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山形大学農学部・大学院学位記授与式 来賓挨拶(2022年3月17日)

更新日:2022年3月17日

 昨晩、宮城県と福島県で震度6強の地震が発生いたしました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 庄内平野に春の息吹が感じられる今日この佳き日に、学位記授与式を迎えられた卒業生・修了生の皆さん、本日は誠におめでとうございます。
 また、学生の皆さんをご指導いただきました玉手英利学長先生、村山秀樹農学部長先生をはじめ先生方、職員の皆様、また逞しく、凛々しく成長された姿を見守るご家族の皆様に、心より御礼とお祝いを申し上げます。

 山形県沖地震や新型コロナウイルス感染症の拡大など、これまでにない難しい対応を迫られた学生生活、大学運営の中で、知の拠点としての責任を果たすべく、教職員・学生が一丸となって危機に対応されてきたことに、心より敬意を表します。また、後援会、鶴窓会、地域の皆様が学生の皆さんを支えようと行動をされてきたことに私からも改めて感謝を申し上げる次第であります。

 今、世界中の人々が平和が脅かされていることに危機感を抱き、祖国を追われることとなった市民、学生、子供たちのために、平和な暮らしを守るために、何かできないだろうか、と行動を始めています。新型コロナウイルス感染症によって、講義や研究活動、学生生活が大きく制約された皆さんも、それよりももっと過酷な運命に直面している人たちがいる現実に、様々な思いを抱いているのではないでしょうか。
 小麦の一大生産地が戦火に見舞われ、ホストタウンとしてお迎えした隣国に多くの避難者が押し寄せています。資源価格や世界経済への不透明感が増す中で、国際的な視野を持ちつつ、食料、生命、環境を学んだ皆さんへの期待は大変大きなものがあります。

 人口減少と若い世代の定着が課題となっている本市は、基幹産業である農業の振興や森林の保全に、高坂農場や上名川演習林などでの実践を重視する農学部の皆さんと、長年力を合わせて取り組んで参りました。
 近年は、SDGsの理念の下に、循環型の食料自給圏を構築するスマート・テロワール構想や、下水道資源の農業利用を図る「ビストロ下水道」、鶴岡市立農業経営者育成学校『SEADS』と「食と農のビジネス塾」の連携などの取り組みを共に推進しています。

 本市は本年、荘内藩酒井家の入部400年の節目を迎えました。日本初のユネスコ食文化創造都市であり、全国最多の3つの日本遺産を有する自然・歴史・文化が溢れる創造と伝統の街です。これからも新たに設置されるアグリフードシステム先端研究センターとの連携を含め、農学部とのパートナーシップを持続可能な街づくりに活かしてまいります。卒業生・修了生の皆さんは鶴岡で過ごした四季折々の風景、また在来作物の味が心に残っているものと思います。これからの新しい環境・仕事・生活において、学生時代を過ごした鶴岡での学びを活かし、大きく飛躍されることを強く願っております。

 結びに、国際的にも、地方創生にも、農学を学び、これからの時代を担う若い皆さんの知恵と行動が求められています。本日母校を巣立つ卒業生・修了生の皆さんのご活躍と、山形大学のご発展、また、会場の皆々様のご多幸とともに、平和と文化の構築、ウクライナの平和を心よりご祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
 
令和4年3月17日
 鶴岡市長 皆川 治

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