鹿児島市・鶴岡市 兄弟都市盟約55周年記念式典 式辞(2024年11月7日)
更新日:2024年11月7日
鹿児島市・鶴岡市 兄弟都市盟約55周年記念式典にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本日は、
また、本市の名誉市民、酒井家18代御当主酒井忠久様をはじめ 交流団体の皆様、各界代表の皆様からご臨席を賜り、誠にありがとうございます。
5年前の50周年におきましては、私どもが鹿児島市を訪問させていただき、温かいおもてなし、お心遣いをいただきました。これも歴史の交わりがあってのことであります。
戊辰戦争の終結にあたって、西郷南洲翁から庄内藩に示された寛容さ、南洲翁のお人柄に感銘を受けた旧藩主酒井
昨日は、下鶴市長とともに、致道博物館、南洲神社を訪問し、その交わりの歴史の一端を振り返ってまいりました。
感染症の流行によって往来に困難さが伴う期間においても、両市は、酒井家庄内入部400年記念事業や、庄内の翼事業などを通じ、互いに思いを馳せながら歩みを止めず、本日を迎えることができました。
南洲翁にご指導賜った松ヶ岡の養蚕事業につきましては、国内最北限の絹産地として発展いたしました。シルク産業は近代産業の礎となり、本市の製造品出荷額は県内一位となるまで成長するに至りました。
現在も国内で唯一養蚕から絹織物までの一貫工程が残る「サムライゆかりのシルク」は、本市のプライドそのものであり、蚕室をリノベーションしたシルクミライ館やワイナリーには、多くの観光客が訪れております。南洲翁が遺してくれた教えは、鶴岡の未来を照らし、鶴岡市民の誰もが感謝しております。
両市の市民による交流は多方面に及び、鹿児島相互信用金庫と鶴岡信用金庫におかれましては、お互いの地域の名産品を、それぞれの顧客に向けてPRするなどの取組みを展開いただいております。本年7月には中学生親善使節団の皆様、9月には青少年団体リーダー研修の皆様をお迎えすることができました。
鹿児島西と鶴岡のロータリークラブ同士、鹿児島
本市の学校給食においては、昨日と本日の2日間、子供たちに人気の献立である
また、本日午後、加茂水族館にかごしま水族館の皆様をお迎えし、水族館同士の盟約10周年を記念した「カモスイ×カゴスイ トークライブ」が開催されたところであります。
鹿児島市におかれましては、日本の南の玄関口として、伝統ある薩摩の進取の気風を大切に継承しながら、マグマシティとして飛躍を続けておられます。
都市機能が集積した南九州の中核都市として、下鶴市長のリーダーシップの下に、地域の稼ぐ力の向上、持続可能なまちづくりに取り組み、発展し続けておられますことは、御同慶に堪えません。
本市におきましては、本年、ユネスコ食文化創造都市に認定され10周年を迎え、ガストロノミーツーリズムを推進するとともに、在来作物を次世代につなぐなど、食文化を活かした創造と伝統のまちづくりに取り組んでおります。
本日の祝賀会のお料理では、盟約55周年を記念しまして、鹿児島市と本市の料理人が、お互いの食材を使ったコラボ料理をご提供させていただきますので、是非お楽しみください。
結びに、気節凌霜天地知、今年開校した県立中高一貫校「致道館」の校歌には、「遺訓」の著者でもある佐藤賢一氏によって南洲翁の精神が盛り込まれました。両市のご縁を大切にする方々の一層の参画によって、鹿児島市と鶴岡市の兄弟の絆が益々深まりますこと、本日ご参会の皆々様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げまして、ご挨拶といたします。
令和6年11月7日
鶴岡市長 皆 川 治
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