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広報つるおか2023.5月号

更新日:2023年4月28日

市長の一筆入魂(63)

 市役所の辞令交付式が行われる4月3日の早朝。例年よりも早い桜の開花の中、藩校致道館、荘銀タクト鶴岡を背に、続々と職員が登庁してくる。ベテラン職員さんからは、「リクルートスーツはすがすがしいですね」という声が聞こえる。


 春から初夏に向かって、様々な草花が私たちを楽しませてくれる。4月5日、春祭りの金峯神社の参道を通ると、カタクリやキクザキイチゲが春の訪れを告げていた。学生時代、私は高山植物を求めて、山に登った。群馬県片品村の白根山で見たシラネアオイ。その花が故郷の身近な所にもあることを知ったのは、学生時代に植物への関心を持ってからだった。
 雷鳥やコマクサに出会った槍ヶ岳。山に登るとき、どのルートで登るのか、ということがまず最初に大切になる。仕事でもゴールに向けた方向性をしっかり持って取り組むことが大切だ。また、いつ登るのか、何日かけて登るのか、これはスケジュール管理に通じる。どういうチームで、どういう装備で登るのか、チーム編成や段取りも目標達成には欠かせない。また天候の急変もあるだろう。いざというときの危機管理も迫られる。新年度に仕事を進めるに当たって、私は北岳や尾瀬ヶ原を歩いた学生時代を思い出していた。


 4月10日、皐月には藤の花が咲き誇り、冬にはイルミネーションが迎えてくれる藤島歴史公園「Hisu花(ヒスカ)」に向かった。明治中期に建設された「旧東田川郡役所」及び「郡会議事堂」、また大正末期頃に建設された「旧東田川電気事業組合倉庫」と「土蔵」は、建設当時と変わらない位置に現存しており、当地の歴史文化を知る上で極めて貴重な近代遺跡だ。
 この日は、3月に正式に国指定史跡となったことを記念するセレモニーが行われ、今後も地域の宝である文化財の適切な保存と活用に取り組んでいくことを確認した。


 また、近隣の藤島体育館の敷地内には、この春、太陽光電池式電波時計の時計台が設置された。長年にわたる奉仕活動で地域づくりに貢献してきた女性団体・国際ソロプチミスト鶴岡が認証35周年を迎えたことを記念し、市にご寄贈いただいたのだった。以前の時計台が故障し撤去され、グラウンドゴルフ協会などから要望されていたものであり、地域の皆さんに大変喜ばれている。


 世の中にたえて桜のなかりせば。ソロプチミストの35周年を祝す鶴岡北高校音楽部の皆さんの歌声の中に、平安の和歌のフレーズがあった。生徒の皆さんが2種類の異なる制服で登場した時、そうか、来年の春にはいよいよ致道館高校が始まるのだな、と実感した。「古城のほとり」、「如松の丘べ」、最終年度の校歌の選曲が胸に残った。伝統を引き継いで新たな学び舎へ、来年も美しい桜はきっと咲くことだろう。

皆川 治

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