令和5年 市長新年賀詞(2023年1月4日)
更新日:2023年1月4日
新年明けましておめでとうございます。
年末年始、久しぶりに家族が揃って過ごされた方も多いのでないでしょうか。
昨年は、新しい景色を目指したサッカー日本代表の活躍に日本中が湧きました。年末、羽黒高校バスケットボール部は目標としていたベスト8まであと少し、また、サッカー部も2ゴールを挙げ全国大会での勝利にあと一歩まで迫りました。夏の甲子園で初の白河の関越えを果たした斎藤蓉投手も鮮烈な印象を残しました。
吹奏楽でも、鶴岡東と鶴岡工業が、コロナ禍を乗り越え、日本管楽合奏コンテストの全国大会の会場に立ち、日頃の成果を存分に発揮されました。ウクライナでの戦争が暗い影を落とす中、若い力が私たちを励まし、勇気づけてくれました。
卯年に向かう年の瀬、誰もが家族と過ごす、お節料理を味わう団らんの時間が突然失われました。西目地内での土砂崩れによってお亡くなりになられたお二人、そしてそのご家族、ご親族の皆様に衷心より哀悼の意を表します。また、避難生活や道路の規制が続いている住民の皆様にお見舞いを申し上げます。
本日16時から、市の災害対策本部の開催を予定しております。二次災害を警戒しつつ、避難されている皆様が早期に自宅に帰ることができるよう、関係機関や専門家と連携し、取り組んでまいります。
今般の災害では、自衛隊、警察、消防、国土交通省テックフォース、また建設業協会やレスキュー協会など多くの皆様にご尽力をいただきました。心より、御礼を申し上げます。また、昨日、上郷地区で住民説明会を行った際、現場に取り残されている犬・猫の救助の要望があり、消防においてできる限りの対応をすることとしました。救助活動の結果19匹を保護したことを報告させていただきます。
さて、卯は跳ねる、ものであり、今年こそコロナが収束に向かい、景気が上向くことを願うものであります。
出羽三山の主峰・月山は、卯歳の御縁年を迎えました。全国最多「3つの日本遺産」、「4つの国民保養温泉地」を活かし、インバウンドを含めた日常が回復するよう取り組んでまいります。
また、本年は、家康公と忠次公が更に注目を集める年となります。酒井家庄内入部400年の取組みを次の500年へつなぐ、庄内地域の歴史・文化を次世代へ継承する取り組みを引き続き推進してまいります。
私たちの街は、伝統を基盤に、新しいものを生み出す力があります。
藤島地域にある「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」は、明治中期の建設当時と変わらぬ位置に現存する、当地の歴史文化を知るうえで極めて貴重な近代遺産です。先般、国の文化審議会から国の史跡に指定する旨の答申がなされました。松ヶ岡開墾場の四番蚕室が、絹織物の体験施設「シルクミライ館」として生まれ変わったように、地域の宝である文化財の適切な保存と活用に取り組んでまいります。
昨年11月には、鶴岡サイエンスパーク・レンタルラボの新棟の供用が開始されました。多様で質の高い雇用を生み出す新産業団地の開発など、引き続き中小企業の振興と産業強化イノベーションの取組みを推進してまいります。
この冬、湯殿山スキー場では正面ゲレンデに直結した新リフトが竣工し、子供たちの笑顔が雪の中に広がりました。地域の未来を担うのは子供たちです。先般、改築に着手した学童を併設した朝暘五小の整備に加え、給食センターの整備、第3学区学童や藤島中学校の改築等を検討、推進するとともに、奨学金の返済を支援する「つるおかエール」など子育て世代の負担を更に軽減する仕組みを構築してまいります。
私たちは幾度も困難に直面してきました。山形県沖地震や豪雨、豚熱、鳥インフルエンザに直面しながらも、私たちが歩みを止めることはありませんでした。伝統を活かし、文化を、平和を構築する固い決意で前に進んできました。コロナ禍にも、物価高にも、そして土砂災害にも負けない、卯のように越えていく、未来へ飛躍する創造的な街づくりへの皆様のご協力を改めてお願い申し上げまして、年頭にあたっての賀詞といたします。
令和5年1月4日
鶴岡市長 皆川 治
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