特集 今、ここから未来へ 鶴岡市立 荘内看護専門学校  看護師は、地域の人の命と健康を守り、その人らしく生きることを支える職業です。  鶴岡市に、荘看(ショウカン)≠フ愛称で呼ばれる、市立荘内看護専門学校があるのを御存じですか?  本特集では、来年新校舎が完成する、荘看の魅力や学校生活などを紹介します。 ●問合せ 荘内看護専門学校?22‐1919 真剣な表情で実習に取り組む1年生の皆さん 学校の特色  荘看の教育目標は、変化する地域社会のニーズに対応しながら、将来の地域医療の担い手を育成することです。  同校には、市が運営する学校ならではの特色があります。概要や魅力をまとめました。 1 歴史ある市立校  荘看の前身である荘内病院看護婦講習所の設立は大正3年。110年の歴史を持ち、地域の看護教育を担う、全日制の3年課程の学校です。  これまでに約1、200人が卒業し、庄内地方をはじめ県内外で看護職として活躍しています。 2 実践力を養う教育  看護専門学校では、現場での実践力を養う教育に力を入れています。  荘看でも、荘内病院や保育園、訪問看護ステーションなど各施設と連携し、様々な実習を行っています。 3 令和7年度から新校舎に  来年度から、市内泉町(旧鶴岡税務署跡地)の新校舎に移転。実際の病室を模した「看護シミュレーション実習室」などが整備され、より実践的に学習できます。  1学年の定員も、現在の20人から30人に増員となります。 4 市立だから安心の授業料  授業料は月額2万円。県内で最も授業料が安い看護専門学校です。教科書や被服費等を含んだ必要経費の総額は、3年間で約120万円です。  さらに、国の修学支援新制度、県の看護職員修学資金貸与事業、市のつるおかエール奨学金返済支援制度など、各種奨学金・減免制度が活用できます。 新校舎の完成予想図 3年間の学生生活  基礎・専門の講義や実習のほか、野外研修や学校祭である「看学祭」、ナイチンゲールの灯を誓いとともに受け継ぐ「継灯式」などの行事を通じて、仲間との絆を育みます。少人数制のため、アットホームな雰囲気の中、支え合って学ぶことができます。  主な実習病院である荘内病院へは徒歩3分の立地。ほかにも、南庄内地域の施設等で実習を行います。 在校生 インタビュー 羽黒地域出身・3年生  中学生の頃、入院した荘内病院で看護師さんの優しさに触れ、看護師を目指すようになりました。  患者さんと実際に接する実習では、どんな言葉を掛けるべきか悩むときもありますが、クラスメイトと相談し合っています。放課後や休みの日には、一緒に遊びに行ったりもしますよ。  生まれ育った地域は年配の方が多いので、卒業後は地元に住んで鶴岡市内の病院に就職し、地域の医療に貢献したいです。 看学祭! グループワーク 継灯式 卒業後、未来への展望  教育課程の修了後、看護師国家試験を受験し、看護師免許を取得します。全国平均の合格率が9割に満たない中、荘看の直近5年間の合格率は99%です。  看護師免許を取得した卒業生は、約7割が庄内地域の病院等に就職し、地域医療を担う一員となります。  また、地域の健康増進活動を行う「保健師」や、妊娠・出産に携わる「助産師」、学校現場での保健活動を行う「養護教諭」といった資格取得等を目指し、進学する卒業生もいます。 卒業生の進路(就職・進学先) 高校を卒業(社会人入試あり) ↓ 荘内看護専門学校【3年間】 ↓ 看護師国家試験 看護師免許を取得 ↓ 看護師として就職 4年制大学に進学(3年次編入) ↓ 保健師国家試験・助産師国家試験 保健師免許・助産師免許を取得 保健師・助産師学校に進学 ↓ 保健師国家試験・助産師国家試験 保健師免許・助産師免許を取得 養護教諭育成機関に進学 ↓ 養護教諭の免許を取得 卒業生 インタビュー 第2学区出身・荘内病院に就職  荘看では学年を越えた関わりも多く、先輩からアドバイスをもらったり、友達と放課後に実習の練習をしたりしました。一日一日の生活が濃く、思い出深いです。  現在は、手術前後の患者さんのケアを担当していて、回復される姿を見てやりがいを感じています。  荘看で、看護の技術以外にも社会人としての自己管理や責任感を教えていただいたことが役立っていますね。 学校説明会(2回) 8月2日金曜日・5日月曜日 午後1時30分  荘看の教育と新校舎の特徴、入学試験の詳細などを紹介する学校説明会を開催します。オンライン参加も可能です。  申込みは7月18日木曜日まで同校ホームページまたは同校?22‐1919へ。