令和5年度高山樗牛賞・奨励賞受賞者が決定しました
更新日:2023年11月10日
高山樗牛賞は、庄内が生んだ明治の文豪・高山樗牛の偉業を顕彰し、地方文化の向上に資するため、昭和33年に設けられました。庄内全域を対象として、文芸・評論・作文等の制作事績において地方啓発に著しく功績があった方へ贈られます。
また、高山樗牛奨励賞は、庄内地方に設置する小学校、中学校及び高等学校に在籍する児童及び生徒を対象に、文芸・評論・作文等において優秀な作品を発表した方に対し授与するものです。
今年度、高山樗牛賞の該当者はいませんでした。
今年度の受賞者を紹介します
阿部未羽さん
高等学校の生徒の部
阿部
受賞作品である『蓋』は、人型ロボットなどの様態があまりにも人間に近くなると、見る人に違和感や嫌悪感を抱かせるとされる「不気味の谷現象」に発想を得た作品です。個性的で大胆な表現が魅力的で、次は何が起きるのかと作品世界に引き込まれ、最後まで一気に読み進めることができます。カタカナやひらがなの表記の仕方にも工夫があり、ロボットが人間に近づいていく様子と、主人公のロボットに対する心情の変化が巧みに表現されています。空想科学の面白さがよく出ている一方、人間が進化させてきたロボットとの向き合い方を考えさせられる作品でもあります。
このように、その豊かな想像力と表現力は高く評価されるところであり、今後もさらなる活躍が期待されます。
近藤安珠さん
高等学校の生徒の部
近藤
文芸部の部長として、創作活動はもとより、部誌や行事の企画立案を行うなど精力的に活動しています。
受賞作品『サマーメモリー』は、作者と同年代である主人公が、自分の将来と向き合い、悩みながらも、周囲の人たちとの関わりを通して成長していく様子を描いた素直で温かい作品です。登場人物像を鮮明かつ丁寧に描き、主人公の飾らない日々を、細やかな情景描写や行動描写を用いて綴っています。巧みな構成で展開される物語には、主人公の心情につながる表現の工夫が随所に見られ、優しさを感じ取ることができます。
このように、その巧みな表現力と構成力は高く評価されるところであり、今後もさらなる活躍が期待されます。
高山樗牛賞・奨励賞受賞者一覧
これまでの受賞者はこちらからご覧いただけます。
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