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広報つるおか7月号

更新日:2018年7月1日

市長の一筆入魂(6)

  毎年5月25日の鶴岡天神祭。今年は新しい試みとして、前日に荘銀タクト鶴岡を会場とした宵祭が行われ、羽黒高校美術部の皆さんがデザインしてくれた大絵馬をモチーフにした山車がお披露目された。
  華やかなパレードや翌日まで軒を並べた屋台も楽しみだが、祭りの原点は、菅原道真公を祀る鶴岡天満宮にある。都から太宰府に配流された道真公を慕う人々が別れを惜しみ、姿を変え、顔を隠して酒を酌み交わしたという言い伝えが、街中を歩く編み笠化けもの姿として今に伝わる。正に東北の奇祭と呼ぶにふさわしい祭りだ。
  本祭の朝、天満宮で執り行われた厳かな祭祀に参列すると、境内にハーバード大学医学部の先生がご夫婦で祭り見物に来られている、と同席した方が教えてくれた。傍らには出羽庄内国際村から派遣された方がボランティア通訳として同行されていた。私が度胸だけの英語で語り掛けると、日本は13回目だと言う。これまでは九州などを旅行することが多かったそうだが、初めて東北へ。2週間ほどの滞在の中に鶴岡を組み込んでくれたのだ。
  訪日外国人旅行者数は、今や年間3、000万人に迫り、2020年には4、000万人が目標とされている。国際都市である東京、大阪、京都が真っ先に訪問先に選ばれてきたが、私は、いよいよ地方、田舎が求められ始めているのだ、と感じた。地方の祭り・文化・暮らし、観光化されたものではないありのままの日本。ご夫妻を午後に再びお見掛けした時には、奥様は化けもの姿に。サングラスを掛けた化けものに「お似合いですよ」と声を掛け、一緒に写真に納まった。
  鶴岡市の交流人口は県内の市町村ではナンバーワン、毎年600万人ほど。宿泊、買い物などの経済効果は人口減少に立ち向かう武器となる。先日、毎月1回行われる市の部課長会議において、全ての部署・職員がもっと観光マインドをもって取り組むように、と指示をした。例えば、6月に開催されたマタギサミット。鳥獣被害対策を所管する農林水産部の仕事だと狭く捉えるのではなく、より多くの人が訪れ、鶴岡の魅力を感じていただける機会、つまり交流人口の拡大につなげるという思いを持って取り組むべきなのだ。
  天神祭のパレードには、子どもたちの躍動感あふれる踊りに交じって首都圏鶴岡会の皆さんの姿があった。先日、上京の折、同会相談役の渡部洋さんなどとお話する機会があった。「鶴岡駅に降り立って迷っている人に、すぐにお薦めの行き先を伝える意気込みを」。故郷を愛する熱い気持ちから、もっと鶴岡の魅力を発信してほしいという渡部さんたちの思いに、市と市民が協働で応えていく必要がある。

                                                             皆川 治

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