本市の名誉市民である国立がん研究センター名誉総長の杉村隆先生の訃報に接し、市民を代表して衷心より哀悼の意を表します。

　杉村隆先生は、昭和62年旧鶴岡市推載による名誉市民であり、長きにわたり、がん研究の第一線でご活躍され、昭和51年には日本学士院賞、昭和53年には文化勲章を受章されておられます。さらに、同53年に米国環境変異原学会賞を、昭和56年に米国バートナー癌研究学術賞を受賞されるなど、その業績は日本にとどまらず世界的にも高く評価されております。

　先生は、インターン時代に、鶴岡保健所や荘内病院に勤務され、市民の健康管理にご尽力を賜りました。また、平成9年には、新荘内病院基本構想策定委員会の顧問として、深い学識、豊富な経験を基にした数多くのご提言を頂戴いたしました。さらに、平成31年4月からは、先生が名誉学長をお務めの東邦大学から市立荘内病院に眼科医をご紹介いただくなど、地域医療の発展にもご指導を賜りました。

　ご生前の輝かしいご功績に深甚なる敬意を表しますとともに、本市へのご厚情に感謝申し上げ、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。

2020年9月14日
　鶴岡市長 皆川 治

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