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【終了しました】平成28年度 春蚕飼育について

更新日:2017年1月12日


春蚕飼育はじめました

「鶴岡シルクタウン・プロジェクト」とは?

 鶴岡市では、本市の近代化の礎となった絹織産業の文化を後世に保存・継承しながら、絹の新たな文化価値や創造性溢れる新産業を創出し、絹文化を活かした創造的なまちづくりを推進することを目的に、平成21年度より「鶴岡シルクタウン・プロジェクト」に取り組んでいます。本プロジェクトは、ここ庄内地域に全国で唯一、絹織物の一貫生産工程が残っている価値を重視し、産業だけでなく文化的側面、伝統的側面をあわせた振興・発展を目指しています。

平成28年度春蚕飼育

≪概 要≫

 春蚕とは、春に掃き立て(孵化)した蚕のことで、気候も生育に適していることから収繭量も多く良質な繭ができやすいと言われています。今回鶴岡市で飼育する春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)は、5月26日に掃き立てし、約4週間で繭になります。
 本プロジェクトでは、絹文化、養蚕に関する啓発事業の一環として蚕飼育キットの無料提供を行い、幼稚園や保育園、小学校、福祉施設、繭人等に飼育体験に取り組んでいただいております。これまでも飼育体験でできた繭で織物を製作したり、鶴岡中央高校の”シルクガールズ”が鶴岡シルクを使用したドレスの製作・ファッションショーの開催を行っており、飼育体験を行った施設の方々もファッションショーのモデルとして参加していただくなど、「シルクのまち鶴岡」を広くPRしてきました。
 今年は6月1日に松ヶ岡にて配蚕し、6月下旬に繭になるまで各施設で飼育体験を行います。飼ってみたいという方がいらっしゃいましたら、随時受け付けておりますので、下記までお問い合わせください。
※※飼育体験は終了しました(H28.6.30)※※

【飼育体験お問合せ先】
 松ヶ岡産業株式会社(おカイコさまの蔵)
  TEL 64-1331
 鶴岡シルクタウン・プロジェクト事務局(市役所政策企画課)
  TEL 25-2111(内線525・526)
 

≪春蚕飼育実施状況(H28.6.1現在)≫

 今年も多くの施設等から飼育体験の申込みをいただきありがとうございました。
 松ヶ岡では、約40年ぶりに蚕室での飼育(展示等)を行います。

春蚕飼育実施状況
区分 施設等数 前年比 キット数 頭数
保育園 24 +1 59 1770
幼稚園 4 0 5 150
小学校 16 +1 26 780
福祉施設等 2 △3 5 150
繭人 10 +3 12 360
小計 56 +2 107 3210
松ヶ岡 4290
合計 56 +2 107 7500

※1キット=30頭

≪春蚕飼育日記≫

 市役所では、政策企画課(5階)で30頭飼育しています。その様子を随時このページで報告していきますので、市役所にお立寄りの際はぜひ蚕に会いに来てください★


【6月1日(水曜日) くもり】 2眠
 市役所に到着しました。まだ1cmほどのお蚕様たちは寝ている子が多く、桑をあげるのが楽しみです♪


【6月2日(木曜日) くもりのち晴れ】 3齢1日目
 事務室が暖かいからか、眠が終わって朝から元気に動いていました。1.3~1.4cmになったお蚕様たちはシャクシャクと桑の葉を食べています♪


【6月3日(金曜日) 晴れ】 3齢2日目
 少し成長のバラつきが見えますが、大きい子は1.5cmほどになり、概ね順調に育っています♪
 昨日から新聞等を見た市外の方からも飼育キットの申込みをいただいています。”繭人”が増えて嬉しい限りです♪


【6月4日(土曜日) 晴れ】 3齢3日目
 今日は暖かくお蚕様たちも過ごしやすそうです。2cmを超えてる子もチラホラ♪明日は3眠の予定ですが、果たして眠ってくれるのでしょうか…?


【6月5日(日曜日) くもりのち晴れ】 3齢4日目
 2.2~2.3cmほどになってきたお蚕様たちは予定の眠にはならずカリカリと桑の葉を食べています。ようやく掴むのが恐くない大きさになってきて安心です♪


【6月6日(月曜日) 晴れ】 3眠
 昨晩の夜からじわじわ眠に入る子が増え、朝にはおよそ半分の子が頭を上に向けて眠になっていました。今日は桑の葉をあげる楽しみはありませんが脱皮の様子が見れる日になりそうです♪

※「眠(みん)」とは…
  脱皮前の段階で、桑を食べなくなり足場を固定して動かなくなる状態のことを言います。


【6月7日(火曜日) 晴れ】 4齢1日目
 昨晩のうちに脱皮を終えたようで、朝には脱皮後の殻がたくさん残っていました。脱皮して少し白くなったお蚕様たちは2.7~2.8cmほどになり、元気に桑を食べています♪


この小さなやつが脱皮後の殻です


【6月8日(水曜日) 晴れ】 4齢2日目
 今日も遅れて脱皮しているお蚕様もいましたが、半分ぐらいの子は3.4~3.5cmほどに大きくなってきました♪1頭だけ小さい子がいるのが心配ですが、様子を見守りたいと思います。湿度が低くて桑の葉がパリパリになってしまう日があるので、夜は濡れた新聞紙をかぶせておく日もあります。もし湿度が低い場所で飼育している方がいらっしゃいましたら一度お試しください♪


【6月9日(木曜日) くもりのち雨】 4齢3日目
 今日はムシムシしていて人間はちょっと過ごしにくい天気でしたがお蚕様たちは過ごしやすそうでした。体長も4cmを超えてきて、お蚕様たちを覗いていく方たちも増えてきています♪


【6月10日(金曜日) 晴れ】 4齢4日目
 大きい子は4.5cmほどにまで成長し、桑を食べる音もはっきり聞こえてきて、カリカリと夢中で食べるお蚕様たちがかわいくて仕方がありません♪予定どおりであれば明日は最後の”眠”に入ります。


【6月11日(土曜日) 晴れ】 4眠
 今日は気温も高く、予定どおり最後の眠に入りました。習性?本能?とはいえ、どうして眠になると頭を上に向けるのか不思議です♪お蚕様の眠=繭人の休憩ということで桑はあげずに見守ります。


【6月12日(日曜日) 晴れ】 4眠(脱皮)
 ぞくぞくと最後の脱皮を終え、約2cmの殻がところどころに脱ぎ捨てられていました。5.2~5.3cmになった子たちは頭を半円状に動かしてま-るくま-るく桑の葉を食べています。今週はラストスパートで食欲旺盛なお蚕様たちが楽しめそうです♪


こんな感じで脱皮の跡が残っていました


【6月13日(月曜日) 雨】 5齢1日目
 約6cmほどになったお蚕様たちは朝からすごい勢いで桑の葉を食べています!!休んでは食べ、休んでは食べを繰り返しているお蚕様たちはこれから1週間でまだまだ大きくなりそうです♪


【6月14日(火曜日) 晴れ】 5齢2日目
 食欲に比例して長さだけではなくぷっくりしてきました♪病気になってしまったのか、成長が遅いだけなのか、2頭がまだ小さいので、昨日から小さい部屋に移動して様子を見ています。


【6月15日(水曜日) 晴れ】 5齢3日目
 5齢になると1日1日の成長が凄まじい勢いです!7.5cmほどに成長してきたお蚕様たちはぷりっぷりになりました♪このままのペースでいけば標準サイズの繭にはなりそうです。


【6月16日(木曜日) 雨のちくもり】 5齢4日目
 体長は約8cm、幅は約1.2cmのお蚕様たちは食欲がとまらないようで、夜に埋もれるほど桑の葉を山盛りにしても朝にはすっからかんでした♪成長が遅れていた2頭も少しずつ大きくなっているので嬉しいです。


山盛りの桑の葉の下から「カリカリ」聞こえてきます♪


【6月17日(金曜日) 晴れ】 5齢5日目
 お蚕様たちは今日も元気に桑の葉を食べていました♪市役所で飼っているお蚕様たちは市内でも成長が早いようです。この週末はひたすらモリモリ食べるのみです!


【6月18日(土曜日) くもり】 5齢6日目
 今日も桑の葉をあげた途端にさっきまで食べていた桑の葉には見向きもせずに新しい桑の葉に飛びついていました。お蚕様たちも新鮮さがわかるのですね♪
 週明けに備えてこの週末に蔟(まぶし)を作りたいと思います♪

※「蔟(まぶし)」とは…
 お蚕様が繭(まゆ)を作る部屋のことです。


【6月19日(日曜日) 晴れ】 5齢7日目
 この段階まで来ると、体長が伸びるというよりは幅が太くぷりっぷりに成長し、手で持ってみてもぎっしりと重みがあります。雨音のように聞こえる桑の葉を食べるお蚕様たちの合唱をここでお伝えできないのが残念です。もうすぐお蚕様たちが見られなくなってしまうと思うとちょっぴり寂しい気持ちもありますが、きれいな繭になるようにお蚕様たちにとって良好な環境を整えて見守りたいと思います♪


【6月20日(月曜日) 晴れ】 上蔟(1日目)
 とうとう上蔟(じょうぞく)が始まりました!昨晩に熟蚕(じゅくさん)になっているお蚕様がチラホラいたので夜のうちに蔟(まぶし)を設置しましたが、朝には糸を吐き繭になっている子もいました♪まだ桑を食べている子もいますが、これから約1週間~10日ほどで繭が完成します。

※熟蚕(じゅくさん)とは…
 体は縮み、黄色っぽい透き通るような色になり、桑も食べなくなり糸を出し始める状態のことを言います。
※上蔟(じょうぞく)とは…
 繭を作る部屋(=蔟)に上ることです。


熟蚕状態のお蚕様を順次蔟(まぶし)に移動させてあげます


気に入る部屋を探しているようにさまよっています♪

手前の子が熟蚕(じゅくさん)の状態です。
奥の子よりも体が縮んで黄色がかっているのがわかりますか?
熟蚕になると、手足のペタペタくっつく感じもなくなります。
繭になる前には最初で最後の排尿をしますので、他の繭にかからないように注意が必要です。

こちらが今回作った蔟(まぶし)です。
厚紙を切って組み合わせるだけなので、とても簡単にできます!
大きいものをつくることもできるのですが、たまに上から落ちてしまうお蚕様もいるので、低層マンションを2棟作成しました♪
飼育体験を行っている施設の方には、松ヶ岡の「おカイコさまの蔵」で蔟(まぶし)の貸し出しも行っています。


まだお蚕様が糸を吐いている様子が透けて見られます♪


夜のうちに2頭で仲良く繭を作ってしまっていました


【6月21日(火曜日) 晴れ】 上蔟(2日目)
 成長が遅れていた2頭以外のお蚕様たちはすべて上蔟し、ようやく個室に入ってくれたようです。自分の体の周りを囲うように器用に頭を動かしてせっせと繭を作る様子がとてもかわいいです♪遅れている子たちも順調に成長しているので、無事繭になってくれるように応援しています。


【6月22日(水曜日) 晴れ】 上蔟(3日目)
 1日経つと透けている繭は少なくなり、白さが濃くなってきました♪遅れている2頭はまだカリカリと桑の葉を食べていて成長はしているようですが、なんだかスローペースになっているかも…。


【6月23日(木曜日) 雨のちくもり】 上蔟(4日目)
 昨日心配していた2頭が上蔟となりました!体長は他のお蚕様たちよりも小さいサイズなので繭もコンパクトですが、仲良く隣の部屋で張っている様子が見ていてほっこりします♪ 同じフロアの農政課で飼っているお蚕様たちもぞくぞくと上蔟しているようです♪


農政課は黄色の壁のマンションです♪


【6月29日(水曜日) 晴れ】 蛹化(ようか)完了
 繭の中は覗くことはできないのですが、あれから順調に糸を吐き続け、無事に繭の中で蛹(さなぎ)になったようです。繭を振るとカラカラ?カサカサ?と音がします♪
 このままにしておくとあと数日で蛹が蚕蛾(かいこが)に羽化し、口から出す酵素で繭を溶かして出てきます。その後、オスとメスが交尾し、産卵時には一対で約500粒の卵を産み付けます。
 今回ここでできた繭は、繭や絹糸として使用するために、羽化を待たずに冷凍庫に数日入れた後に乾燥させていきます。1ヶ月で色々と学ばせてくれたお蚕様たちに感謝しながら、織物などに活用していきます。

蔟(まぶし)から外した状態の繭です。
皆さんは”きびそ”という言葉を聞いたことはありますか?きびそは、蚕が繭を作るときに最初に吐き出す糸のことで、この写真だと繭の周りを覆っているふわふわした糸の部分になります。きびそは太くて硬いことから、今までは繊維として生糸に使われることがほとんどなく、以前は捨てられたり化粧品の材料として使われるだけだったようです。 しかしきびそには水溶性のたんぱく質が豊富に含まれ、 高い保湿力・紫外線吸収力・抗酸化作用があると言われており、現在では「kibiso」ブランドとして様々な商品が作られています。

約1ヶ月の飼育体験が終了しました。殻になった飼育ケースを見ると少し寂しいですが、また晩秋蚕(9月)にここで飼育できることを楽しみにしています♪

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