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鶴岡市成人式における式辞について(2019年1月13日)

更新日:2019年1月15日

 皆様、新年明けましておめでとうございます。
 ITやグローバル化の流れが大きく進展する一方で、度重なる自然災害に毅然と、そして整然と立ち向かう絆の国・日本を印象付けた、輝かしい「平成」という時代が変わろうとしています。本日、平成最後の成人式を、故郷・鶴岡で迎え、新たな一歩を踏み出される皆様に心からお祝いを申し上げます。
 また、加藤鮎子代議士をはじめご来賓の皆様におかれましては、新年のご多用の中、ご臨席を賜り、厚く御礼を申し上げます。 

 開式に先立ち、鶴岡市消防団による見事な纏振り、鶴岡土曜会の力強い歌声をご披露いただきました。新成人の皆さんの門出を鶴岡市民の全てが祝福をしております。

 今日は、学校を卒業してから久しぶりの再会、そんな方も多いのではないでしょうか。例年に比べ穏やかな正月、それでも旧朝日村の積雪は2mを超え、庄内平野には地吹雪が舞う、そして間もなく本格的な寒ダラ漁の時期が来る、学校時代と変わらない日常があります。

 皆さんには伝えたいことがたくさんありますが、今日は、成人式の記憶として残ることを期待し、「仲間」そして「故郷」のことをお話させていただきます。

 育ってきた場所が、市街か郊外か、また、山間地か平野か、あるいは海沿いかにかかわらず、ここにいる皆さんは、鶴岡の、庄内の地吹雪の中を歩いて暮らしてきた仲間です。友人と歩いた道、祖父母に送ってもらった道、失敗や成功、20年という人生を振り返れば、支えてくれた人への感謝を覚えない人はいないはずです。未来に向かって、友人や家族、恩師、お世話になった人に感謝する、そんな一日となることを願っています。

 昨年11月、早稲田大学で、講義をする機会がありました。多くの学生が、私の話に耳を傾けてくれました。いや、私の話にではなく、正確には鶴岡のことに、耳を傾けてくれたのです。今もお殿様が住む城下町であること、大河ドラマ「西郷どん」と鶴岡は深いかかわりがあること、自然環境、歴史、文化を活かしたしっかりとした産業が根付き、芸術・スポーツ・科学分野でチャレンジする、創造的な活動が展開されていること、いつの間にか、故郷を自慢する自分がそこにはいました。そして嬉しいことに、鶴岡をもっと知りたい、訪れたいという、多くの感想をいただきました。

 私たちの故郷は美しい、そして、私たちの故郷には美味しいものがたくさんある、日本から、また世界からそのような評価を受けることが多くなってきました。そして私たちの街に暮らす人々は、高齢者にも、障がい者にも、子どもにも優しく、思いやりがある、人を助けることを厭わない。鶴岡で生まれ育った誇りを胸に、堂々とそれを発信し、実り豊かな人生を切り拓かれることをお祈り申し上げます。

 大人になること、それは、希望というだけの言葉で括ることは難しいでしょう。責任が生じ、うまくいかないことに直面することもあることでしょう。本市出身の国民的な作家である藤沢周平先生は、雪が教えてくれたこととして、我慢することの大切さ、そして地道に考えること、を上げておられます。迷った時、苦しい時、「雪の降る街」鶴岡でともに暮らした仲間、故郷を思い出して欲しい。決してあきらめない、いつか春が来る、雪が教えてくれた忍耐強さがあなたにもきっとあります。

 結びに、これまで皆さんを支え、大切に育んでこられたご家族や地域の皆様に深く敬意を表するとともに、鶴岡のこれからを担う新成人の皆様のご活躍を心より祈念申し上げまして、式辞といたします。

 平成31年1月13日   鶴岡市長 皆川 治

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