特集 持続可能な社会の実現に向けて 鶴岡市のSDGs ●問合せ 本所政策企画課?35‐1184  今、世界全体で取り組まれている「SDGs」。  地球規模の問題についての取り組みと捉えがちですが、実は私たちの身近な取り組みにも密接に関係しています。  今回の特集では、市や市内事業所等のSDGs達成につなげる取り組みを紹介します。 ★SDGsって何? 「Sustainable Development Goals(サスティナブル デベロップメント ゴールズ)(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月に開催された国連のサミットで、世界をより良くするために、2030年までに達成すべき17の目標を定めたものです。SDGsが目指す「誰1人取り残さない」社会を実現するためには、国や自治体、企業だけでなく、私たち一人ひとりが協力して目標達成に取り組んでいくことが大切です。  SDGs達成のための取り組みは、日々の生活で実践できます。食品ロスを減らす、地域活動やまちづくり活動に参加する、家事や子育ては分担する、いじめや差別をしない・させないといったことも、SDGs達成につながります。今日から皆さんも、できることから取り組んでみましょう。 ★SDGs未来都市として  本市は2020年7月に「SDGs未来都市」に選定されました。これは、SDGsの達成に向け、優れた取り組みを提案した自治体を国が選定するものです。  持続的に発展する社会の実現に向け、第2期鶴岡市SDGs未来都市計画に基づいて、「いのち輝く、創造と伝統のまち 鶴岡」のまちづくりを推進していきます。 《市の取り組みの中から3つ紹介!》 1 BISTRO(ビストロ)下水道 ●問合せ 上下水道部下水道課浄化センター?24‐7033  豊富な栄養分がある下水道資源を利用して食材を生産しようと、平成25年8月から国が主導で進めているプロジェクト。  本市では、下水道資源は農地に還元させるという考えがあったため、昭和61年に脱水汚泥を肥料化した「鶴岡コンポスト」の生産を開始。市内のホームセンターやJA鶴岡で販売し、農業に利用しています。  ほかにも、焼却処分していた消化ガスを発電事業に、発電の余剰熱を加温栽培に、川や海に放流していた処理水を飼料用米栽培や鮎の養殖に活用するなど、産学官が連携して地域内での資源循環に取り組んでいます。 ?鶴岡コンポスト ?下水処理で発生する消化ガスを利用した発電施設 2 「ボトルtoボトル」水平リサイクル ●問合せ 廃棄物対策課?22‐2848  地域で排出、回収したペットボトルを、新たなペットボトルにリサイクルする取り組みです。現在もペットボトルのリサイクル率は高いものの、その多くは衣類などのペットボトル以外の物にリサイクルされているため、いずれは焼却処分することになります。ペットボトルから再びペットボトルにリサイクルすることによって、資源循環型社会の実現につながります。  市では令和5年9月にサントリーグループとペットボトルの水平リサイクルに関する協定を締結し、今年4月からこの取り組みが開始されます。ペットボトルの分別について、今後もご協力をお願いします。 3 つるおかAZITO(アジト) ●問合せ 本所都市計画課?35‐1315  市では、鶴岡駅前のまちづくりに取り組む中で、駅の主な利用者である高校生を中心に、世代を超えた市民が集い、交流できる拠点として「学びのサードプレイス」の整備などを進めています。その社会実験で、マリカ東館2階フロアを学生限定のフリースペース「つるおかAZITO」として、昨年2回期間限定で開放しました。無料で利用でき、フリーWi-Fiも備えています。開館中は運営をサポートする大学生が常駐し、勉強の質問や進路相談もできます。第3弾は2月19日〜25日を予定していますので、ぜひお気軽にお越しください。 詳細・最新情報はInstagramをチェック 阿部多グループ企業の皆さんにインタビュー  当社では、社員とその家族がクリーン作戦に積極的に参加し、鶴岡公園周辺の美化活動を行っています。ほかに、山王ナイトバザールで、社員からの提供品を販売し、その収益金を地域福祉のために寄付をするなどしています。  昨年度は、地域の小学生が校外学習で来店し、不動産業について学んでもらいました。また、従来は現場で職人さんが加工していた外装材を、自社内で加工してから搬入できるようにするための工場を建設しました。これにより、現場での粉じんや騒音を抑えられ、廃材もほとんど発生しません。更には、職人不足の問題解決にもつながることが期待されます。  これからも地域の皆さんに恩返しができるよう、SDGsにつながる様々な活動に取り組んでいきます。 今年100周年を迎える阿部多グループ企業は、つるおかSDGs推進パートナーです ?鶴岡公園でのクリーン作戦の様子 SDGsに取り組む企業や団体、教育機関などの皆さんへ つるおかSDGs推進パートナーを募集しています  パートナーに登録すると、市から「つるおかSDGs推進パートナー登録証」やパートナーステッカーが交付され、市ホームページ等で取り組み内容が紹介されます。パートナーには、市内の中学校や高校など幅広い企業・団体等が登録しています。ぜひ、SDGsの推進にともに取り組みましょう。