鶴岡市成人式における式辞について(2018年1月7日)
更新日:2018年1月10日
皆様、新年明けましておめでとうございます。
平成30年という節目の年に、故郷・鶴岡で成人式を迎え、新たな一歩を踏み出される皆様に心からお祝いを申し上げます。
また、多くのご来賓の皆様におかれましては、新年のご多用の中、ご臨席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
先ほどは、見事な梯子乗り・纏振りの演技をご披露いただきました鶴岡市消防団の皆様、また、美しい歌声で新成人の門出をお祝いして下さいました、鶴岡土曜会の皆様、誠にありがとうございました。
約20年前、私も、皆さんと同じように、建て替え前の、かつての文化会館に座っていました。
皆さんに一つだけお願いがあります。それはどんな形でもいい、「鶴岡のために貢献して欲しい」ということです。
10月の市長就任後、私は3つの小学校の閉校式に出席しました。長沼小学校、羽黒第一小学校、栄小学校。いずれも創立140年を超える、地域の伝統校です。
鶴岡では、「高校卒業と同時に、故郷を離れ、そして帰って来ない」、そうしたことが長年続き、故郷の縮小を招いて来ました。
皆さんは、もう気付いているかもしれないし、あるいは、まだ、自覚してないかもしれません。
鶴岡の自然・月山、庄内平野、日本海の美しさ。
鶴岡の食・ユネスコに認められた四季折々の食材。心も温める孟宗汁やどんがら汁などの郷土料理。
丸谷才一先生、藤沢周平先生など日本を代表する作家を生み、水泳の小関也朱篤選手、そしてソフトバンクホークスに1位指名された吉住晴斗投手などが育った、文武両道の土地柄。
今も殿様が暮らす城下町、出羽三山の精神文化が残る、私たちの故郷・鶴岡に憧れを持つ人たちがいます。
農林漁業や観光、バイオベンチャー、子育てしやすいまちづくりなどの分野で、これからの鶴岡を創り、継承しようとチャレンジする若者が少しずつ、増えています。
生まれ育った皆さんだからこそ、鶴岡のことをもっと知って欲しい。そしてその良さを伝えて欲しい。日本各地に散らばっても、海を渡って世界と戦っても、地元を盛り上げようと頑張っている人も、それぞれがその知恵を、力を、鶴岡のために貸して頂きたい。対話重視の市政で、若い皆さんの声も反映して行きます。
成人式を迎えるに当たり、夢に向かって真っすぐに歩んでいる人、これからの人生をどう生きようか、まだ迷い、悩んでいる人。この会場には様々な人がおられると思います。しかし、皆さんは、この地域に求められています。どうか鶴岡のことをこれからもよろしくお願い申し上げます。
結びに、これまで皆さんを支え、大切に育んでこられたご家族や地域の皆様に深く敬意を表するともに、鶴岡のこれからを担う新成人の皆様のご活躍を心より祈念申し上げまして、式辞といたします。
平成30年1月7日 鶴岡市長 皆川 治
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