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黒川能とは…その歴史と魅力

更新日:2018年3月6日

森敦の小説の舞台ともなった霊峰月山の麓に黒川地区があります。黒川能は、この黒川の鎮守、春日神社の神事能として、すべて氏子たちにの手によって、 500年ものあいだ 連綿と守り伝えられてきました。

黒川能は、世阿弥が大成した後の猿楽能の流れを汲み、その意味では現存の五流と同系ですが、いずれの流儀にも属さずに独自の伝承を続け、独特の形と中央ではすでに滅びてしまった 古い演目や演式を数多く残しています。

現在、春日神社の氏子は約240戸。能役者は囃子方を含めて子供から長老まで約160人。能面230点、能装束400点、演目数は能540番、狂言50番というように民俗芸能としてはたいへん大きな規模となっています。

 昭和51年には、国の重要無形民俗文化財に指定され、生活に根ざした貴重な民俗芸能として全国から注目を集めています。


所仏則の翁


大地踏

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