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　現在改築中の文化会館に設置される本緞帳（ほんどんちょう）の素材の一部に「鶴岡シルク」を活用いたします。鶴岡市が平成21年度より継続して取り組んでいる「鶴岡シルクタウン・プロジェクト」の一環として「繭人（まゆびと）」を募集し、市民が飼育した蚕の絹糸も一部使用される予定です。　
　そして本緞帳のデザインには、世界的な画家である千住博氏の「水神」が採用されることとなりました。この「水神」は、出羽三山の雪解け水、月山の豊かな水資源を彷彿とさせる作品であり、勢いよく流れる滝のように新文化会館からも様々な芸術文化が創造されてほしいとの期待が込められています。

「繭人」の募集について

　「鶴岡シルクタウン・プロジェクト」では、全国で唯一、庄内地域に絹織物の一貫生産工程（養蚕・製糸・製織・精練・染色・縫製・販売）が残っている価値を重視し、産業だけでなく文化的側面、伝統的側面をあわせた振興・発展を目指しています。絹文化・養蚕に関する啓発事業の一環として、春蚕（6月）では蚕飼育キットの無料提供を行っており、今年も多くの幼稚園や保育園、小学校、福祉施設、繭人の皆様から飼育体験に取り組んでいただきました。
　これまで晩秋蚕（9月）は飼育体験の公募は行わず、松ヶ岡にある「おカイコ様の蔵」でのみ飼育をしておりましたが、このたびの新文化会館の本緞帳製作にあたり、絹糸生産のための「繭人」を広く募集します！

【 募集要領 】

■募集期間
　　8月1日（月曜日）～8月26日（金曜日）
■募集定員
　　先着30名
■申込方法
　　下記の申込用紙に必要事項をご記入の上、FAXまたは電話によりお申し込みください。
　　（電話の場合は必要事項の聞き取りにより受付いたします。）
■申込先
　　鶴岡市役所5階　政策企画課
　　FAX　0235-25-2990
　　TEL　0235-25-2111 内線525・526

「繭人」申込用紙 （ワード：16KB）

「繭人」募集チラシ （PDF：705KB）

【 晩秋蚕飼育要領 】

■飼育期間
　　9月初旬～9月下旬
■飼育キット内容
　　・飼育ケース（およそ幅25cm×奥行36cm×高さ10cm）
　　・蚕30頭
　　※キットの他に、飼育方法の資料もお渡しします
■飼育キット配布期間
　　9月1日（木曜日）～9月3日（土曜日） 各日15時～17時
■飼育キット配布場所
　　松ヶ岡開墾場地内「おカイコさまの蔵」
　　（鶴岡市羽黒町松ヶ岡字松ヶ岡29）
■桑の調達方法（以下のいずれかよりお選びください）
　　（1）「おカイコさまの蔵」から直接貰い受け
　　（2）市内各所から直接採取
■繭およびキットの回収方法
　　繭が完成しましたら、「おカイコさまの蔵」へお持込みください。

【 飼育のポイント 】

蚕を育てることは特別難しいことではありませんが、他の昆虫とちがい、人間が手をかけてあげなければ生きていけないことを忘れないでください。飼育途中で林や野原に放しても、えさを探すことも、鳥やその他の昆虫から身を守ることもできませんので大切に育ててください。

★餌は桑の葉しか食べません
★農薬や消毒が付いた桑の葉はあげないでください
★直射日光の当たらない風通しのいい場所で飼育しましょう（気温は25℃前後が目安です）
★蚕の近くで殺虫剤・蚊取り線香の使用やタバコを吸ってはいけません
★幼虫の頃はあまり手で触ってはいけません
★約3週間で4回脱皮を繰り返し繭をつくります
★脱皮前に動かなくなったら触らないようにします
★新鮮な桑の葉を1日2～3回与えます（しおれた桑は食べません）
★桑を与える際に古い桑や糞を取り除きます
★桑は冷蔵庫や保冷剤と一緒にクーラーボックスで保管すると長持ちします

今年の春蚕飼育の取り組みの様子をホームページで公開しております。飼育日記も記載しておりますのでご参考までにご覧ください。
→春蚕飼育取り組み状況（市HP）

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