東北公益文科大学・大学院入学式における祝辞について(2019年4月6日)
更新日:2019年4月18日
本日、県内外、全国各地から学部271名、大学院10名の新入生の皆様をお迎えし、このように盛大に入学式が挙行されますこと、心よりお祝い申し上げます。
私たちは今、新しい時代の入り口に立っています。平成から令和の御代へ。ここ庄内の地を学びの場所として選び、「公益」とは何かを追求し、未来へ向かって力強く歩み出そうとする、新しい時代の担い手となる皆様を、庄内地域の自治体を代表し、心より歓迎いたします。
皆さんがお座りのこのホールの周囲には、クロマツ林が広がっています。江戸時代の中頃まで、この辺り一帯は草木が生えない荒れた砂丘地でした。砂と風から街を守るために、私財を投じ、クロマツを植林した正に「公益」の実践者だった本間光丘翁を始めとした先人の歴史の上に、私たちの今があります。
また、ここ酒田は、日本海の荒波を越えて交易が行われた北前船の重要な寄港地であります。庄内平野の米が積み出され、京都、上方の文化が運ばれてきました。幕末の志士・清川八郎を生み、出羽三山の精神文化が残る、ここ庄内地域全体が皆さんにとっての大きなキャンパスです。
皆さんの先輩は、国際的な視点を持ちつつ、地域や社会の課題に真摯に向き合う活動、研究を行い、地域の方々とともに課題解決の実践を積み重ねてきました。私たちの地域が抱える課題を克服する、新しい時代の荒波を乗り越える、若い皆さんの発想と挑戦に大きな期待を寄せるものであります。
東北公益文科大学は、ここ庄内地域に大学が必要であるとの地域の思いが結集し、設立された大学であります。
新田嘉一理事長自らが若き経営者、リーダー育成の先頭に立ち、また、吉村昇学長は教育の質の向上を加速させ、文部科学省の支援事業選定で、全国で2位、世界大学ランキング日本版「国際性」で北海道・東北地区の私大1位という快挙を成し遂げております。
行政側も、本日ご出席の吉村美栄子山形県知事を先頭に、沼澤庄内総合支庁長、丸山酒田市長、原田庄内町長と、オール山形県、オール庄内の体制で皆さんの学びを後押しいたします。
また、卒業後は、地域経済を支える金融、福祉、電子産業や、ウエノコイルの製造に代表される世界と戦うグローバル・ニッチ・トップ企業など、首都圏に負けない個性的な企業群が皆さんを待っています。私ども鶴岡市役所でも皆さんの先輩が、産業、福祉、医療、年金、消防などの分野で活躍しております。山形、庄内の発展のために皆様と共に働けることを楽しみにしております。
結びに、新入生の皆様方のご活躍、東北公益文科大学並びに大学院の今後ますますのご発展をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
平成31年4月6日 鶴岡市長 皆川 治
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