本市の名誉市民である彫刻家富樫実先生の訃報に接し、市民を代表して衷心より哀悼の意を表します。

　富樫実先生は、平成11年旧櫛引町推戴による名誉市民であり、平成3年には庄内空港入口正面のモニュメント設置にご協力いただき、今日でも、庄内の空の玄関に相応しいシンボルとなっております。

　また、平成9年には石彫刻による開運橋の設置や、平成13年には美咲町公園に金属製の巨大な「空（くう）にかける階段」のモニュメント設置などをはじめ、パブリックな空間のアート化へ多大なご協力をいただくなど、文化都市・鶴岡としての魅力を高めていただきました。

　富樫先生が残してくださった多くの作品群は、これからも市民の芸術的感性を高めるとともに、街の風景に溶け込みながら、鶴岡市の魅力の一つとして受け継がれていくものと思います。

　ご生前の輝かしいご功績に敬意を表するとともに、故郷である本市へのご厚情に感謝申し上げ、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。

　令和2年2月6日　　鶴岡市長　皆 川　 治

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