このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで


本文ここから

広報つるおか2021.7月号

更新日:2021年6月28日

市長の一筆入魂(42)

 聖火が街を駆け抜けた。6月7日、東京2020オリンピックの聖火リレーが本市でも行われた。神話の国・ギリシャから花祭りの装飾の手向の宿坊街へ。羽黒太鼓保存会の皆さんの力強い演奏が羽黒随神門に響き渡った後、ランナーの姿が見えた。聖火だ。
 オリンピックの記憶が鮮明に残っているのは1984年のロサンゼルス大会だ。当時小学4年生。学校の先生までが、「テレビばっかり見ていなさい」と話していた、幻のモスクワの後のオリンピック。柔道の山下選手や体操の具志堅選手などの活躍にくぎ付けになった。2度目の「東京」はコロナ禍、果たして聖火リレーはできるのか、公道を走れるのか。それぞれの思いを胸に聖火をつないだ皆さん、それを静かに心の中で熱く、沿道から、テレビから見守った皆さん、そして変化する方針・状況への対応を迫られながら準備に当たられた関係者に、その一日は長く記憶されるに違いない。

 天神祭りの夜のことだった。5月25日の降雹ひょうは、局地的に果樹農家に大きな被害をもたらした。訪問した三千刈のりんご農家、東荒屋の梨農家では、実が傷つき良品としてはほとんど収穫が見込めない厳しい状況を伺った。本市では4月にも凍霜害が発生しており、その際訪問した長沼の庄内柿の園地は芽が枯死しており壊滅的な状況にあった。県内でも広範囲にわたって霜の被害、最上地方でも降雹の被害が発生しており、県では6月2日に「凍霜害・雹害緊急対策パッケージ」を発表している。果樹は、収穫が見込めないような被害を受けた場合でも、来年の生産に向けて樹木を適切に管理する必要がある。聖火リレーが行われていた6月7日、市ではJA鶴岡、JA庄内たがわの関係者とともに対策会議を開催した。減収率80%以上の甚大な被害を受けた農家に対する来期に向けた定額支援(2万円/10a)や、さくらんぼのみならず、柿、ぶどう、梨、りんご、桃、ブルーベリー、いちじくといった品目の肥料、農薬購入を支援対象とする方針を固め、6月議会に追加補正予算を提案することとした。
 聖火は明年酒井家庄内入部400年を迎える城址・鶴岡公園にも。アーチェリー日本代表・中村美樹選手を指導する野崎剛先生に伴走するのは、市内の9つの総合型地域スポーツクラブか
らの代表、9人のサポートランナー。鶴岡南高校吹奏楽研究会の演奏で始まったミニセレブレーションは、納火で幕を閉じた。
 雨音が強くなると、夜寝ていても河川のことが気になりスマホで水量を調べたりする。河川が増水し洪水のリスクが高まる出水期、今期は大丈夫だろうか。指定避難場所がワクチン接種の会場となっているなど、今年は更に課題を抱えている。ワクチン接種は、希望する高齢者は7月末までに、そして希望する全ての方に10月から11月にかけて。政府の方針を医師会はじめ関係者の皆様との連携でいかに実行するか、聖火を迎え入れることはできたが、いくつもの複雑な課題が頭から離れない、長い夏となりそうだ。

皆川 治


 

お問合わせ

メールでの回答が必要な場合は、住所・氏名・電話番号を明記してください。

鶴岡市役所 総務課
〒997-8601 山形県鶴岡市馬場町9番25号
電話:0235-25-2111
FAX:0235-24-9071

本文ここまで

サブナビゲーションここから

市長の一筆入魂

編集

マイメニューの機能は、JavaScriptが無効なため使用できません。ご利用になるには、JavaScriptを有効にしてください。

情報が見つからないときは

サブナビゲーションここまで


ページの先頭へ
以下フッターです。

鶴岡市 

〒997-8601 山形県鶴岡市馬場町9番25号 電話:0235-25-2111(代表番号) FAX:0235-24-9071
メール:tsuruoka@city.tsuruoka.lg.jp(問い合わせ先)
窓口受付時間 月曜から金曜日(祝日及び12月29日から1月3日までを除く)午前8時30分から午後5時15分
フッターここまで