温海地域保育園で取り組んでいる『EQチェックイン』の成果をご紹介します
更新日:2024年3月1日
温海地域保育園では、令和4年度からEQチェックインを取り入れました。保育現場での成果をご紹介します。
表情カードの一例
** 紹介事例 1 **
園児が友だちとトラブルを起こしました。
担任の先生は仲直りを促しますが、お互いに『ごめんなさい』が言えません。
先生は2人を感情カードの前に連れていきます。
先生:「いま、どんな気持ち?」と感情カードを指さします。
こどもたちは自分の気持ちの感情カードを指さしました。
先生:「どうしてこんな気持ちになったの?」と先生が聞きます。
こどもたちはお互いの気持ちを言葉にして伝えました。
こどもたちは、自分の思いと相手の気持ちに気づき理解することで、お互いに『ごめんなさい』を言い、仲直りすることができました。
成 果
EQチェックインの効果の一つとして、
友だちの話を聞き、気持ちの共有や共感ができる ようになります。
保育園で毎日チェックインを行っていることで、子どもたちは自分の思いの変化をカードで表現することが習慣化しています。
トラブルがあった時、思いを伝えられないと、感情カードの前に促し、カードを利用しながら思いを伝え、共有し仲直りへ向かう姿が多くなりました。
年長児の中には、カードがなくても自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちも聞いたりする姿が増えてきました。
今後の取組み
子どもたちの状況に応じて感情カードを活用し、思いを伝え合うことやトラブルを解消できるきっかけとなるような支援を続けます。
やがて感情カードを活用しなくても、自分の思いを言葉で伝え、相手の気持ちを聞き入れるようになり、理解や共感ができるようになることを目標に、取り組みを繰り返し図っていきます。
感情を表現するためのカード
** 紹介事例 2 **
泣きながら登園してきた子どもがいました。
EQチェックインの感情カードの前で、別の子が、泣いて登園してきた子どもに
「A君、このお顔になってるよ」と泣いている表情の感情カードを指して教えます。
A君は、自分が泣いていることに客観的になり、少し穏やかな状態になります。
続いて「どのお顔になりたいの?」と別の子どもが促します。A君は笑顔の表情カードを指さします。
集まってきた他の園児と一緒にA君を励まし、A君は元気を取り戻しました。
成 果
EQチェックインの効果の一つとして、
友だちの気持ちをよくするお手伝いができる ようになります。
保育園で毎日チェックインを行っていることで、子どもたちは他者の感情を理解したり、自分の感情や状態に客観的になることができるようになります。
そして、互いに共感力を活用し、友だちの気持ちを変えるお手伝いができるようになります。
園児たちが他者の感情を理解し、気遣い、寄り添う力を得ることは、これから成長する上でもカタチのない貴重な財産になることでしょう。
今後の取組み
子どもたちが、他者の気持ちに寄り添い、自分の感情に気付けるよう取り組みを継続していきます。温海地区では、あつみ小学校、鼠ヶ関小学校でも同様の取り組みをはじめ、子どもの継続的な非認知能力の成長を支援していきます。
様々な感情の箱に自分の名前の付いた旗を入れ、気持ちを伝えます
様々な感情カードに自分のカードをつけ、気持ちを伝えます
※園児のクラス年齢に合わせ感情の数は変えています
お問合わせ
メールでの回答が必要な場合は、住所・氏名・電話番号を明記してください。
鶴岡市役所 温海庁舎 市民福祉課
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電話:0235-43-4613
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