‐定期連載‐食文化のひろば 臼杵(うすき)市の食文化  これまで、このコーナーでは「黄飯(おうはん)・黄飯かやく」「きらすまめし」「茶台寿司」「ごま豆腐」と、臼杵市の歴史あるレシピを紹介してきました。  第5回目は、世界に誇る臼杵市のガストロノミー(食と文化の関係学)を紹介します。 ●本所食文化創造都市推進課?35‐1185 臼杵のガストロノミー ■400年以上続く、豊かな発酵・醸造文化  良質で豊かな水源に恵まれる臼杵。その水を用いた発酵・醸造業は、400年以上前から現在まで続く、主要産業の1つです。  3 つのみそ・醤(しょう)油メーカーと4 つの酒造会社があり、市内の多くの飲食店や家庭で、地元産の発酵・醸造製品が使われています。 ★市内のみそ・?油商「カニ?油」は1600年創業!  九州最古の歴史を誇る ★大分県のみそ・醤油の生産量はいずれも全国10位以内。  内9 割以上が臼杵市で作られている ■環境にも配慮した循環型の有機農業  健全な農産物は健全な土から≠合い言葉に、完熟堆肥を行政が製造するなど、土作りからこだわる有機農業を推進しています。また、地産地消の取り組みにも力を入れ、生産された農産物は学校給食などにも使われています。 ★原材料の8割が草木の自然派堆肥を行政が製造  (全国的にも非常に珍しいケース) ★独自ブランド「ほんまもん農産物認証制度」有り。  化学合成農薬や化学肥料を使わない安心安全な農産物 ■SDGsを先取り!? 質素倹約な郷土料理  江戸時代、臼杵藩の質素倹約の精神の元に生まれた郷土料理が、今もなお食べ継がれています。  ふだんは捨てられる魚の中落ち部分を使った「きらすまめし」は、現代のSDGsの精神に合致していると言えるでしょう。 ★きらすまめし:魚の切り身におからをまぶして作る倹約料理             (きらす=≠ィから、まめす=≠ワぶす) ★黄飯:高級品の赤飯の代わりに、乾燥させたクチナシの実で黄色く色を付けたご飯。祝い事の際に食される 黄飯と黄飯かやく きらすまめし つるおかの料理人挑戦者募集中! 次世代ガストロノミーコンペティション 鶴岡市は、令和6 年にユネスコ食文化創造都市認定10周年の節目を迎えます。 「郷土料理・在来作物とその生産者や担い手」を地域の宝として広く発信するため、それらを活用した料理を競う大会を開催します! ●応募資格:鶴岡市内で調理業務に従事する50歳以下の料理人で、郷土料理の指南役または在来作物の生産者(もしくは両方)とチームを組むこと ●応募期限:7月14日金曜日 午後5時 ●申込み:鶴岡食文化創造都市推進協議会?35‐1185 詳しくはウェブサイトで 鶴岡食文化創造都市推進協議会 次世代ガストロノミーコンペティション Facebookページ 令和5年7月号 No.304 環境に配慮し植物油イ ンキを使用しています