波打つようなゆるやかな曲線が紡ぎだす壮大な空間。

仏教思想を背景とした「空(くう)にかける階段」という一貫したテーマのもと、彫刻家・富樫実は40年以上にもわたり数多くの作品を世に送り出してきた。その作品は国内だけにとどまらず世界中のパブリックな空間に設置され、「見て、触れて、感じてほしい」という氏の願いどおり、人々の生活の中に溶け込みやすらぎと感動を与え続けている。鶴岡市内にも数多くのパブリックアートが設置され、氏の作品の原点である故郷の風景に調和し、装飾の域を超えた憩いの空間として親しまれている。

富樫実

故 富樫 実(とがし みのる)

1931年 山形県鶴岡市(旧櫛引町)に生まれる。

1948年 岩手県一関市において、仏師佐久間白雲に師事し仏像彫刻を学ぶ。

1957年 京都市立美術大学彫刻科(現・京都市立芸術大学)卒業。

1963年 ユーゴスラビア国際彫刻家シンポジウムに日本代表として参加。

1964年 「空にかける階段」シリーズの制作を始める。

1967年 フランス政府給費留学生選抜・毎日美術コンクール展にて大賞受賞。フランス政府給費留学生として、国立パリ美術学校彫刻科に学ぶ。フランス政府賀状コンクールにて大賞受賞。

1974年 京都成安女子学園常務理事となる。

1992年 京都府文化賞功労賞受賞。

1993年 成安造形大学学部長となる。

1996年 京都美術文化賞、京都市文化功労者受賞。

1999年 紺綬褒章受章。

2019年 11月25日逝去。

■京都市文化功労者、成安造形大学名誉教授、鶴岡市名誉市民。

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鶴岡市ケーブルテレビジョン所蔵の富樫実氏のインタビュー映像などをそろえております。

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20/2/10 富樫実氏のご逝去により、トップページのプロフィールを更新しました。
  

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 こちらで紹介しております彫刻作品はすべて、鶴岡市名誉市民でもある彫刻家富樫実氏の故郷に対する想いとご好意により、これまで手掛けてこられた多くの作品の中から、鶴岡市にご寄贈いただいたものです。
 作品を実際に見て、触れて、感じてほしいという作者の願いに応えるため、鶴岡市民の皆様に貸し出すものです。