特集 皆さんのおかげです もっけだの 広報「つるおか」300号 平成17年10月、鶴岡市・藤島町・羽黒町・櫛引町・朝日村・温海町が合併し、新「鶴岡市」が誕生。同時に創刊した広報「つるおか」は、18年目の今年3月で、300号の節目を迎えました。 今回の特集では、これまでの広報の歩みを振り返るとともに、市民の皆さんと行政等をつなぐ広報紙の制作過程や、その役割を果たすために取り組んでいることを紹介します。 ◆問合せ 本所総務課広報広聴係 ?35‐1117 当時の編集担当者と振り返る 300号のあゆみ 旧1市4町1村の合併で新たに生まれた広報「つるおか」 平成17年(2005)10月《第1号》 当時の担当者の声 創刊号の発行に向けて、合併市町村の広報担当者が協力して、統合の準備を進めました。 統合後の広報紙では、各地域を知っていただくことが大きなテーマでした。お知らせ記事の見出しに地域名を入れるなど、見慣れない地名もどこの地域か分かるように工夫しました。 表紙は月山8合目への途上の眺望です。より良い構図を模索して撮影しました。 被写体が大きく見えるように題字の調整も 平成17年(2005)11月〜平成25年(2013)3月 ▲特集『文化の継承』は2年間・22回にわたって連載 当時の担当者の声 各地域に関連する記事を、バランス良く取り上げるよう心掛けました。 各地域で受け継がれている伝統・文化を知ってもらえるように、平成20年1月から毎月、特集『文化の継承』を掲載しました。各地域の方々に参加していただく座談会形式の記事でした。 また表紙も、「伝統文化」「人の表情」などのテーマを年ごとに決め、撮影に取り組んでいました。 市民モニターの声を聴き表紙を含め全面リニューアル 平成25年(2013)4月〜平成28年(2016)4月 ▲広報「つるおか」で使用するUDフォント ヒラギノUD明朝体 ヒラギノUD角ゴシック体 当時の担当者の声 月2回だった広報の発行を、お知らせ版と併せて月1回にしました。 発行回数が減っても情報の質・量を落とさないように、お知らせ記事等の表記を整理するのに苦労しました。またUDフォント※の使用も開始しました。 リニューアルに当たっては、市民の皆さんから広報モニターを募集し、相談に乗っていただきました。 ※UD(ユニバーサルデザイン)フォント  高齢者や障害のある方等も読みやすく、誤読されにくいように作られた書体のこと 表紙を通年フルカラーに! 鮮やかな四季をお届け 平成28年(2016)5月〜令和4年(2022)9月 当時の担当者の声 市民の皆さんから、広報を手に取って読んでもらいたい。広報の魅力を伝えるのが表紙の役割だと思っています。人物の表情や自然の美しさを表現するには、フルカラーの力が不可欠でした。 それまで新年号のみだったフルカラー表紙を、1年を通じてお届けできるようになったことで、使える写真の幅がぐんと広がり、表紙の写真により強い印象を出すことができるようになりました。 令和4年(2022)10月から現在のデザインに! リニューアルについて5ページで紹介します こんな一瞬、あったけの 表紙ギャラリー 表紙は広報紙の顔≠ナす。表紙の写真は、季節の行事や特集に合わせた内容としています。歴代の編集担当者に、思い入れのある表紙のエピソードを聞きました。 実物の火縄銃を使った砲術演武奉納を取材。安全な場所から、望遠レンズを使って発砲の瞬間を写しました。 平成24年(2012)7月号《163号》 山五十川歌舞伎の支度を写したこの表紙は、「山形県広報コンクール」で特選に選ばれました。担当者3人で撮影に臨みました。 平成26年(2014)1月号《190号》 新聞の投書欄で、市民の方から「気持ちが明るくなる」と褒めていただいた表紙です。あどけない表情が撮影できました。 平成27年(2015)1月号《202号》 フルカラー化してから初めて紅葉を写した表紙です。イベント参加者の笑顔と相まって、印象に残っています。 平成28年(2016)12月号《225号》 初公開! 広報ができるまで 広報「つるおか」は、記事の企画、インタビュー・写真撮影から、レイアウト等の編集、文章校正まで、印刷製本以外の全ての工程を職員が担当しています。 見やすいデザイン・読みやすい文章表現になるように工夫しています。その様子を写真で紹介します。 1.編集会議 次号の特集テーマや取材するイベント等を話し合います。表紙写真の撮影や「まちとぴ!」の取材・原稿作成は、各地域庁舎の広報担当も一緒に行っています。 2.取材 出来上がりをイメージし、構図や表情に気を付けて写真を撮影。記事で取り上げる人物へのインタビューも行います。 3.編集 パソコン上の編集ソフトで記事を作成。読みやすく興味を持ってもらえるように編集します。 4.校正 文章などに誤りがないか、広報担当と各担当課等で確認します。 5.印刷・製本 印刷業者にデータを入稿し、印刷へ。製本したものを配付します。 入稿後、すぐに 次の号の編集会議へ… 目の不自由な方へ情報をお届けします 「声の広報」 「声の広報」は、広報の内容をCDまたはカセットテープに収録して、目の不自由な方へ提供する事業で、昭和56年から続けています。 現在は、障害者支援オフィス「ひので」に委託し、収録を行っています。 利用者からは、「毎月のイベントを知ることができてとても助かります」「ふるさとの話題が読まれるのが楽しみです」「たまに会いに来る息子との、共通の話題になっています」など好評を頂いています。 利用したい方は、本所福祉課?35‐1273にお申込みください。 音声広報が収録されたCD等が自宅に届きます 収録を担当しているお2人にお話を聞きました! 佐藤 絵美(さとう えみ)さん 1ページずつ集中して読んでいます。間違わずに読み通せたときは達成感がありますね。 成田 愛(なりた あい)さん 聞き取りやすいように、読む速度を一定にすることを心掛けて、ボイスレコーダーに録音しています。 約10年ぶりの紙面リニューアル 令和4年10月に広報紙のデザインを一新 広報「つるおか」は、幅広い年齢層に読んでもらえる広報を目指しています。表紙等を含めて、以下のリニューアルを行いました。 スマートフォン等の普及に併せ、詳しい情報を市ホームページ等のウェブ媒体と連携して確認できるように、2次元コードの掲載を増やしました。 行間や文字サイズを調整し、読みやすく、疲れないようにしました。 人にスポットを当てた連載を開始するなど、興味を持ってもらえる読み物記事を充実しました。 鶴をイメージしたロゴデザインに! ▲市内外で活躍中の方をインタビューで紹介します ▲イベント紹介やお知らせ記事のデザインもリニューアル! ◆表紙デザインアンケートの実施 リニューアルに際し、市LINE公式アカウントで表紙デザインのアンケートを実施。10代から80代までの広い年代から、計2,548票の投票がありました。 3つの候補の中から、投票数が最も多かった現在の表紙デザインが選ばれました。 投票総数 2,548票 デザイン@ 1,098票 デザインA 944票 デザインB 506票 ▲市LINE公式アカウントで行ったアンケート 鶴岡の「いま」を伝えたい これからの広報 ◆市の広報の役割 市の広報には、主な役割が2つあります。1つが「市民の皆さんに市政の情報をお伝えする」こと。もう1つが「市の魅力を内外に発信する」ことです。 デジタル化が進み、インターネットやSNSで情報を入手する機会が増えてきています。 本市でも、スマートフォン等で情報を取得できるよう、コミュニケーションアプリ「LINE」公式アカウントを開設するなど、多様な手段での情報発信に取り組んでいます。 ◆紙の広報紙の意義 紙媒体としての広報紙には、優れた点がいくつもあります。 1冊の中に、そのとき皆さんに伝えたい情報がまとめられていること。手元に置いて何度も読み返せること。誰でも手に取ることができ、広い世代が読めること。また、デジタル化が進む中で、機器を持たない方や、操作が苦手な方等にも情報を届けることができます。 今まで広報紙を読んでくださっている方はもちろん、あまり手に取らない方にも、情報をお届けしたいと考えています。今後も、より分かりやすい紙面づくりを進めていきます。 今も昔も変わらずに、情報をお届けするため、広報「つるおか」は時代に合わせて変化し続けていきます。 市LINE公式アカウント 市公式ツイッター 広報「つるおか」はこちらでもお読みいただけます 市ホームページ 電子書籍 ヤマガタイーブックス