鶴岡市汚泥資源化(コンポスト化)事業施設整備について
更新日:2024年8月6日
完成予想図
現在使用中の「鶴岡市コンポストセンター」が施設の老朽化によって、「鶴岡コンポスト」の生産量を制限していることや、生産コストや二酸化炭素量の削減、下水道資源の農業利用の拡大を図るため、令和9年度の稼働を目標に鶴岡浄化センター敷地内に新たなコンポストセンターの建設を予定しています。
※「コンポスト」とは?…コンポストは微生物の発酵、分解作用により作る堆肥です。浄化センターの汚水処理の過程で汚泥という有機性廃棄物が残りますが、この汚泥は農作物を成長させる養分を豊富に含んでいます。鶴岡市では、昭和61年から「鶴岡市コンポストセンター」で汚泥をもみ殻と混ぜて、発酵、分解させ、「鶴岡コンポスト」を生産してきました。
建設による効果
コンポストの生産量を増やすことで地域農業に安定的に肥料を供給します
下水道による資源循環の実現!
昭和61年に鶴岡市コンポストセンターが完成して以来、鶴岡浄化センターの汚泥を利用した「鶴岡コンポスト」の生産販売を行っています。
しかし、築約40年となる現有施設の老朽化もあり、鶴岡浄化センターから出る汚泥の約30%しかコンポスト化しておらず、残りの7割の汚泥は市外に費用をかけて搬出した上で、市外業者がコンポスト化や燃料として有効利用している状況です。
新施設を整備することにより、発生汚泥の88%を活用し、現在と同じ品質で生産量の3倍にあたる年間1,620tをコンポスト化することが可能となります。これによって、地域内循環肥料として本市の農業振興に寄与します。
なお、「鶴岡コンポスト」は、農家の方向け以外にも、10kg入り(税抜300円)、18kg入り(税抜420円)の袋タイプの家庭向け商品も市内のホームセンターなどで販売しています。窒素やリンが豊富に含まれた土壌改良材として有効ですので、ぜひお気軽にお買い求めください。
脱炭素社会への貢献
敷地内搬送により二酸化炭素排出量の大幅な削減!!
新施設を鶴岡浄化センターの敷地内に建設することにより、汚泥の搬送距離がこれまでよりも短くなります。
また、現在約7割の汚泥を市外に搬送していますが、新施設の稼働により、そのほとんどが市外搬送が不要となります。
これらによって、図のように、汚泥搬送に係る二酸化炭素排出量を1/5以下に抑える効果を見込んでいます。
加えて、新施設で作られたコンポストを使用することにより、輸入に頼る化成肥料の使用を減らすことができ、製造、輸送に伴う二酸化炭素排出量の削減も図られます。
下水道事業の健全経営の実現
汚泥処分を市外業者に依頼していたことから、産業廃棄物処分費の縮減が見込まれます。
また、部品点数の少ないシンプルな設備構成と省エネ性能の高い機器を採用し、維持管理費の低減を図るとともにコンポスト製品販売量の増加などにより、ランニングコストの縮減を見込んでいます。
新コンポストセンターの整備に係るスケジュール、施設の特徴、概要は以下のとおりです。
新コンポストセンター整備に係る概要書 (PDF:1,100KB)
浄化センターの放流水や鶴岡コンポストの安全性については以下のリンク先からご覧いただけます。
鶴岡浄化センター放流水および鶴岡コンポストの検査結果について
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