新春座談会 農林漁業を未来へつなぐ 本市の基幹産業であり、食文化創造都市の根幹である農林水産業。これから更に発展させていくためには、未来を担う若手就業者の存在が不可欠です。 市では、夢を持って新しいことに挑戦できる魅力ある農林漁業と活力ある農山漁村を目指し、人材の育成や確保に必要な支援を積極的に行っています。 今回は鶴岡市の未来の農林漁業を担う6人の方と市長が語り合いました。 渡部信子(わたなべのぶこ)さん 平成26年に就農。斎地区で若手農業者を中心に地域の農業に取り組む「農事組合法人IWC」に昨年加入 斎藤雄介(さいとうゆうすけ)さん 平成25年に就農。羽黒地域で約10haの面積で稲作を行う。先日開催の「鶴岡ごはん日本一」で最優秀賞 黒井涼子(くろいりょうこ)さん 埼玉県出身。櫛引地域の農家に嫁ぎ、認定農業者の夫とともに農業に従事。やまがた農業女子ネットワーク所属 保科拓也(ほしなたくや)さん 大学卒業に合わせてUターン。京田地区で農業を営む父から経営を継承するため、現在農業研修を行っている 渋谷(しぶや) みどりさん 出羽庄内森林組合職員。山大農学部で林学を専攻。森林施業プランナーとして森林経営計画作成に携わる 伊関領平(いせきりょうへい)さん 巨m三郎の船頭として定置網漁業に従事。庄内の漁業者ではいち早く陸上水槽でのヒラメの蓄養実験を行う 皆川 治 鶴岡市長 【司会】鶴岡市農林水産部長 佐藤 龍一 一同 明けましておめでとうございます。 市長 今日は鶴岡市の未来の農林漁業を担う6人の方にお越しいただきました。私自身、大泉地区の農家の生まれで、以前は農林水産省で働いていましたので、農林漁業には強い思い入れがあります。  鶴岡は、山々に囲まれ、庄内平野が広がって、そして日本海があり、山里海それぞれが日本遺産に認定されている歴史ある町です。また、それらは、食文化創造都市の基盤でもあります。この風土に根差した人材育成という面でも、農林漁業・農山漁村は大切であり、元気にしていくことが不可欠です。  今、原油や肥料の価格が高騰し、農林漁業の現場にも、これまではなかった課題も出てきていますが、その現場で働いている6人の若い皆さんとお話しができることを楽しみにしていました。ぜひ様々なご意見をお聞かせください。 司会 始めに本市の農林漁業の概要を説明します。  まず農業では、令和2年の農業産出額が約307億円で、県内で1位、東北地方で4位、全国では約1、700ある自治体の内25位となっています。昭和60年には今の約1・5倍の450億円の農業産出額があり、水稲がその内の7割を占めていました。それが令和2年では、水稲と果樹・野菜などの園芸作物が半々ぐらいと、構成比が大きく変わってきています。  基幹的農業従事者は、毎年約160人が辞めている一方、新規就農者が毎年約40人〜50人おり、一時期に比べ増加傾向にあります。  また、林業については、本市の場合、市域の約73%が森林で、面積は約9万6、000ha、その内の48%が民有林です。林業を行う経営体の数は、平成22年で892ありましたが、令和2年では88となっていて、10年で約10分の1にまで減っています。  現在は、森林組合などの林業事業体を中心に、令和元年度に交付が始まった森林環境譲与税を活用しながら、林業の再興に取り組んでいます。  漁業については、地球温暖化などで自然環境が変化していることもあり、漁獲額が減ってきている状況にあります。一方で、魚価単価は上がっており、市では、カナガシラやノロゲンゲ等の低利用魚の流通拡大を図るなど、市場の活性化に向けた取り組みを進めています。  漁業者の数は、減少している一方、この10年では年間5人〜6人の方が新たに就業しています。 農林漁業に就こうと 思ったきっかけ 司会 皆さんが現在の職業に就こうと思ったきっかけをお聞かせください。 渡部 元々家が農家で9年前に就農しました。以前は会社勤めをしていたのですが、辞めたタイミングで父に「農業を継いでほしい」と言われたことがきっかけとなりました。昨年の春から農事組合法人IWC(斎・ワーキング・コーポレーション)に参加し、組織の中で勉強させてもらっています。 斎藤 私も家がずっと農家でしたが、農業をする気は全くありませんでした。高校卒業後も会社員や介護福祉士などをしていましたが、祖父が亡くなったことで、父から「農業を手伝ってほしい」と言われ、父と2人で農業をするようになりました。  農業を始めてからは、地域の人と話す機会も増えて、ほかの家の田んぼを任せられることも多くなり、最初3町歩だった田んぼの面積が、今では10町歩まで増えました。頼ってもらえるのはうれしいことだと感じています。 黒井 私は埼玉県の非農家の生まれで、神奈川県で鍼灸マッサージ師をしていましたが、30代半ばを過ぎた頃、本当に自分がしたいことは何なのかと考えるようになったんです。そのとき頭に浮かんだのが、母の出身地である三川町で祖父母と一緒に畑や田んぼに出て手伝いをしたり、満天の星を見て感動したりしたことでした。農業がしたくて、長野県と山形県で移住先を探していたとき、こちらの親戚から「こっちに来たら?」と言われたこともあり、庄内に何回か来る中で夫と出会い、希望だった農業に就くことができました。 保科 私の家は、父が1人で農業をやっていました。水稲と枝豆と花きを栽培していて、1人で全てできるような仕事量ではなかったので、子供の頃から時間があれば手伝っていました。大学時代は一般企業への就職を考えていましたが、幼い頃から触れてきた農業への思いが捨てきれず、父に農業を継ぐと伝えました。来年には父から経営を継承することを先に決め、今はいろんな所で研修をさせてもらっています。 渋谷 鶴岡市には出羽庄内と温海町の2つの森林組合があります。私が勤める出羽庄内森林組合は、旧鶴岡、櫛引、朝日、羽黒、藤島、庄内町の立川地域の森林を管轄しています。私は、山大農学部出身で林業について学んできました。学生時代に高館山や朝日地域にある上名川の演習林に足を運び、様々な研究をしていく中で、地域の自然環境保全に貢献したいという思いが強くなりました。  森林組合は植林から保育、伐採まで一連の作業に携わることができ、また、森林所有者の方々の身近な存在として意見を聞きながら山の整備ができる職業です。その点に魅力を感じ、地元の森林組合に就職することを決めました。 伊関 私は野球が好きで、高校までずっと野球をやってきました。高校3年の夏の大会で敗退して、しばらくぼーっとしているところに、先代である父から「暇ならちょっと手伝ってみるか?」と誘われました。それまで父からは一度も後継ぎだと言われたことがなかったので驚きましたが、手伝ってみたところ、これが面白かったんです。  その後、自分の家の船にすぐ乗りたいと伝えたのですが、一旦別の船で修行してこいと言われ、石川県の大型定置網の会社で3年ほど修行した後、戻ってきて今に至ります。 市長 農林漁業は自然環境とともにあり、それを守っている職業なので、本当に大事な仕事です。この世界に入って働くことはすばらしいことです。私も行政という分野ではありますが、鶴岡の農林漁業を未来につなぐため、皆さんのような方たちをしっかり支えていきたいと考えています。  私自身も、漁業の応援をしながら、地域の皆さんと一緒になって農業や林業に携わっていきたいですね。 不安もあるけど 魅力もある 渡部 農協に出荷した枝豆を食べた方から昨年お手紙が届いたことがありました。送り主が川崎市の方で、特に私の作った枝豆だから買ったというわけではないようですが、「すごく形が奇麗でおいしかった」と書かれた手紙でした。時間に追われながらの収穫で嫌になることもありましたが、知らない人からのそのような言葉に、選別を頑張ってやってよかったなと改めて思いました。  米も作っているのですが、値段が安定せず、このまま同じ面積を作っていていいのか、転作してもっと収量や単価が安定する物を作った方がいいのか、今悩んでいるところです。IWCの構成員は大きい農家が多く、「あれやったらいいあんね」などの意見を聞けるので、もっと勉強してやってみようと思います。  それから、まだ農業女子って少ないじゃないですか。こんなに近くに黒井さんのような方がいることを知ってうれしく思います。 斎藤 私は自然が好きなんですけど、農業は自然好きにはたまらないと思います。ふいに田んぼで見つけたイモリを子供に見せたらすごい喜んだんです。おもちゃを買うのはどこでもできますが、こんなことはめったに経験できることじゃないですよね。  それから、アスパラガスはスーパーマーケットで買っているという知り合いに、自分が作った物を食べてもらったら、「量も多いのに安くて、こんなにおいしいアスパラガスは食べたことがない」と言ってもらえたんです。作った人と食べる人がつながるのは大切だと思いますし、やりがいを感じます。  燃料や肥料の価格が高騰し、経費が掛かることに多少の不安はあります。だからこそ、1俵でも2俵でも多く、また、少しでも高く売れるよう、米を作る技術を伸ばしていければと思っています。実際簡単にはいかず苦労していることではありますが、人とのつながりを広げていろんな人と話をすれば、ポジティブに考えられるようになると思うんです。失敗も共有できれば、また頑張ろうというきっかけになる。そこを大事にしたいです。 司会 斎藤さんが就農10年未満の農家のお米のコンテストで優勝したのは、その成果が出たのだと思います。 黒井 自分が作って収穫したものを食べてもらって喜ばれる職業ってなかなかないですよね。地元の埼玉県や勤めていた神奈川県の友人に送ると「こんなに新鮮な物を日々食べていられるって幸せだね」って言ってくれて、私の喜びになっています。  また、パートで週2回勤めている保育園に小さい畑があり、そこでは野菜の先生ということで、栽培する野菜の話をしたり、傷まない採り方などを教えたりすると、子供たちが楽しそうに作業をするんです。農業って子供たちに笑顔をもたらしてくれるんだなと感じています。  不安だったことは、本格的に農業をやるのが初めてだったため、農業についての家族の会話内容が初めは全然理解できなかったことです。分からないことがあって聞いても、その説明が初心者には何を言っているのか分からなかったり。それで、ほかの人に聞きたいと思ってもどこに行けば聞けるのかも分からなくてもんもんとしていた時期がありました。そういった始めたばかりの農業従事者が気軽に相談できる窓口があるといいなと思いました。  それから子育て。農業をやっている同年代のお母さんがいなくて、育休産休がない農業と子育ての両立はどうすればいいのか1人で悩みながらの毎日でした。 保科 研修先で研修日誌と自分の家の作業日誌を書いているのですが、それとは別にSNSにその日やったことを日記のような形で投稿しています。それを見た大学時代の友達に「枝豆をうちにも送ってよ」と言われることもあって、自分で作って良かったと思いました。  不安に思っているのは、今後担い手の方々から委託されることが増え、おそらく10年後には1軒で受け持つ面積が今の数倍になると思われることです。もちろん米や枝豆もやりたいのですが、花に一番興味を持っていて、でも、大規模化していくと作業量的に今の人手だけでは花はできないんです。そこをどうにかできたらと考えています。 渋谷 手入れが進まない山を組合員に頼まれて整備をして見違えるように奇麗になったとき、山主から「組合に頼んで良かった」と言ってもらえるとやりがいを感じます。  一方で、山が奇麗になっても採算が取れなければ林業として成り立たないので、維持管理が難しくなっています。木材価格が下がり、補助金なしでは整備が難しい状況です。そのような中でも山の整備計画を立てて、所有者の林業を手助けしたいという気持ちで携わっています。  大きな課題として、山の所有者の山への関心が薄れていることがあります。高齢化が進んで、世代が変わったときに「山を持っているらしいけど、どこにあるのか分からない」と相談に来られる方も多く、所有地が確定できず整備につなげることができないこともあります。 伊関 石川県での修行後に帰ってきたとき、山形県の漁業は昔ながらのやり方を続けているという印象が感じられました。鶴岡は良い魚が獲れるので、時代に合わせて変化させればもっと良くなると思ったんですね。  そこでまず販売の仕方を強化することを考えました。山形県だと漁協が市場を開いて、競り人となり、仲買人に魚を売るというシステムですが、自分が獲ってきた魚の評価がなく、良いのか悪いのか分からないんです。その頃は魚価単価も低迷していましたし。それで、築地市場で取引していた先輩の力を借りて、時価で取引するという形を採ってみました。全国レベルで見て、山形県の魚はどうなのか知りたくて聞いたところ、最初は散々言われましたね。  地元に帰ってきて、これはどうにかしないと鶴岡の定置網漁業は駄目になるという思いで必死になって突っ走ってきた結果、現在ではかなり高い評価を頂いています。という話をしながら、自分が獲ってきた魚を妻や子供に「おいしい」と言ってもらえるのが、一番うれしいことだなと実感しました(笑)。 市長 皆さん天候や市場環境の変化という課題に向き合いながら、努力されているということが伝わってきました。その中で、皆さんがやりたいことに対するサポートが必要だと思います。難しい局面を迎えたときに、私たち行政が、現場で頑張っている皆さんに的確に寄り添っていかなければいけないんですよね。農林漁業者が減ってきているので、相談しようにも周りに適切な人が見当たらないという切実な課題もあります。志ある方々をしっかり結び付けていくような取り組み、支援策が必要だと感じました。 それぞれが考える これからのこと 渡部 私は作付面積が6・5町歩くらいなんですけど、面積が小さいため手を挙げられない支援策がほとんどで、残念に思っています。大体が10町歩以上とか。でも面積を増やすと草刈りする場所も増えるので、私1人でやるには大変なんです。小規模農家にも使える補助金などができることを期待しています。 斎藤 私は米だけで100町歩を経営することが夢です。地域の人たちから「若くて頑張っているな」と言われるんですけど、多分仕事量はみんなと変わらない。評価されているのは若いってことだと思うんです。この先このままでは何も評価されなくなる。そのためにも新しい技術を用いて100町歩の面積にチャレンジして、本当の意味で農業者として評価されるようになりたいです。平地ではないので大変なこともありますが、この地でできることを考えたり、ほかの所から学んだりしながら、自分の農業を続けていけたらと思っています。 黒井 私たち夫婦は事業を継承して7年目になります。櫛引地域はフルーツタウンで、新規で就農する方も果樹を選ぶ方が多く、専業で米をやる方は数えるほどしかいません。そのため私の家も徐々に手掛ける面積が増えています。今後面積を増やしていくと、やはり人手が必要になってきます。自助努力だけでは賄えない部分が出てくると思うので、行政の力も借りられたらと思っています。例えば市で収穫体験など農林水産業の仕事を体験できる機会やツールを作っていただく。それを通して興味を持ってもらいながら、そこから仕事にというような流れになる可能性もあると思うんです。 保科 実は夢がありまして、京田地区全体の田んぼを1つの法人として取り扱うことです。そして京田地区で採れたお米を京田の皆さんに食べていただきたいと考えています。  それから、私のような親元就農が担い手として一番期待されていると思うんです。シーズや新庄市にある農林大学校で新規就農者の方々とお話しする機会があるのですが、ほとんどの人が園芸作物など、水稲に比べ初期投資が少ない作物を選んでいます。先ほども言ったとおり、この先大規模化の流れが来たときのことを想定し、新規就農者向けに大規模化を目指せるような施策があれば、田んぼをやる新規就農者が増えるのではないかと思います。 渋谷 林業も、やはり行政との連携はとても重要だと考えています。鶴岡市は県内の中でも特に造林や保育に力を入れてくれていますので、組合としても所有者の方々にアピールして、もっと森林環境譲与税を活用してもらうことで持続可能な林業経営につなげられたらと思います。  また、鶴岡市は森林文化都市でもあるので、地域の木材を使って公共施設の建設をしていただいています。公共施設はより多くの人の目に触れ、若い人たちが関心を持つことにつながると思いますので、今後も地域の木材を活用していただきたいです。  私たち森林組合の職員も若い人たちにとって林業が魅力ある職業になるように、また、子供たちが憧れる職業になるように頑張っていきたいと思います。 伊関 水産業も6割以上が60歳以上で、10年後には港に人がいなくなるような状況です。漁業者が減り、国内の漁獲物は減っていますが、消費者の皆さんに魚を届けなければならないので、海外から魚を仕入れている状況です。逆に日本で獲れた魚は、和食ブームもあり海外の需要が今高くなっていて、弊社のサクラマスも95%は北米に輸出されているんです。経営も担っているので割り切ってやる部分はありますが、地元に海があるのに地元の人が地元の魚を食べられないという状況をどうにかしたいという思いもあります。地場の魚をいかに適正な価格で地元の人に届けるか。それをこの10年で方向付けしていくことが必要だと考えています。その際は行政とも一緒に取り組めればと思いますので、ぜひ支援をお願いします。 市長 今日は皆さんから今後の農林漁業施策につながるような貴重なお話を聞くことができました。行政への期待も感じましたし、私を含めどんどん行政に相談していただくということが大事なんだと思います。  農業で言えば、今は小規模でもやる気のある方を、人・農地プランで担い手に位置付け、前向きな経営改善を後押ししていくことが市としてできることではないかと思います。水稲を集中的に大規模でやりたい方に対しても、人材や機械の手当てなどについてしっかりサポートしなければいけないですよね。  林業の場合、令和6年からは森林環境譲与税が1億円交付されます。まず境界の明確化を図るなど有効に活用して、高性能林業機械の導入なども含め、体制の構築に取り組むことが必要になってきます。  漁業も就業者が減少している状況の中、個々の漁業者だけでは対応できないこともあります。漁業者の経営安定につながるような施策を進めていく必要があると思います。  鶴岡市は食文化創造都市です。皆さんのような1次産業の方々がいて初めて食文化が成り立ちます。同時に農林漁業の担い手は農山漁村のコミュニティの担い手でもあります。皆さんには″産業を守りながら地域も守る≠ニいうことをしていただいているわけです。鶴岡市全体がもっと盛り上がるよう、皆さんのますますのご活躍を期待しています。  最後に、今各自治体がふるさと納税に力を入れていて、本市では農林水産品が返礼品の大きなウェイトを占めています。ふるさと納税も農林漁業者の皆さんには販路の一つでありますので、ぜひ参画していただければと考えています。  皆さん、本日はありがとうございました。 一同 ありがとうございました。 面積の単位に関する豆知識 ●1畝(せ)=30坪=99.174u ●1反(たん)=300坪=991.74u ●1町(ちょう)=3,000坪=9,917.4u ○1a=100u ○1ha=10,000u(100a) つまり、1町≒1haで、1畝≒1a ※広さを表す際によく比較で使われる「東京ドーム」は46,755uで約4.7町。 グラフでも見る鶴岡市の農林漁業 鶴岡市の農業産出額 H28以降5年連続300億円超 調査開始以降7年連続県内1位 出典:農林水産省市町村別農業産出額(推計) 米 H28 132.5億円 H29 141.4億円 H30 140.8億円 R1 149.5億円 R2 141.6億円 園芸作物 H28 139.6億円 H29 136.2億円 H30 152.4億円 R1 133.2億円 R2 134.9億円 その他 H28 34.4億円 H29 35.2億円 H30 32.4億円 R1 29.9億円 R2 30.9億円 合計 H28 306.5億円 H29 312.8億円 H30 325.6億円 R1 312.6億円 R2 307.4億円 鶴岡市の新規就農者数 直近5年で年平均39人が就農 出典:山形県新規就農者動向調査 H30  24人 R1 20人 R2 45人 R3 53人 R4 54人 5年合計 196人 鶴岡市の基幹的農業従事者数※ 15年間で1856人減少 ※ ふだん仕事として農業に従事している者 出典:農林水産省農林業センサス H17 6,496人 H22 6,155人 H27 5,453人 R2 4,640人 鶴岡市の林業経営体数 15年間で10分の1以下に 出典:農林水産省農林業センサス H17 1,180体 H22 892体 H27 222体 R2 88体 鶴岡市の漁業就業者数 15年間で約200人減少 出典:農林水産省漁業センサス H15 424人 H20 315人 H25 261人 H30 222人 鶴岡市の魚価単価 コロナ禍の影響で下がったが回復傾向 山形県漁業協同組合漁獲年報より算出 H17 377円/kg H29 519円/kg H30 492円/kg R1 460円/kg R2 445円/kg R3 476円/kg 頑張る若手農家を応援! 「鶴岡ごはん日本一」を開催 若手農家の応援と、全国有数の米どころ鶴岡をPRするため、就農10年以下の市内農業者を対象とした米の食味コンテストを初開催。   最優秀賞には斎藤雄介さん(出品品種:ひとめぼれ)が輝き、副賞で新車の軽トラックが贈られました。 農業情報メールマガジン「つるおか・アグリメール」  市では、農業者向けの補助事業の募集や、セミナー・研修会の案内、各種注意喚起など、有益な情報をお届けするメールマガジンを無料で配信しています。 ■配信者 本所農政課?35‐1295 ※登録方法等詳しくは市ホームページ。 市では国や県と協調し、新たに農業・漁業を始める方を支援します。主な支援策を紹介します。 農業 就農段階ごとに支援します! 就農準備期 ●鶴岡市新規就農者研修受入協議会 受入農家での農業技術研修の実施をサポート ●農業経営者育成学校「SEADS(シーズ)」 農業技術や経営について座学や実習を通じて2年間研修 ●就農準備資金 研修期間中の研修生に対して資金を助成 ?最大年150万円、最長2年間、49歳以下 就農初期 ●経営開始資金 新たに経営を開始する方に資金を助成 ?最大年150万円、最長3年間、49歳以下 ●経営発展支援事業 就農後の経営発展に係る機械導入等を支援 ?補助率4分の3(上限750万円)、49歳以下 ●つるおか新規就農者育成プロジェクト支援事業 @小規模機械・施設等取得支援(上限50万円) A機械・施設リース支援(上限5万円) B農地賃借料支援(上限9万円) ?@〜Bのいずれも補助率3分の1 成熟期 農業用機械・施設の導入や6次産業化の支援等、様々な支援策がありますので、気軽にご相談ください。 【問合せ 本所農政課?35‐1295】 漁業 オーダーメイド型で支援します! ●漁業者確保・育成総合支援対策事業 研修生の転居費用(上限10万円)や家賃(上限月2万円)を支援 ●水産業成長産業化支援事業 独立時の漁船購入や意欲的な設備導入等を支援 ?補助率2分の1(上限600万円) 【問合せ 本所農山漁村振興課?35‐1298】 気軽にご参加を! 生産者の皆さん、企業の皆さん ふるさと納税の返礼品を募集しています。  ふるさと納税は、あなたの魅力ある農林水産物、加工品、サービスの新たな販路拡大や情報発信につながる取り組みです。  昨年度は、本市に対し9万6,000件、14億6,000万円のふるさと納税があり、この3年間で3倍に伸びています。市では、子育て支援や産業振興施策などの財源として大切に活用しています。  返礼品は、市内で生産・加工されたもの、宿泊など市内で行われるサービスなどが対象です。市では、相談会を定期的に開催しているほか、個別のご相談、打合せも行っています。気軽に担当課までご連絡ください。 【特に大募集の品目】 つや姫や、サクランボ・桃・砂丘メロン・ブルーベリー・ブドウ・干し柿などのフルーツは大人気のため、市では取扱量の拡大を目指しています。 詳しくは市ホームページ 【問合せ】 ○本所総務課?35‐1114 ○藤島庁舎産業建設課?64‐5803 ○羽黒庁舎産業建設課?62‐2527 ○櫛引庁舎産業建設課?57‐2114 ○朝日庁舎産業建設課?53‐2117 ○温海庁舎産業建設課?43‐4616