加茂水族館が、現在の場所に移転されたのは昭和39年、先の東京オリンピックの年でした。平成9年には入館者が過去最低に落ち込み、どん底を迎えました。そんなある日突然、小さな生き物がサンゴの水槽の中で泳ぎ出しました。そう、クラゲです。市民にあきらめない心、チャレンジする勇気を教えてくれた、村上龍男前館長に元日付けで加茂水族館の名誉館長にご就任いただいたことを、ご報告させていただきます。

 「鶴岡に若い世代が増えてきている」。そんな話に、私は、半信半疑でした。データを見ると、確かに 25才~34才の若い世代については、転出者よりも転入者が多いことが確認できました。また、外国人が訪れるべき街のランキングで、福岡市や代官山と並んで、鶴岡がトップ 10に入っています。「外国人を含め若者・子育て世代に選ばれる魅力的な街にする」、取り組むべき課題は山積しておりますが、その大きな目標に向かって、市民・企業・行政が力を合わせて取り組んでいく必要があります。

 働く場所としての鶴岡の魅力を高めていくこと、産業の振興は、若者の定着のためにも、最も重要な施策の一つです。鶴岡の農業産出額は約300億円、製造品出荷額は約3100億円、そして卸・小売り販売額は約2100億円です。
 豊かな自然環境を活かした農林漁業は、依然として本市の基幹産業であり、食に関連する産業と合わせれば約10倍の産業規模となります。県内第1位を誇る産出額300億円を400億円に増大させることを目指し、新たな人材育成の仕組みを導入するとともに、食文化の力で国内外に発信します。
 製造品出荷額3100億円は立派な数字ですが、4000億円を超える米沢、東根に次ぐ県内3位の地位に甘んじています。人口や面積規模からしても、また4つの高等教育機関が立地する強みを有することからしても、本市にはまだまだ伸びしろがあります。地方に押し寄せる電気自動車や人工知能(AI)などをめぐる変革の波を取り込み、新時代を、更なる投資を引き出す飛躍の時代にして参ります。
 昨年11月には、本市に本社があるスパイバー社が、資本金等約7億6千万バーツ(約25億円)のスパイバー・タイランドの設立を発表しました。夢の繊維である合成クモ糸が、鶴岡とタイとの連携により、量産されようとしています。こうした農林漁業と製造業・バイオ産業の拡大を、卸・小売り・サービス業の発展と連動させ、魅力ある働く場の確保、夢のあるまちづくりを推進します。

 産業を支えるインフラの整備、日本海沿岸の大動脈・日沿道では、約25億円が投じられ大岩川でのトンネル掘削工事が始まりました。また、鉄道では、新潟駅での同一ホーム乗り換えの実現に加え、今年本番を迎える新潟県・庄内エリアDCに併せ、新観光列車「海里」の運行が開始されます。また、空路でも、LCCの就航検討、空港ビルの機能向上や滑走路2500mを目指す動きが出てきました。インフラ整備の促進が、産業や観光の拡大という事業効果を生む、鶴岡の地域資源の力を一層引き出す好循環が具体化してきました。

 平成に続く新時代は、これまで着実に、時に試行錯誤しながら、じっと根を養ってきた我が城下町・鶴岡にとって、チャンスの時代に違いありません。本年は、今後10年間の市政運営の指針となる新たな総合計画のスタートとなる年です。企業誘致やバイオを含む産業の振興に加え、(1)個性あふれる地域コミュニティの活性化、移動手段・ネットワークの確保、(2)荘内病院に新たな眼科医2名を確保するなど市民の期待に応える地域医療・介護・福祉の充実、(3)地元就職を促進するための奨学金制度の創設検討、(4)北前船寄港地・加茂を中心とする3つ目の日本遺産認定、(5)鹿児島市、木古内町、新島村などとの節目となる都市交流の推進など、市民の幸せと本当の豊かさを追求する、対話と協働の市政を展開してまいります。

 結びに、明年・2020年には、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。水泳平泳ぎの小関也朱篤選手だけでなく、円盤投げの齋藤真紀選手、パラ水泳の日向大吾選手など、本市関係選手の出場・活躍が大いに期待されます。また、昨秋の県民芸術祭・荘銀タクト鶴岡での「水のファンタジー」の上演は、本市の文化力・市民力の高さを示すものとなりました。市民の皆様に活力と潤いを与える芸術・文化・スポーツの振興・発展を含め、本年が皆様にとって健康で笑顔溢れる1年となりますよう、心よりご祈念申し上げまして、年頭にあたってのご挨拶といたします。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 平成31年1月4日 鶴岡市長 皆川 治

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