電気火災を防ごう
更新日:2022年11月18日
電気火災を防ごう
電気は、私たちの日常生活において必要不可欠なエネルギーとして社会の隅々まで深く浸透しています。その一方、電気や電気製品にかかわる火災は、鶴岡市消防本部管内でも、毎年発生しています。
主な電気火災の原因と対策
コンセントやプラグからの出火にご注意
コンセントやプラグは、古いものや壊れたものを使用すると短絡(ショート)したり過熱したりする場合があります。
また、水分やほこりなどが付着してトラッキング現象が起きて、火災が発生する場合があります。コンセントやプラグの取扱いには十分注意しましょう。
※ 『トラッキング現象』とは、コンセントやプラグの隙間に水分やほこりなどがあると、その表面で小規模な火花放電が発生し、新たな電気の通路(トラック)ができます。その部分では樹脂部が徐々に炭化して電気が流れ出し発火することがあります。また、水分やほこりの付着がなくてもプラグ本体が熱で劣化し、絶縁性が落ちトラックが形成される場合もあります。これがトラッキング現象です。
〔防ぐためのポイント〕
1 コンセントやプラグは、ほこりなどがたまらないよう、きれいに保つようにしましょう。
2 プラグは丁寧に扱いましょう。
3 傷みや緩みがあるプラグは使わないようにしましょう。
4 プラグはしっかりと差し込みましょう。
5 日常使用していない器具は電源を切り、コンセントを抜いておくよう心掛けましょう。
電気コードの短絡(ショート)にご注意
電気コードが家具の下敷きになっていたり、コードを釘やステップル等で強く固定してしまうと被覆や心線を傷つけて短絡(ショート)の原因となり、火災が発生することがあります。
また、コードを束ねることで熱がたまり、被覆が溶けて火災の原因となることがあります。
【防ぐためのポイント】
1 家具等でコードを踏まないでください。
2 コードを釘等で固定することは絶対にしないでください。
3 コードの位置を点検しましょう。
4 コードは束ねて使用しないでください。
たこ足配線はしない
電気コードは使用できる電気の量が定められており、多くの電気機器をつないで使用すると、許容量を超えてしまい熱を持つことがあります。これが原因で火災が発生することがあります。
【防ぐためのポイント】
1 たこ足配線をしないようにしましょう。
2 テーブルタップを使用する場合は、電気容量を守るようにしましょう。(テーブルタップ等には許容電流等が表示されています。)
※ 『許容電流』とは、規格上、電気コード等に流せる最大の電流のことです。
〔例〕許容電流15Aのテーブルタップ(電気容量1500W)に、電気ポット(900W)、コーヒーメーカー(600W)、電子レンジ(1200W)をつないで使用すると ⇒ 900W+600W+1200W=2700Wで許容量の1500Wを超えてしまいます!
電気製品をテーブルタップ等につなげる場合、意外にもすぐに電気の許容量を超えてしまうことがありますので十分に注意しましょう!
電気器具の使用放置、誤った使用方法にご注意
アイロンやドライヤー、電気ストーブ等の熱を発生する機器は、電源を入れたまま放置すると機器自体が過熱し、布団や衣服等の可燃物と接触すると火災危険が高まります。
また、電子レンジが原因で火災になる事例もあります。過度の過熱や電子レンジに入れてはいけないものを加熱すると出火する危険があります。
【防ぐためのポイント】
1 熱を発生する機器は、その場を離れる時、必ず電源を切りましょう。
2 何らかの拍子に電源が入ることがありますので、使わない器具や機器はコンセントを抜いておきましょう。
3 電気ストーブ、アイロン等の付近には可燃物を置かないようにしましょう。
4 電子レンジ使用の際は、取扱説明書や食品パッケージ等の注意事項を守りましょう。
リチウムイオン電池
近年、様々な電気製品に使われているリチウムイオン電池ですが、それに起因する火災も多くなってきており、過充電や外部からの強い圧力、製品の欠陥などの理由により、リチウムイオン電池の内部で異常が発生している可能性があります。
【リチウムイオン電池が使われている電気機器の例】
モバイルバッテリー、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット端末、電子たばこ、デジタルカメラなど
【こんな症状が出た場合は要注意】
1 充電できない
2 充電中、いつもより熱を持っている。
3 外装が膨張し、変形している(バッテリーパックが膨張している。)。
4 落としたり、ぶつけたりした衝撃で、一部が変形している。
5 不意に充電が切れる。
【防ぐためのポイント】
1 落下による衝撃や変形の応力を加えない。
2 高温(暖房機器の近くや車のダッシュボードの上)の状況下で放置したり、充電・機器の利用をしない。
3 電気用品安全法の技術基準に適合した(PSEマークの付いた)製品を購入する。
低圧進相コンデンサ
工場・商店等で動力用電力として、低圧200v~600vの電力をご使用の方で、昭和50年(1975年)以前に製造された低圧進相コンデンサは、経年劣化により寿命領域にあり、場合によっては火災に至る危険性があります。 また、昭和50年(1975年)以前に製造された低圧進相コンデンサは、保安装置が内蔵されていないそうです。積極的な更新をお願いします。
【低圧進相コンデンサでなぜ火災に】
ご使用方法や周囲環境によっては、経年劣化により、万一、絶縁破壊した場合には金属容器または樹脂容器が破裂し火災に至る危険性があります。
【防ぐためのポイント】
1 ご使用中の低圧進相コンデンサの製造年や現状を確認しましょう。
2 定期的な点検を行いましょう。
3 計画的な更新を行いましょう。
※保安装置、保安機構内蔵のコンデンサであっても、長期ご使用に伴う経年劣化により危険な場合もあります。定期的な点検と計画的な更新をお願いします。
正しい知識と定期的な点検・清掃で、『電気火災』を未然に防ぎましょう!
お問合わせ
メールでの回答が必要な場合は、住所・氏名・電話番号を明記してください。
鶴岡市役所 鶴岡市消防本部
〒997-0857 山形県鶴岡市美咲町36番1号
電話:0235-22-8331
FAX:0235-22-0119