令和3年度鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS」 入校式市長挨拶(2021年4月6日)
更新日:2021年4月6日
例年よりも早い桜の開花の下、ここ庄内平野では田植えの準備が進められ、間もなくチューリップの季節を迎えます。鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS」に入校される第2期生9名の皆様、本校への入校を鶴岡市を代表し心から歓迎致します。
また、年度初めのお忙しい中ご臨席を賜りました、山形県庄内総合支庁 農林技監 上野宏樹様、鶴岡市議会議長 本間新兵衛様をはじめご来賓各位に厚く御礼を申し上げます。
地方創生の農業人材育成に挑み、1期生とともに取り組みをスタートした昨年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大の中での、大変厳しい1年となりました。1期生とともに、施設を運営する私たちも悩み、さらに研修生に寄り添った学校の環境整備の必要性を強く認識いたしました。
学校運営の協定締結者であります山形大学農学部、東北芸術工科大学、JA鶴岡、JA庄内たがわ、鶴岡工業高等専門学校、庄内農業高等学校、ヤマガタデザイン株式会社、そして本市が、それぞれの強みを活かし、大変難しい課題である次世代の農業人材の育成に、改善を行いつつ、さらに積極的にチャレンジしていく決意であります。
本校では、この春より新たに学校長の配置や農業技術の指導、就農準備を支援するアドバイザーを増員するなど、研修生の研修環境・相談体制を強化いたします。コロナ禍を克服し、1期生6名を含む研修生の学び、就農に向け、設置者である本市が責任を持って、関係者が一丸となって取り組んで参ります。
鶴岡市は、国内最多の3つの日本遺産を有し、明年には庄内藩酒井家の入部400年の節目を迎える伝統と創造が息づく文化都市です。そして、出羽三山と日本海に囲まれた、ユネスコが日本で唯一認めた食文化創造都市であります。その豊かな食文化の基盤は、本市の基幹産業である農林漁業であり、農業産出額は県内で1位、東北で3位を誇っています。
地方創生の実現のためには、庄内平野の豊かな自然の中で脈々と受け継がれてきたこの誇るべき産業「農業」を、さらに持続可能なものに、また若い世代にとってもっと魅力的なものに変えていく必要があります。
SDGS未来都市として、皆様とともに、環境に配慮した、循環型の農業、有機農業をさらに前に進めていきたいと考えております。
結びに、今、本市の農業従事者は、離農される方が新規就農者を大きく上回っており、皆さんの定着・就農を、農業関係者のみならず、地域コミュニティの関係者みんなが期待しています。庄内平野での就農を目指す皆様のご活躍を心より祈念申し上げ、入校式に当たっての挨拶といたします。
令和3年4月6日
鶴岡市長 皆川 治
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