希少淡水魚「イバラトミヨ」について
更新日:2022年6月15日
イバラトミヨ
分類:トゲウオ科トミヨ属の淡水魚
体長:5~6cm
寿命:1年半から2年
特長:背中にのこぎり状のとげが8~9本、胸びれの下側にとげが一対、尾びれの前に小さなとげが1本あります。
生態
(上)メス、(下)オス
主なエサはユスリカや小型の甲殻類。水温が12℃~19℃位で安定した水が綺麗な場所に生息します。
4月から6月下旬にかけて、オスの体は黒く変化し、水草の茎などに植物の繊維と粘液をからめたゴルフボールくらいの丸い巣を作ります。巣ができると、メスを誘うためのジグザグダンスと呼ばれる求愛ダンスを踊ります。メスが巣に産卵、オスが巣の中に入り受精し、卵がふ化するまでの7~10日間はオスが巣と卵を守ります。
現状
イバラトミヨは現在、湧水の枯渇や農業用水路の改修で急激に数が減少している魚です。2018年に改定された山形県レッドリストでは、絶滅危惧1類の1B類に分類されており、希少性が高まっています。
山形県では櫛引地域を含む庄内・最上・村山地方の一部に分布していますが、どの生息地も湧水池あるいはその流域など狭い範囲に限られています。
櫛引地域の取り組み
櫛引地域では櫛引町時代の平成6年から継続してイバラトミヨの保護を行っています。また、平成20年に地元有志で設立された「イバラトミヨを守る会」では、生息池の清掃・管理などの保全活動を行っています。
地元団体と鶴岡市は、希少生物が生息できる環境を守ることが地域の環境保全にもつながるものとして、イバラトミヨ生息池の保護に取り組んでいます。
※希少生物保護の観点から、生息池の公表はしていません。
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