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令和4年度鶴岡市市制施行記念式典 式辞(2022年10月1日)

更新日:2022年10月3日

 鶴岡市市制施行記念式典を開催するにあたり、謹んで式辞を申し上げます。
 本日、多くのご来賓各位のご臨席の下、市政功労表彰をお受け取りになられます皆様のこれまでの市政発展へのご尽力に、まずもって厚く御礼を申し上げます。
 また、後程、世界の恒久平和とコロナ禍の収束を祈る温海嶽熊野神社獅子舞が披露されます。感染者への対応や本日から開始されるオミクロン株対応ワクチンの接種など、日夜ご尽力いただいている医療従事者の皆様、また、市民生活や地域経済活動を支えていただいている皆様に、衷心より感謝を申し上げます。
 
 昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症への対策を講じた上での17周年式典となりました。
 この夏を振り返りますと、鶴岡東高校が山形県代表として甲子園に臨み、5本の本塁打を放つなど、最後まであきらめない姿が夢の舞台で輝きました。更に、本市出身の斎藤蓉選手が仙台育英学園高校を東北勢初、白河の関を越える優勝に導く素晴らしいピッチングをされ、市民に熱い感動を与えてくれました。先般発表いたしましたとおり、斎藤蓉選手には、後日、鶴岡市スポーツ奨励賞をお贈りすることとしております。
 また、多くの市民の皆様のご尽力により、感染対策を講じた上で、 天神祭や赤川花火大会を開催することができました。
 本年は、酒井家第3代御当主 酒井忠勝公が庄内の地に入部して400年の節目にあたり、庄内2市3町のミュージアム26館が連携した展示など、官民を挙げて様々な記念事業を展開しております。
 来週8日の記念式典では、酒井家御当主の酒井忠久様をはじめ、徳川記念財団理事長の徳川家広様、徳川四天王と称される本多、榊原、井伊家の御当主の皆様が一堂に会し、地域の歴史と文化を未来につなげるお話をいただきます。
 また、酒井家ゆかりの松ヶ岡開墾場では、4月に四番蚕室を絹織物体験施設「シルクミライ館」にリノベーションしたほか、今月21日からは鶴岡シルクのkibiso製品に関わりの深い、テキスタイルデザイナー、 須藤玲子氏による作品展が鶴岡アートフォーラムで開催されます。
 引き続き、酒井家ゆかりの歴史と文化の継承とともに、観光やまちづくりなど多様な分野で連携しながら、庄内地域の魅力を国内外に発信してまいります。
 
 最重要課題であります少子化・人口減少対策につきましては、若者の地元回帰・定着と地域産業の担い手確保を後押しすべく、県と連携し、最大約200万円(ひとり親世帯は約250万円)の奨学金の返済を支援する制度「つるおかエール」を昨年6月に立ち上げました。昨年は94名、今年は現時点で50名を超える学生の皆さん、社会人の皆さんにご応募いただいております。
 これに加え、地元就職の多様な受け皿を更に創出していくため、製造業をはじめとした産業の振興に一層取り組む必要があります。現在、 大山工業団地に次ぐ新たな産業用地の開発に向けた取り組みを進めており、引き続き企業の設備投資や新規立地を支援し、本市での投資拡大を促進してまいります。
 さらに、本市のサイエンスパークでは、慶應先端研を核に、これまで8社のベンチャー企業が誕生しており、地方創生のモデルとして全国的にも注目されております。現在、サイエンスパーク内にある市先端研究産業支援センターのF棟レンタルラボ20室の増築工事が完成間近であり、11月のオープンを予定しております。
 また、令和3年度から第2期プロジェクトを開始しているがんメタボローム研究推進事業につきましては、急性白血病治療薬の臨床試験が開始されるとともに、国立がん研究センター東病院と荘内病院との医療連携支援において、新たに遠隔診療のモデル構築に取り組んでおります。
 今後も、高度な研究教育と連携したベンチャー・新産業の創出、地域医療の向上に向け、更に取り組んでまいります。
 
 農林水産業は、ユネスコ食文化創造都市を支える基幹産業です。現下の原油価格・物価高騰にも対応し、県と協調した園芸ハウスの再整備支援を実施するとともに、共同乾燥調製施設、畜産飼料等についても、その影響を緩和する対策を講じてまいりました。今後も、主力園芸品目の市場拡大に向け、関係団体と連携して大都市圏などにおける農産物の販路拡大を推進してまいります。
 脱炭素社会の実現にも資する地域産木材の更なる活用や森林環境譲与税を活用した森林の整備と保全に向け、本年よりリモートセンシングによる境界明確化に着手いたします。また、本日スタートいたしました「魚のおいしいまち鶴岡キャンペーン」を通じた地魚の消費拡大や飲食店での利用拡大など、引き続き水産業の振興を推進してまいります。
 
 コロナ禍において最も影響を受けている産業の一つ、観光も次を見据えた取り組みを進めております。
 このたび、由良温泉が新たに国民保養温泉地に指定され、来週7日に開催される全国温泉地サミットで指定式が行われることとなりました。市内では、平成13年の湯田川温泉、平成30年の湯野浜温泉、令和元年のあつみ温泉に続く4か所目の指定となり、一つの自治体としては全国最多の指定数となるものであります。
 本市には、「出羽三山」、「サムライゆかりのシルク」、「北前船寄港地」の全国最多3つの日本遺産や、城下町の歴史文化、リニューアルに向け準備を進めている加茂水族館、500年を越える黒川能など多様な資源があります。今月11日からは、国の全国旅行割が開始されることとなりました。DEGAMを中核に、宿泊、交通、飲食等の関係者の皆様と連携しながら本市の魅力をアピールし、交流人口の拡大に向けて更に取り組んでまいります。
 
 本市は、SDGs未来都市として、持続可能なまちづくり推進の理念のもと、様々な取り組みを行っております。
 環境面においては、7月に、下水道汚泥を活用した肥料生産や鮎の養殖など、ビストロ下水道として本市が取り組む資源循環型の施策が政府広報にも取り上げられました。また、昨年4月に供用開始された新たなごみ焼却施設では、ごみ焼却で発生する熱を有効活用して発電し、年間約2億円の売電収入を確保しております。ごみから生まれたエネルギーを市内小・中学校や公共施設で活用する「電力の地産地消」を推進するなど、ゼロカーボンシティの取り組みを推進しております。
 
 市民生活の面では、地域住民と観光客の交流機能を併せ持つ、加茂コミュニティ防災センターが9月1日に開所いたしました。今年度は、地元関係者のご協力のもと、大山コミセンの改築工事も進めており、引き続き、地域住民の活動拠点、防災拠点の整備を推進してまいります。
 地域住民の切実な願い、毎日の暮らしに必要な移動手段の確保についても、本日から、目的地まで300円の市内循環バスが、大幅に増便され運行開始されたところであります。今後も、各地域における市営バスやデマンドタクシー等の充実と合わせ、交通事業者の皆様と連携しながら、昨年度に策定した地域公共交通計画に基づき、市民、来訪者の利便性を高める施策を着実に進めてまいります。
 
 開幕式典と記念公演で華やかに幕を開けました芸術祭は、私たちの生活に潤いを与え、鶴岡の文化の多様性を感じさせてくれます。
 厳しい世界情勢、感染症と物価高が生活に影響を及ぼす中、高齢者や障がい者の世帯を一軒一軒歩いて回る、民生委員・児童委員の皆様の地道な活動や、消防団、地域コミュニティの活動等が市民の安全・安心、命と暮らしを支えています。
 
 合併して17年、東北で一番広い鶴岡、藤島、羽黒、櫛引、朝日、温海の6つの地域がその特性を最大限に生かし、第2次総合計画に基づく創造と伝統のまちづくりとともに、多様性が発揮され「誰一人取り残さない」取り組みを推進してまいります。
 
 市民各位、また本市に心を寄せる皆様お一人お一人のご貢献に改めて衷心より感謝申し上げますとともに、益々のご活躍、ご多幸を心よりご祈念申し上げ、式辞といたします。

令和4年10月1日
 鶴岡市長 皆川 治

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