プレコンセプションケア
更新日:2025年6月6日
今、そして未来の自分のために ~男女ともに知ってほしい健康に関する知識とケア~
プレコンセプションケア(プレコン)とは?
コンセプション(Conception)は受胎、つまりおなかの中に新しい命をさずかることをいいます。
「プレコンセプションケア」は若い男女が将来のライフプランを考えて日々の生活や健康と向き合うことです。次世代を担う子どもの健康にもつながるとして近年注目されているヘルスケアです。早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもの健康の可能性を広げます。
いまは妊娠や結婚を考えていなくても、プレコンセプションケアを実施することでいまの自分がもっと健康になって、人生100年時代の満ち足りた自分(well-being)の実現につながります。
引用:国立研究開発法人 国立成育医療研究センターホームページ
5つのプレコンAction
プレコンセプションケアは、生活習慣の改善などの身近なものから始めることができます。
→詳しくは”こちら” (国立成育医療センターホームページ)(外部サイト)
※画像内のページ数は、プレコンノートのページ数です。プレコンノートはプレコンセプションケア (プレコン)を初めて聞いた方でも実践できるように作成されたものです。プレコンノート(国立成育医療研究センターホームページより引用) (PDF:2,643KB)
プレコンを実践してみましょう
〇生活習慣の改善について
- 主食・副菜・主菜・乳製品・果物の5つのグループをバランスよく食べましょう。
- 栄養不足による若い女性のやせは、貧血・肌荒れ・骨密度や筋力の低下などを引き起こします。月経不順や不妊、低出生体重児(※)の原因になるなど、将来の妊娠・出産にも影響を与えます。
※ 低出生体重児とは、生まれたときの体重が2,500g未満の赤ちゃんのこと。
葉酸を摂取しましょう・・・妊娠の1ヶ月以上前から必要な栄養素です
- 妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。
- 神経管閉鎖障害とは、胎児の神経管ができるとき(受胎後およそ28日)に起こる先天異常で、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などがあります。
- 妊娠を知るのは神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠を希望する女性は緑黄色野菜を積極的に摂取し、サプリメントも上手に活用しながらしっかり葉酸を摂取しましょう。
- サプリメントや食品中に強化される葉酸として1日400μg摂取することが望まれます。
緑黄色野菜について(厚生労働省 eヘルスネット)(外部サイト)
- 栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗鬆症の原因になります。一方、栄養過多や太り過ぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。
- やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。BMI(※)を計算して、いまの体重を評価してみましょう。
※BMI(ボディ・マス・インデックス)は国際的に使われている肥満度を表す指標です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
<日本肥満学会肥満度分類>
18.5未満・・・・やせ
18.5~24.9・・・適正体重
25以上・・・・・肥満
- 適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。運動はこころの状態にも良い影響を与えます。
- 現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。
- 普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。
- 鶴岡市では、こころの健康について、さまざまな相談に応じています。
- タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。
- 赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響はきわめて広範囲です。WHOは妊娠中の電子タバコの使用はリスクがあるとしています。禁煙外来を活用して、いますぐに禁煙しましょう。
禁煙治療実施医療機関一覧(山形県ホームページ)(外部サイト)
タバコについて
- 妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。「この量なら大丈夫」というものは確立していませんので、妊娠を考えたときからアルコールは控えるようにしましょう。妊娠中は禁酒が原則です。
健康診断、がん検診、予防接種を受けましょう
〇各種健康診査、がん検診
- 健診で身体の状態を確認し、よりよい生活習慣を考えてみましょう。
- がんを早期発見するためには、年1回定期的にがん検診を受けることが大切です。
さわやか健診について
乳がん・子宮がん検診について
子宮がん・乳がん予防(外部サイト)
〇予防接種
- HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの予防接種をうけることで、将来の子宮頸がんリスクを下げることができます。
- 妊婦さんへの風しん感染を防止することで、生まれてくる赤ちゃんの「先天性風しん症候群」の発症を防ぐことができます。鶴岡市では、成人の風しん抗体価検査及び予防接種にかかる費用を助成しています。
若者の性や妊娠などに関する相談先
〇スマート保健相談室(若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト)
男女ともに性や妊娠に関する正しい知識を身につけ、健康管理を促す「プレコンセプションケア」の推進のため、厚生労働省から「スマート保健相談室」が公開されました。詳しくは「スマート保健相談室」をご覧ください。スマート保健相談室(外部サイト)
〇性に関する相談先
庄内保健所 子ども家庭支援課・・・電話:0235-66-5653(月~金 8:30~17:15)
〇妊娠・出産に関する相談先
鶴岡市 健康課・・・・・・・・・電話:0235-35-0157 (月~金 8:30~17:15)
鶴岡市 こども家庭センター・・・電話:0235-26-7043 (月~金 8:30~17:15)
不妊症、不育症をご存知ですか
〇不妊症について
日本では、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交していたにもかかわらず、1年間妊娠しない場合を「不妊症」といいます。年齢が上がると(加齢)男女ともに妊娠しづらくなるので、すぐに治療を開始した方が良い場合もあります。もし「不妊症かも…」と気になったら、今の健康状態を確認し、これからの人生プランをイメージするためにも、産婦人科へご相談ください。→詳しくは”こちら”(日本産科婦人科学会ホームページ)(外部サイト)
引用:日本産科婦人科学会ホームページ
〇不育症について
妊娠はするものの流産や死産を繰り返して、生児を得ることができない状態を「不育症」といいます。1人目を正常に分娩した後に、不育症になることもあります。女性の年齢にもよりますが、妊娠の約15%は流産になり、不育症の頻度は約5%と報告されています。→詳しくは”こちら”(国立成育医療研究センターホームページ)(外部サイト)
引用:国立成育医療研究センターホームページ
みんなで知ろう、不妊症・不育症のこと(こども家庭庁ホームページ)(外部サイト)
生殖器補助医療助成について
鶴岡市では生殖補助医療(体外受精・顕微授精等の特定不妊治療)の治療費自己負担額の一部について助成しています。令和7年度鶴岡市生殖補助医療費助成事業のお知らせ(PDF)(PDF:277KB)
申請書等(1)令和7年度鶴岡市生殖補助医療費助成金交付申請書兼請求書(様式第1号)(PDF)(PDF:129KB)
(2)令和7年度鶴岡市生殖補助医療費助成事業申請用証明書(様式第2号)(PDF)(PDF:110KB)
<外部リンク等>山形県不妊治療(生殖補助医療)助成制度 (山形県ホームページ) (外部サイト)
不妊治療実施施設一覧について (厚生労働省ホームページ ) (外部サイト)
不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック(PDF:1,313KB)
不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル(PDF:8,101KB)
関連リンク
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター「プレコンセプションケアセンター」(外部サイト)
プレコンセプションケアについて詳しく紹介されていますのでご覧ください。
引用・参考:国立成育医療センター プレコンセプションケアセンター ホームページ
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お問合わせ
メールでの回答が必要な場合は、住所・氏名・電話番号を明記してください。
鶴岡市健康課
〒997-0033 山形県鶴岡市泉町5番30号
メール:kenko@city.tsuruoka.lg.jp(お問合せ先)
窓口受付時間 月曜日から金曜日(祝日及び12月29日から1月3日までを除く)
午前8時30分から午後5時15分
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