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鶴岡市市制施行記念式典 式辞(2021年10月1日)

更新日:2021年10月1日

 鶴岡市市制施行記念式典を開催するにあたり、謹んで式辞を申し上げます。
 衆議院議員加藤鮎子先生、参議院議員芳賀道也先生を始め、ご来賓各位のご臨席の下、市政功労表彰をお受け取りになられます皆様のこれまでの市政発展へのご尽力に、まずもって厚く御礼を申し上げます。
 また、後程、コロナ禍の収束を祈る出羽三山の御神楽(みかぐら)が披露されます。感染者への対応や今日から再開された集団接種など、日夜ご尽力いただいている医療従事者の皆様に、衷心より感謝を申し上げます。
 
 半年ぶりに「緊急事態宣言」、「まん延防止等重点措置」の発令がない中ではありますが、昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症への対策を講じた上での、16周年式典となりました。
 この夏を振り返ると、1年遅れとなった東京2020オリンピック競技大会において、中村美樹選手がアーチェリー日本代表として、市民に熱い感動を与えてくれました。また、コロナ禍の中でのホストタウンとして、モルドバ、ドイツの皆様をなんとかお迎えすることができました。藤島中学校剣道部が全国大会で初めて勝利をしたという嬉しい報告もありました。
 そして30日間の赤川花火、「笑顔あふれる未来に向けたエール」が打ち上げられ、松ヶ岡を含め真夏の夜空を彩りました。
 コロナ禍の厳しい中での、工夫と対策、そしておもてなし、市民の皆様のご協力で、感染者が少ない秋、16回目の記念式典を迎えることができました。
 
 本年は、都市交流盟約の節目、曽於市との盟約20周年、名寄市との盟約25周年、江戸川区との盟約40周年を迎えました。また、出羽三山の丑歳御縁年、庄内空港開港30周年、松ヶ岡の開墾からは150年、あつみ温泉の開湯1200年の記念すべき年であります。
 開墾150年を迎えた松ヶ岡開墾場では、記念事業の取組みを進めながら、絹織物体験施設として蚕室の整備が進められており、来年4月にオープンを迎えます。
 そして令和4年には、いよいよ酒井家庄内入部400年を迎えます。この記念事業を庄内全体で推進し、鶴岡公園と周辺地域の歴史文化の継承、観光モデルルートの構築など、みんなでつなぐ城下のまちづくりを推進してまいります。多くの皆様をお迎えするため、庄内空港をまずは4便化へ復便するよう庄内一丸となって取り組んでまいります。
 
 最重要課題であります少子化・人口減少対策につきましては、若者の地元就職、地元回帰を後押しすべく、県と連携し、総額で最大約200万円の奨学金の返済を支援する制度「つるおかエール」を本年6月に立ち上げました。
 これに加え、多様で質の高い地元就職の受け皿を更に創出していくため、県内第一位の製造品付加価値額を誇る製造業をはじめとした産業の振興に一層取り組む必要があります。現在、新たな産業用地の開発に向けた検討を進めており、引き続き企業の設備投資や新規立地を支援してまいります。
 サイエンスパークは、地方創成のモデルとして、様々なメディアに取り上げられています。本年7月には、がんメタボローム研究推進事業・2期プロジェクトがスタートしました。国立がん研究センター東病院と荘内病院との医療連携もがん相談外来の開設など具体化してきました。現在、62室が満室となっている先端研究産業支援センターの新棟を建築し、20室増やすこととしております。今年度と来年度の2か年で整備を進め、高度な研究教育と連携したベンチャー・新産業の創出に向け更に取り組んでまいります。
 
 農林漁業は、本市の食文化を支える基幹産業です。今年度までの3か年でキュウリ、ミニトマトの団地整備を進めております。本年春の果樹等への凍霜害・雹害への対応については、県と協調した、また市単独の支援策を講じてまいりました。レストランが傷ついた果実を使って応援する取り組みも広がりました。また、コロナ禍での需要減少等に伴う米価ついては、その動向を注視し、必要な対策を検討する必要があります。
 地域産木材の更なる活用、森林環境譲与税を活用した森林境界の明確化や、未利用魚の学校給食での活用、畜養等によるブランド魚の創出、人材の育成を含め、引き続き推進してまいります。
 
 コロナ禍において最も影響を受けている産業の一つ、観光も次を見据えた取り組みが進められます。個室への改装から廃屋の撤去まで、観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化事業」をDEGAMが取りまとめ役となり、Withコロナ、アフターコロナを見据えて動き出しています。
 本市には、「出羽三山」、「サムライゆかりのシルク」、「北前船寄港地」の全国最多3つの日本遺産や、温泉、令和7年にリニューアルを予定する加茂水族館、ユネスコに認められた食文化などがあります。宿泊、交通、飲食等の関係者の皆様と連携しながら、そのポテンシャルを生かし、ワーケーションや教育旅行などの新たな需要、地域の活力を引き出す取組みを推進してまいります。
 
 市民生活の面では、4月に、新たなごみ焼却施設が運用されました。ごみ焼却で発生する熱を有効活用して発電し、年間約2億円の売電収入を確保することができます。また、ゼロカーボンシティとして、ごみ発電を市内小・中学校や公共施設で使う「電力の地産地消」を推進しています。
 大荒地区の皆様のご協力をいただきました一般廃棄物最終処分場につきましても、周辺環境に配慮した施設として、本日竣工式を行い、供用を開始しております。
また、11月には県内最大級の屋内多目的運動場・だだちゃアリーナが完成します。その予約はオンラインでもできるように、使いやすいデジタル化の取り組みも進めてまいります。
 
 本市は昨年7月、内閣府からSDGs未来都市に選定されました。合併から16年、本市の歴史を振り返り、将来を見据えるとき、伝統と創造が共存する誰一人取り残さない持続可能なまち、そのフロントランナーとなることができる、その要素が私たちの街には既にあります。
 多彩なプログラムが街中で展開される芸術祭は、支える人、参加する人の情熱とともに、鶴岡の文化の多様性を感じさせてくれます。
 高齢者や障がい者の世帯を一軒一軒歩いて回る、民生委員・児童委員や地域を守る消防団などの地道な活動が市民の命と暮らしを支えています。
 地域住民の切実な願い、毎日の暮らしに必要な移動手段の確保についても、昨年の温海地域乗合タクシー、本年の長沼・八栄島地区デマンドタクシーに続き、櫛引地域等における検討が進められます。
 合併して16年、東北で一番広い鶴岡、藤島、羽黒、櫛引、朝日、温海の各地域の個性を活かし、そして更なる一体感を醸成する、創造と伝統のまち鶴岡を前に進める皆様の活動が、「未来都市」を形作っています。
 
 皆様お一人お一人の本市へのご貢献に改めて衷心より御礼申し上げますとともに、益々のご活躍、ご多幸を心よりご祈念申し上げ、式辞といたします。

令和3年10月1日
 鶴岡市長 皆 川 治

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