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東田川文化記念館

更新日:2023年9月11日

東田川文化記念館

「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」が国指定史跡に指定されました

令和4年12月16日に開催された国の文化審議会において、国の史跡に指定することを答申された「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」について、令和5年3月20日付け、文部科学省告示第14号の告示により正式に史跡に指定されました。
〇国指定史跡とは…
 文化財保護法に基づき「貝塚、古墳、都城跡、城跡、旧宅、その他の遺跡で、我が国にとって歴史上または学術上価値の高いもの」
 を指定する。
 ※他の鶴岡市内の国指定史跡:旧致道館、松ヶ岡開墾場(羽黒地域)、小国城跡(温海地域)
ー「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」の概要ー
  名称:旧東田川郡役所及び郡会議事堂
  所在地:山形県鶴岡市藤島字山ノ前99番1
  史跡内建造物:旧東田川郡役所(現 資料館及び展示施設)
         旧東田川郡会議事堂(現 1階図書館、2階貸ホール)
         旧東田川電気事業組合倉庫(現 ギャラリー・管理棟)・土蔵(現 倉庫)
  敷地面積:5,592.83平方メートル
  所有者:鶴岡市       

館内展示の模様替えについて

 令和元年度より館内照明の改修(LED化)、エアコン改修・増設等の工事をおこなうとともに、展示の模様替えを実施しています。
 東田川郡の歴史を再発見し、地域の特色を身近に感じられるように、「現在に繋がる東田川郡の功績」、「稲作に根ざした藤島の地域文化」、「藤島地域のあゆみ」、「旧東田川郡役所等復元までの記録」をテーマに展示物を整理しました。
 これからも修正を行いながら解りやすい展示を行ってまいります。

東田川文化記念館の概要

 東田川文化記念館は、郡庁舎と議事堂(共に明治時代に創建、山形県指定有形文化財)の2棟と、旧東田川電気事業組合倉庫で構成されています。平成元年から復元工事を始め、平成7年度に完成しました。当時の工法を忠実に再現することにより、明治から歩んできた文化や歴史を伝えています。市民はもとより広域的な人々の芸術文化、生涯学習の拠点として幅広く利用されています。

旧東田川郡役所
木造平屋建 口型平面中庭あり 玄関、郡長室突出
軒高 4,545メートル
建築面積

512.3平方メートル

文化財指定年月日 昭和63年4月12日
旧東田川郡会議事堂
木造二階建 正面中央平屋建 玄関突出
軒高 9,054メートル
建築面積 592.6平方メートル
文化財指定年月日

昭和63年4月12日

ご利用案内

開館時間・休館日
開館時間 午前9時から午後4時30分まで
入館料 無料
休館日 毎週月曜日、年末年始(12月29日から翌年の1月3日まで)

東田川文化記念館 利用のご案内

東田川文化記念館 明治ホール等のご利用案内はこちら

お問い合わせ・交通のご案内

東田川文化記念館案内マップ

お問い合わせ先  東田川文化記念館ひがしたがわぶんかきねんかん
〒999-7601 山形県鶴岡市藤島字山ノ前99
電話:0235-64-2537  FAX:0235-64-2396

旧東田川郡役所 (県指定有形文化財)

旧東田川郡役所

 当初の郡役所は、明治12年から14年までの間に鶴岡市にある旧西田川郡役所などと時期を同じくして建てられたものといわれております。当時としては大変ハイカラな西洋建築でしたが、明治19年春、近辺の大火に巻き込まれ消失してしまいました。再建後は、純和風の重厚で威厳に満ちた建物として生まれ変わりました。内部は回廊式中庭に見られるような洋風建築様式も取り入れられ、文明開化の風を敏感に感じ取った当時の建築家の心意気を偲ばせてくれます。棟梁は当時庄内では第一人者といわれた高橋兼吉。彼は山居倉庫(酒田市)、西田川郡役所(鶴岡市)、善宝寺五重塔(鶴岡市)など全国に広く知られている建物を手がけた棟梁です。平屋建て、明治20年の創建。

旧東田川郡役所平面図

現在に繋がる東田川郡の功績

 郡制が布かれた約半世紀の間に東田川郡では育英事業、電気事業、稲作改良など全国的にも実施例が少ない事業を実施しています。また、稲作技術の改良にも取り組み、米どころとしての確固たる地位を獲得しました。
◆焼失前の郡役所の模型(郡役所入り口に常設展示)
◆東田川郡の動き(展示室1)
 郡制の布かれた明治11年からの国・県の動きと東田川郡で行った事業について年表形式で掲示しています。

古時計コレクション

◆庄内三郡図(展示室1)
 大正2年に発行された大きな彩色掛軸で、東田川郡、西田川郡、飽海郡の町村が明示されています。羽越本線は未開通、また、鶴岡、酒田もまだ「町」となっています。
◆島野嘉作氏肖像画・乾田馬耕絵馬(展示室1)
 明治24年に福岡県より乾田馬耕の指導及び普及のため島野嘉作氏を招聘しました。島野氏は明示36年まで12年間庄内に滞在し指導に当たりましたた。その功績を讃え、下山添の八幡神社に絵馬が奉納されました。

稲作に根ざした藤島の地域文化

自然に恵まれ、肥沃な庄内平野。そこで営まれる稲作を中心とした地域文化が生まれ、育まれてきました。

添川両所神社獅子

◆添川両所神社御獅子舞 (展示室2)
 藤島地域は数多くの獅子踊りや神楽が伝承され、獅子の郷と知られています。いずれも五穀豊穣や悪疫退散を祈って奉納されるもので、稲作文化の根付いたものといえます。管内に添川両所神社の等身大の獅子が展示されています。

わら細工

◆藁細工(展示室2)
 稲作農家が農閑期に稲わらを使って様々な物を作って使用していました。縄や米俵といった農業用品に限らず、わらじ、わら草履、えんざ(円座)、いづめこ(嬰児篭)や玉子つっとなど生活用品、しめなわなどの祭事用品など生活全てに関わってきました。婚礼時に嫁入り道具を背負うために作られた祝いばんどりは見事な美術品です。

庄内の水稲の系譜

◆庄内の水稲の系譜(展示室2)
 庄内では古くから水稲の品種改良が進められてきました。明治時代には民間育種が盛んに行われ、多くの優秀な品種が生まれました。現在も山形県農業試験場において研究開発が続けられており、「つや姫」をはじめとする優秀な品種が生まれています。

藤島地域のあゆみ ~文明開化 明治・大正・昭和・平成~

写真で見る藤島町のあゆみ

◆写真で見る藤島町のあゆみ(展示室3)
 明治・大正・昭和・平成期の貴重なスナップを展示しています。
 町の発展に功績のあった名誉市民や発明家「斎藤外市」についても照会しています。

旧東田川郡役所等復元までの記録

 山形県指定文化財の旧東田川郡役所および旧東田川郡会議事堂の復元工事についてパネルで照会しています。

金唐革紙

◆金唐革紙(展示室4)
 旧郡会議事堂の議長室、応接室などの壁紙に金唐革紙(きんからかわし)が使われていました。金唐革紙はヨーロッパで内装に用いられた金唐革(きんからかわ)を和紙で再現したもので、革に見える豪華な高級壁紙です。明治の頃には欧米で高い評価を得、輸出も盛んに行われていましたが、大正中期以降は衰退し、その技術も途絶えてしまいました。現在、日本国内で使われている建物は少なくなりましたが、その中には重要文化財クラスの建物も多くあります。 今回の工事では、使える状態の物を集めて旧郡会議事堂の応接室を復元しています。

伝統こけし

 伝統こけしコーナー(常設展示)
 元藤島町教育長松田博昭氏(故人)が長年蒐集されました東北地方に伝わる伝統こけしのご恵贈に伴い、旧東田川郡役所の一角に「伝統こけしコーナー」を設け、46本のこけしを4月1日から常設展示致しました。こけし作家の特徴ある、表情豊かなこけしをぜひ、ご覧ください。

ギャラリー藤

ギャラリー藤

 絵画や書、写真や作品などの展示会場としてご活用ください。
 当ギャラリーの照明の改修(LED化)にあたっては、作品本来の色の再現性に配慮し、太陽光に近い光(Ra95)のLEDを採用しています。また、窓ガラスには紫外線遮断フィルム(遮断率99.9%)を貼り、退色にも配慮しています。

旧東田川郡会議事堂 (県指定文化財)

旧東田川郡会議事堂

 郡役所再建時に同時に建てられましたが、明治36年大改修が施されています。2階建てで郡役所とは対照的に西洋風建築ですが、1階は、純和風で畳敷きの部屋が5つあります。今は図書館藤島分館となっており「お座敷図書館」と呼ばれて、町民に広く親しまれております。2階は、旧議事堂でシャンデリア、カ-テンなど明治の雰囲気がそのまま濃厚に漂い「明治ホ-ル」という名称はまさにぴったりです。椅子席で150人程度の収容が可能となっており、コンサ-トや講演会などに利用されています。とりわけ室内楽には最適で、木の響きがするホ-ルとして出演者にも聴衆にも好評です。最近では「明治ホ-ルコンサ-ト」としてすっかり定着し近隣の愛好者の方にもご満足いただいております。この建物は、明治の洋風建築の中ではすっきりとバランスも良く洗練された姿であり、町民自慢の建物となっています。

  • 1階 図書館藤島分館

 外観とは正反対の純和風のたたずまいが作り出す空間は、本とともに過ごすくつろぎの時間を与えてくれます。

  • 2階 明治ホール

 洋風の明治ホールは主にコンサートや講演会などに利用されています。

旧東田川郡会議事堂平面図

文化・生涯学習活動の拠点としての東田川文化記念館

明治ホールコンサート

 明治ホ-ルコンサ-ト
 当館は平成8年7月にオープンしましたが、以来「明治ホールコンサート」として数々のコンサートを重ねています。明治の雰囲気に満ちたこのホールは、木造の温かな風合と音響の良さで来場者はもちろん、出演者からの評判も上々です。今ではすっかり定着し、次回の開催を待ち望むファンも増えています。
 このコンサートには、世界的な胡弓奏者「楊興新」やロシアの若手No.1ピアニスト「エカテリーナ・リヒテル」なども出演していますが、地元(藤島地域・近隣市町村)出身のアーティストの支援も大切にしています。これまでも藤島出身で、仙台フィルハーモニー管弦楽団の主席チェリスト「山本純」氏や鶴岡出身のサクソフォン奏者「小串俊寿」、ピアニストの「皆川純一」両氏による演奏会等も開催しました。また、前途有為の若い人にも目を向け、藤島地域内や近隣市町村出身のアマチュアピアニストのリサイタルも多数開催されています。
 さらにプロ演奏家のコンサート以外にも芸術文化団体支援の場として「大正琴発表会」「ピアノ教室発表会」「県立庄内農業高校演劇部公演」「人形芝居公演」なども開催されています。
◆営利を目的としないコンサ-トや発表会、展示などへの支援
 記念館に置かれた明治ホ-ルや企画展示コ-ナ-を巣立ちの場としたいという願いで、入場無料の公演については明治ホ-ルや企画展示コ-ナ-の使用料を無料としております。PRなどもできるだけ協力しますのでどうぞご遠慮なくご相談ください。絵画展、写真展などの展示についても同様です。

◆企画展示の推進
 明治ホ-ルや企画展示コ-ナ-(郡役所内)などを利用して展示活動も活発に行なっています。当館は藤島地域や近隣住民の方々の日常の文化活動の継続と発展を何よりも大切にしており、一流の文化も大切にしながらも、より親しみやすく身近な、誰でも参加できる文化活動をめざしているのが大きな特徴であると言えます。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。公益財団法人 藤島文化スポーツ事業団

東田川文化記念館のイベント情報はこちらから

旧東田川電気事業組合倉庫

旧東田川電気事業組合倉庫

 郡役所制度は明治11年から大正12年まででその役目を終えました。それと共に郡役所には土地改良区事務所、議事堂には東田川郡営電気事業事務所が入り、やがて東田川電気事業組合として発足の場となりました。大正13年頃の創建といわれるこの建物は文明開化の象徴である電気事業の発展・隆盛を偲ばせます。倉庫とはいえ前面に広いテラスを備えたしゃれた建物で、玄関上部の印象的なシンボルマ-クは現在も新鮮さを失わない優れたデザインであると思います。現在は管理棟・展示室として、また土蔵は収蔵庫として活用しています。

展示物の紹介

象ギャラリー

竹内コレクション「象ギャラリ-」
 旧藤島町の名誉町民である故竹内啓治氏が永年に渡って収集され、平成6年の町村合併40周年にあたり旧藤島町に寄贈されたものです。氏が関西実業界の第一線で活躍されるかたわら世界各国を歴訪された際に収集された象の美術工芸品は膨大な数に上り、その種類や民族色も多彩で、国内でも類を見ない珍しいテ-マコレクションです。

硬玉類

硬玉類 <山形県指定文化財>
 藤島地域に隣接する羽黒地域玉川遺跡の出土品です。

大盤破片

緑釉劃花紋大盤破片 <鶴岡市指定文化財>
 出土場所である平形遺跡は豪族の大きな屋敷跡で、この破片は中国の宋時代(13世紀頃)の焼物です。

縄文土器片

縄文土器片
土器の破片と言っても、文様が、はっきりと見えます。注ぎ口の付いた器など、全体の形を想像してみるのも楽しいこの模様。玉川遺跡のものか郷ノ浜遺跡辺りのものか、はっきりしませんが、作り手のセンス、遊び心が感じられます。

藤島城復元模型
 藤島地区中町の八幡神社は南北朝時代初期(1330年から1340年)に築城された藤島城の跡地である。城主、土佐林氏に始まり、出羽国司葉室光顕、そして武藤氏の配下となる。その後、新関因幡守が城主となるが1615年、一国一城令によりこの城も取り壊しとなる。歴代の城主、主な歴史がこの模型とともに掲示されているので、あわせてご覧ください。

独木舟 (まるきぶね)  (県指定有形文化財)

独木舟

 昭和7年(1932年)、昭和11年(1936年)の2回にわたり発掘された物で、1本の杉を2つに割り、中を手斧でくり抜いた竹割り型の舟で、長さ14.05メートル、幅1.24メートルあり、現存する単材の独木舟としては日本最大です。
 年輪年代法による鑑定で、平安時代後期、保延3年(1137年)に伐採された杉で作られたことが判明しました。

お問合わせ

メールでの回答が必要な場合は、住所・氏名・電話番号を明記してください。

鶴岡市役所 藤島庁舎 総務企画課
〒999-7696 山形県鶴岡市藤島字笹花25番地
電話:0235-64-2111
FAX:0235-64-4280

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鶴岡市 

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