月経について
更新日:2025年6月6日
月経についての基礎知識
月経:約1か月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血のことを指します。
約1か月に1回卵巣から排卵され、妊娠可能な状態になり、それに伴い子宮内膜が厚くなっていきます。
卵子が受精しなかった場合は準備した子宮内膜がいらなくなり、剥がれて体外へ排出されます。
月経の正常、異常
初潮 | 12歳 |
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閉経 | 50歳 |
周期 | 25~38日 |
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出血期間 | 3~7日 |
経血量 | 20~140mL(個人差あり) |
月経不順 | 月経周期が不規則で次の月経の予測がつかない |
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頻発月経 | 月経周期が24日以内 |
稀発月経 | 月経周期が39日以上 |
無月経 | 3か月以上月経のない状態 |
過長月経 | 1回の月経が8日以上続く |
過短月経 | 1回の月経が2日以内で終わる |
過少月経 | 経血の量が非常に少ない |
過多月経 | 経血の量が非常に多い |
不正出血 | 月経時期以外の出血がある |
月経にともなう女性ホルモンの変化
月経による女性ホルモンの周期で、不調になりやすい時期があります。特に、月経が起きる前の黄体期の後半、血液中のエストロゲンとプロゲステロンが急激に低下する時期に、こころや身体の不調が現れやすいと言われています。
また、女性のからだは、月経周期により体温が変動します。プロゲステロンには体温を上げる働きがあるため、プロゲステロンが増えると体温が上がり、基礎体温では高体温期を示します。
月経がつらい...知ってほしい疾患
月経痛
月経時にお腹や背中に関する痛みのことを指します。
妊娠が成立しないと子宮内膜が剥がれ落ち、血液とともに体外に排出されます。その際にプロスタグランジンという痛みのもとが子宮を収縮させ、下腹部や腹痛などの月経痛を生じさせます。
月経困難症
月経痛ががまんできないほど強く、日常生活に支障をきたすものを指します。
症状:下腹部痛、腰痛、吐き気、頭痛、疲労感、下痢など
月経前症候群(PMS)
月経開始3~10日前から始まるさまざまな心身の不快症状のことを指します。月経が始まると症状が軽快、消失します。
排卵後の女性ホルモンの状態に対して、身体が大きく反応するために起こると考えられています。
症状悪化には、ストレスも影響しているようです。
身体症状:腹部膨満感、肩こり、頭痛、むくみ、体重増加、便秘、乳房緊満感
精神症状:イライラ感、怒りやすい、無気力、集中力低下
症状の程度が強いと、月経前不快気分障害(PMDD)という病名がつきます。
セルフチェック
生理痛チェック、月経前症候群(PMS)/月経前不快気分障害(PMDD)チェックはこちら(外部サイト)
出典:「厚生労働省事業」 東京大学産婦人科学講座監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ
月経がつらいときはがまんせず、受診しましょう
月経に関する異常な症状や、PMS(月経前症候群)があっても、婦人科を受診したほうが良いのか悩む、または抵抗がある方も多いのかもしれません。しかし、月経の痛みや、不調を和らげることができる薬の相談、子宮や卵巣の病気の早期発見のためにも、早めの婦人科・産婦人科の受診をお勧めします。
痛み止めだけでなく、場合によっては、低用量ホルモン剤(ピル)の服用や、漢方治療を行うこともあります。つらい症状を抱え込まずに、早めに医師に相談をしましょう。
参考
厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト 月経について
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