このたび、令和６年３月15日の山形県文化財保護審議会におきまして、県の文化財として指定することを答申された「旧西田川郡役所　塔時計」（常念寺蔵）が、本日、県指定有形文化財に指定されました。

　先だって致道博物館の「旧西田川郡役所」の時計修理が完了し、再び時を刻み始めた中で、その初代となる塔時計が、山形県においても大切に守りつなぐべき文化財に認められましたことは、誠に喜ばしいことと存じます。

　今般指定された「旧西田川郡役所　塔時計」は、明治14年（1881）の郡役所創建時にその塔屋に設置され、同18年（1885）頃に常念寺に移されて以来、昭和59年（1984）には市の指定有形文化財に指定し、これまで大切に保存されてまいりました。現状確認されている国内産の塔時計の中で最古のものと考えられており、極めて貴重な歴史資料です。

　本市といたしましては、今後、所有者である常念寺様や関係者の皆様とともに、適切な保存と活用に取り組み、併せて、今回の指定を契機に、本市の歴史と文化に一層の関心が高まるよう努めてまいります。

令和６年４月12日
　鶴岡市長　皆川　治

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