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広報つるおか2023.8月号

更新日:2023年7月26日

市長の一筆入魂(66)

 集まったのはボリビア、中国、カナダ、インドネシア、台湾、そして日本、それぞれの国で生まれ、今は鶴岡で暮らす仲間たち。
 7月9日、出羽庄内国際村で多文化共生のまちづくり円卓会議が開催された。
 会場に到着すると、温海芸術文化協会の本間庸枝さんが抹茶と平和を願うヒマワリの和菓子で参加者をもてなしてくれた。


 約15年前、私は米国のシカゴで「外国人」として3年間暮らした。初めての海外での暮らし、電気やテレビの契約、とても自分では対応できず、職場の同僚のビルさんに助けてもらった。
 子供は現地校に通い現地語(英語)での授業を受け、土曜日に日本人学校の補習校でも勉強をさせてもらった。母国語は日本語であり、米国で生まれ育った同級生とは理解力に差がある。その現地校では、英語を母国語としない生徒のために、第2言語としての英語でしっかり学ぶことができるような仕組みが構築されていた。


 出羽庄内国際村が「やさしい日本語」の普及に力を入れようとしていると聞いたとき、その「やさしい」なるものがどういうものなのか、当初は、よく分からなかった。
 日本語は時に曖昧で、同じ音でも意味が違う場合もある。「やさしい」の意味するところは易しい・簡単を意味する[easy]なのか、優しい[kind]なのか。日本・鶴岡でも、日本語を母国語としない人に向けた第2言語としての日本語が、それぞれの置かれた環境に合わせて必要なのだ。


 円卓会議では、外国人との共生は、言語というよりも心の問題である、という言葉が胸に刺さった。私たちは、様々な生活環境、文化的背景、思想・信条の人たちが暮らす社会に生きている。
 今、鶴岡市には800人を超える外国籍を有する人が暮らしているが、「外国人」と一くくりで捉えてしまいがちなこと自体が間違いであることに気付く。
 差別があってはならないことと同様に、特別視することも誤った対応だ。外国人であることを理由に地域行事への参加を断られるようなことはあってはならないし、「外国人」と思うとすぐに英語で話しかけるのもいかがなものか、との苦言もあった。国籍の前に、年齢、学業や仕事の状況、障がいの有無などによる日本語の習熟度合いを踏まえつつ、お互いを尊重しながら、理解しやすい、正確な「やさしい日本語」を提供する必要がある。当日配布された資料には振り仮名が付されており、「やさしい日本語」として評価する声もあった。


 7月2日、鶴岡公園での清掃活動に参加した。そのクリーン大作戦のルーツは、昭和38年の東大卒業式での総長告辞にある。何かのきっかけで転がりだした雪は、次第に発達しやがて雪崩となる。小さな親切が、社会の隅々まで何げなく行われることを願った総長の学生へのお話が、早朝の鶴岡の活動の起源だったのだ。

 

 様々な利害関係を有する者が、対等な立場で、課題解決に向かうことを象徴する円卓会議。出羽庄内国際村のだ円のテーブルを囲んだ会議の中で、私たちは外国人を支えているようで、実は支えられている、という言葉も私の心を捉えた。

 何げない親切が、共生社会の基礎である。「やさしい日本語」の考え方が、もっと理解され、広がったならば、私たちは違いを尊重し、支え、支えられ、ともに暮らしやすい街に住むことができるだろう。
そんな街づくりを後押しする制度構築を、創造と伝統の街・鶴岡から発信していきたい。

皆川 治

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