第17回鶴岡市芸術祭の開幕を心よりお慶び申し上げます。
　
　今般、「創る」をテーマに掲げた東山昭子会長をはじめ、鶴岡市芸術文化協会の皆様の思いに、心から共感するとともに、芸術文化で鶴岡の魅力を高め、人を結ぶ活動を継続しておられることに深甚なる敬意を表する次第でございます。
　
　東山会長からも言及がございました、今、世界を見渡せば強国による力の支配、文化の破壊が行われております。折しも荘内藩酒井家入部400年の本年、平和と文化の構築を積み重ねてきた本市であるからこそ、厳しい世界情勢、感染症と物価高が生活に影響を及ぼす中での「芸術文化の力」を再認識する、そして市内外へ発信することができるのではないでしょうか。
　
　本日の記念講演を皮切りに、伝統と創造の街・鶴岡の秋にふさわしい多種多様な団体の公演や作品展、各地域の文化祭などが予定されております。ご出演・ご出展の皆様には、様々な制約の中で、日々の創作・稽古に励んでこられてきた成果を、自由に、伸び伸びと発揮されますことを期待するとともに、ご来場の皆様にも秋の一日を楽しみつつ、芸術文化の担い手、若い世代への継承への惜しみないエールをお願い申し上げます。
　
　結びに、今日は雨が上がりました。家族と暮らす、新たな命が生まれる日常の暮らしのありがたさ、雨が上がった後の虹にほっとするような笑顔が鶴岡市芸術祭を通じて市民の皆様に広がることを祈念して、お祝いのご挨拶とさせていただきます。
　本日は誠におめでとうございます。
　
令和4年9月4日
　鶴岡市長　皆川　治

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