新春座談会 学生と語る!鶴岡の未来、私の未来 市では、誰もがここで暮らしたいと思えるまちづくりを進めるために、幅広い世代の声を大切にしたいと考えています。特に、若い世代の新鮮な視点やアイデアは欠かせません。また、若い世代にも自分事として本市の未来のために何ができるかを考えてもらうことが大切です。そこで、様々な分野で活躍する高校生・高専生が、鶴岡の未来のためにできること、そして自身の将来の夢について市長と語り合いました。 TALK MEMBERS 参加者のみなさん ウエイトリフティングで日本一 鶴岡工業高校 情報通信科2年 高橋 心愛(たかはし ここあ) さん ニックネーム ここあ 出身中学校 鶴岡一中 マイブーム サウナ 庄農うどんを作って販売 庄内農業高校?食品科学科2年 秋野 美晴(あきの みはる) さん ニックネーム みはみは 出身中学校 鶴岡五中 マイブーム ギター 海外からの観光客をおもてなし 羽黒高校 普通科国際コース3年 谷川 遥菜(たにかわ はるな)さん ニックネーム はるにゃ 出身中学校 鶴岡三中 マイブーム カメラ トイレに流せるオムツを開発 鶴岡高専 化学・生物コース4年 佐藤 凜采(さとう りこ)さん ニックネーム りこ 出身中学校 鶴岡二中 マイブーム 編み物 鶴岡市長 佐藤 聡 【司会】若者・子育て世代応援推進室長 本間 育子 一同 明けましておめでとうございます。 市長 10月に市長に就任してから2か月が経ちました。鶴岡を良いまちにしていきたい、市民の皆さんにもっと鶴岡を好きになってもらいたいと思いながら市政を運営しています。それを実現するためにも若い世代の意見もどんどん取り入れていきたいと考えています。  今日集まった皆さんの考えをまちづくりに生かしていけるよう、鶴岡が若い世代に選ばれるまちになるために何ができるかを考えていきたいと思います。皆さんと一緒に楽しくお話ししていきましょう。 ふだん頑張っていること 司会 始めに、自己紹介を兼ねて、ふだん頑張っていることをお話しいただきます。 美晴 今頑張っていることは、庄農うどん部での活動です。皆さんは庄農うどんを御存じでしょうか。 市長 もちろん知っています。庄内農業高校の生徒さんが作るうどんですよね。食べたことがありますが、コシがあっておいしかったです。 美晴 ありがとうございます。庄農うどん部では、自分たちでうどんを作って販売する活動を行っています。昨年の9月には、藤島地域の飲食店で庄農うどんを提供する「庄農うどん大作戦!」を展開し、多くの方に味わってもらいました。ほかにも市内のイベントで庄農うどんを販売していますが、5食入りの100箱が10分で売り切れたこともあり、最近では幻のうどん≠ニ言っていただけることも増えました。近々、活動発表をする機会があるので、今は原稿作りなどを頑張っています。 心愛 私は、ウエイトリフティング競技に力を入れています。ウエイトリフティングは見た目以上に繊細な競技で、バーベルを持ち上げる力だけでなく、素早い体の動きや一瞬で集中力を高めるメンタルが必要です。記録を伸ばすために日々の練習を積み重ねた結果、昨年3月の全国高校選抜大会では優勝することができました。 一同 おぉ〜。 心愛 その後のインターハイでは3位と悔しい結果に終わってしまったので、再びフォームの改善や筋力強化に取り組みました。そうしたら11月の全日本女子選抜ウエイトリフティング選手権大会で優勝できました。 市長 再び全国優勝したんですか! 快進撃が止まりませんね。 凜采 私は、チームО☆KA☆RA(おから)のメンバーとして、トイレに流せるオムツの開発に取り組んでいます。一般的なオムツはトイレに流せないので、子育て世代からは外出先での処理が大変だという声が上がっていました。そこで目を付けたのが、おからです。トイレに流せる素材であることはもちろん、地域で廃棄されているおからの有効活用やオムツ自体の廃棄量の減少にもつながります。 市長 廃棄される物を活用して課題解決に取り組んだのですね。目の付け所がすばらしいです。 凜采 おととしには、流せるオムツのプランが高校生ビジネスプラン・グランプリで全国ベスト100に選ばれました。大阪・関西万博で開催された国際おむつフォーラムで発表できたことも良い経験です。 遥菜 私は得意な英語を生かして鶴岡に来た外国人観光客へのおもてなし活動を頑張っています。酒田港にクルーズ船が寄港したとき、乗客を羽黒山に案内して、羽黒山の歴史や精進料理について英語で紹介しました。現在、観光客が過度に集中して地域に負の影響をもたらすオーバーツーリズムが全国で起きているので、大学ではオーバーツーリズムの解決に向けた研究をしたいと思っています。 主要な観光地に集中する観光客を、いかにして鶴岡に呼び込めるのか、そのヒントを日々のおもてなし活動や、高校に来る海外の訪問団との触れ合いから得られるように取り組んでいます。 市長 鶴岡の魅力を紹介するには、自分自身が鶴岡をよく知っていないといけないですよね。地元を知るきっかけとしても、観光ガイドの活動はすばらしいと思います。  ここまで皆さんの活動について伺ってきましたが、すごい方たちが集まりましたね。鶴岡の未来についてどんな話が飛び出すのか楽しみです。 私が思う鶴岡市の魅力 司会 皆さんにとって、鶴岡市はどんな所ですか。鶴岡と聞いて、どんなことが思い浮かびますか。 遥菜 観光地が多いこと、そして食べ物がおいしいことですね。海外の観光客に鶴岡で体験したいことを聞くと、食≠ニ答えるんですよ。鶴岡市はユネスコ食文化創造都市に認定されていて、在来作物や郷土料理が豊富です。ここでしか体験できない食文化があることは、海外から見ても大きな魅力だと思います。 凜采 食のおいしさは自慢したくなりますよね。県外出身の友人に「鶴岡ってどんな所?」って聞かれたら、ごはんがおいしい所と答えますし、 鶴岡に来たらラーメンを食べていってねと伝えています。あとはサイエンスパーク。最先端の研究をする企業の活躍を耳にすると鶴岡の新たな一面が見えてきたなと感じます。 心愛 お2人と同じく、食べ物がおいしい場所だなと思います。お米はもちろん、海や山の幸が豊かで季節ごとに違う味が楽しめますよね。試合や遠征で他県に行くことがありますが、やっぱり鶴岡のごはんは格が違うなと実感します。このおいしさは、全国の皆さんに食べて知ってほしいです。 美晴 私は、のどかな風景が広がっているところが良いなと思います。海があって、山があって、庄内平野が広がって。その中で伸び伸びと生活できるというのは、鶴岡だからこその良さですよね。それから、地域の様々な年齢の方とのつながりも強くて、とてもあったかい場所だなと感じます。 市長 鶴岡の魅力を食べ物と答えてくれた方が多かったですね。私自身を振り返ると、若い頃は当たり前のように思って食べていたので、皆さんの年齢で既にそのおいしさを感じているところがすばらしいです。  そして、都会に憧れる方もいる中で、自然に囲まれてのんびり暮らせることや、地域の人とのつながりがあることを良さとして分かってくれるところも本当にうれしいです。 若者が暮らしたくなるまちになるには 司会 続いての質問です。鶴岡が若者にとって暮らしたくなるまちになるためには、何が必要ですか。 凜采 働きやすい会社が多いことが大事だと思います。以前、サイエンスパークにある企業を見学しましたが、新しいことに挑戦していてなおかつ若者が働きやすい福利厚生もありました。働きたい場所がないから都会に行く人が多い中で、このような会社があればここで暮らしたい人も増えるのではないでしょうか。  それと公共交通機関。郊外に行くバスが増えてくれたら行動範囲が広がって、田舎ならではの魅力がある場所に行けるのになぁと思います。 遥菜 座談会の前に、同級生に「鶴岡がどうしたら暮らしやすくなるか」について聞いたんですよ。そしたら、観光業の発展が必要だと答えた人が多かったんです。観光業の発展は、観光にまつわる職種や働き場を増やすことにつながります。選択肢が増えれば、ここで働いて暮らしたいという人も出てきます。その第一歩として観光客が鶴岡を巡りやすくなるためにも、凜采さんがおっしゃるように公共交通機関の発達は欠かせないですよね。 美晴 私は電車で通学していますが、待ち時間が多いので電車の本数を増やしてほしいなと思います。  あと、鶴岡駅の周辺はいろいろな施設やお店がありますが、それ以外の駅周辺にはほとんど何もないんですよね。いつも電車を降りた後にバスに乗って帰るんですけど、バスが来るまで1時間くらい駅で待つんですよ。友達とお話しできる場所やWi-Fiスポットができたら、待ち時間も楽しく過ごせるのになと思いますね。 心愛 確かに、私たち学生はどこに行くにしても保護者の送迎が必要なので、行きたい所にすぐに行けないんですよね。それから、市内の交通が便利であることも大事ですが、私は都会にもっと簡単に行けるようになったらいいなと思います。あとは、コンビニ。学生に限らず皆さんコンビニ大好きですよね? 一同 (うなずく) 心愛 私は県内にはないあるコンビニのソフトクリームが大好きで、鶴岡でも食べられたらいいなって思います(笑)。 遥菜 おいしいもんね。 市長 あそこのコンビニは、ポテトもお薦めですよ。それはともかく、市内に新しいお店を誘致することも、まちづくりには大切ですよね。  ほかにも魅力的な働く場が必要です。凜采さんからサイエンスパークの話がありましたが、最先端の研究をする企業が集うサイエンスパークは、鶴岡の発展を担う中核施設だと考えています。昔は、鶴岡には世界で活躍できる仕事がないから東京に行くという考えがありましたが、今は鶴岡にいながら世界とつながる仕事ができます。これはほかの地方都市の方にもうらやましがられていることなんですよ。その魅力を学生の皆さんに更に伝えていきたいですね。  それから、公共交通機関の拡充も大きな課題です。学生や観光客が乗るには、ある程度の便数が必要です が、「不便だから」と乗る人が少なくなると、更に本数が少なくなってしまいます。例えば、学生が定額でバスに乗り放題できるようになれば、気軽に友達の家に遊びに行ったり、郊外に足を運んだりできると思うので、利用者を増やすためにもそのような取り組みを導入できないか考えていきたいですね。 自分にできること 司会 皆さんには、若者が暮らしたくなるまちについてお話しいただきました。それでは、そのまちを鶴岡で実現するために、どんなことをしていきたいですか。将来への意気込みを含めてお聞かせください。 心愛 公共交通機関に関して言うと、乗り慣れていない学生でも利用しやすい仕組み作りに携わってみたいですが、何をすればいいのか難しいですね……。 市長 先ほど出た話に限らなくても大丈夫ですよ。 心愛 やはり、私はスポーツに力を入れている分、将来は指導者として鶴岡から世界に羽ばたくアスリートを輩出したいですね。鶴岡と世界をつなぐ、そんな懸け橋のような人になって、次の世代の子供たちにスポーツのすばらしさを伝えていきたいです。 市長 心愛さんの活躍は、スポーツ選手を目指す鶴岡の子供たちに大きな夢を与えます。まずは選手として存分に活躍していただき、その後は指導者としてスポーツの面から鶴岡を盛り上げてほしいですね。今後の目標は何ですか。 心愛 最大の目標は、2032年のブリスベンオリンピックに出場することです。競技者として結果を出すことで、これまで支えてくれた恩師や家族に恩返ししたいですし、鶴岡の皆さんに勇気と希望を届けたいです。これからも鶴岡の代表として誇りを持って戦っていきます! 美晴 私は、ここで暮らしたいと思ってもらうためには、人と人とのつながりがあることが大事だと思うんですよ。庄農うどん部の活動はまさにそうで、私たちが作ったうどんをお店で出してくれる飲食店や、活動を支えてくれる地域の方との温かなつながりがあります。その良さについて活動発表する機会などで伝えていくことが、今私にできることだと思います。 市長 以前、庄農うどんのTシャツを着ている人を見かけて、本当に地域の皆さんに愛されているなあと思いました。庄農うどん部の活動は、高校生と地域の方とのつながりを示す大変良いロールモデルになります。今後の更なる活動展開を高校生の皆さんと考えていきたいですね。美晴さん自身は、将来やりたいことはありますか。 美晴 やりたいことはまだ見付けられていないのですが、将来どんな仕事に就いても活躍できるように、資格を取ったりフィリピンに短期留学に行ったりといろいろな経験を積むようにしてきました。今は庄農うどんの活動を通して、地域の方とのつながりを持てているので、この経験を生かしてコミュニケーション力を発揮できる仕事をしてみたいです。 遥菜 私はこれまで以上に観光業に携わっていきたいです。海外からの観光客にとって現地の高校生と触れ合う機会はなかなかないと思うので、更におもてなし活動に力を入れて、いろんな人に鶴岡を好きになってもらいたいです。  将来は観光業の発展を担う企業を立ち上げたいと思っています。鶴岡のような観光資源がたくさんあるのにポテンシャルを発揮できていない地方に、どうやったら観光客を呼び込めるのか。地方の観光産業をバックアップしながらオーバーツーリズムの解決にも寄与する、新しい形のビジネスを展開したいです。 市長 ぜひ起業してほしいですね。観光資源を生かし切れていない地域にとって、コンサルタントとして企画プランニングをしてくれる会社は大きな味方になりますし、地域への良い経済効果ももたらすことでしょう。観光をビジネスにしてもらって、山形を舞台に頑張ってほしいです。  凜采さんは流せるオムツでビジネスを展開する予定はありますか。 凜采 ビジネスにするには、おからの確保や会社の運営に課題があるので、企業にアイデアを渡すのが最善だと思います。でも、一番の目標は、会社を起こして地域密着のビジネスを展開すること。ビジネスプランからスタートアップに持っていくのが難しいですが、田舎だからこそできる起業があるんだという可能性を私自身が示していくことで、鶴岡で起業する人が増えたらいいなと思います。 市長 私も鶴岡で起業する人を増やしていきたいと考えています。現在、市をはじめ様々な団体で起業をサポートしていますが、もっと気軽に相談できる形にして、スタートアップを支援する体制を整えたいです。  凜采さんは卒業後すぐに起業する予定ですか。 凜采 今後の人生のために様々な経験を積みたいので、まずは首都圏で働きたいと思っています。でも、将来住む場所は鶴岡がいいですね。 心愛 私も自分が鶴岡以外で暮らしている未来が想像できないです。 美晴 両親が「鶴岡は子育てしやすいよ」と言っているので、市外に出てもいずれ戻ってきたいですね。 遥菜 私も今後どこに活動の拠点を置いても、生まれ育った地元を大切にしたいです。 市長 皆さんが鶴岡を大切に思ってくれていることが伝わってうれしいです。若い世代に地元に愛着を持ってもらうためには、親世代が「鶴岡は良い所だよ」と子供に伝えていくことも大事なのでしょうね。 司会 皆さん、ここまで貴重なお話をありがとうございました。座談会に参加してみていかがでしたか。 心愛 ふだんスポーツ関係者と話すことはあっても、違う方面で活躍する同年代と話す機会はなかなかないので、すごく貴重でした。 美晴 私も同年代の様々な意見を知ることができて良い経験になりました。それと、皆さんにはいつか庄農うどんを食べてほしいですね。 遥菜 様々な意見を聞いて、自分がやりたいことの道筋が見えてきました。自分の意見がいつかまちづくりに反映されたらうれしいです。 凜采 同年代の活躍を聞いたり、地元の未来について真剣に話し合う姿を目の当たりにしたりして、鶴岡の将来は明るいなと思いました。私も頑張ります! 司会 それでは、最後に市長から振り返りをお願いします。 市長 皆さんの頑張りや鶴岡への思いが伝わり、胸が熱くなりました。皆さんをはじめ、若い世代の活躍を市としても応援していきたいと思いますし、今回出た意見を取り入れながら、若い世代に選ばれるまちになるために何ができるかを、一生懸命考えて実現していきたいです。  またお会いする機会があったときは、「今はこんな活動をしているよ」とお話を聞かせてください。本日はありがとうございました。 一同 ありがとうございました。 市長 どんなまちだったら暮らしやすいですか? 凜采さん 働きやすくて新しいことに挑戦している会社が多いまちです 心愛さん 県外にしかないコンビニが出店してくれたらうれしいです 遥菜さん 観光業を発展させれば、新しい働き場が増えるかも 美晴さん どの駅にもWi-Fiスポットやフリースペースがあれば良いですね 本市はこれからも学生を応援します! 高校生・大学生等への就職支援 ・地元企業紹介イベント「高校生就職祭り」を開催 ・企業紹介ガイドブックを発行 ・新社会人スタートセミナーを開催(2月開催予定) ・市外在住の大学生等が、市内企業で就職活動を行う際の交通費及び宿泊費の一部を助成 ・大学生向けの若手社員交流会やインターンシップを開催 高校生等への通学費支援 市内に居住し、バス・鉄道を利用して通学する高校生等の通学費の一部を支援 鶴岡市奨学金返済支援事業 つるおかエール 奨学金などを利用した市内出身者等が、今後市内に居住・就業した場合に、鶴岡市と山形県が連携して奨学金の返済を支援 つるおかつながる ミLINE 学生向けに鶴岡の旬の情報を発信中 ・地元の就職情報 ・県内外で開催される地元のイベント情報 ・鶴岡の四季を感じる写真