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広報つるおか2024.6月号

更新日:2024年5月27日

市長の一筆入魂(76)

 ゴールデンウィークが終わり、休み明けを待っていた市民の皆様が早朝から市役所を訪れる。赤いツツジが咲く中、致道館と荘銀タクト鶴岡を背景に、足早に通勤する職員の皆さんと挨拶を交わし、季節の変化を感じて仕事に入る。


 竹と杉の林に入り、息を切らしながら孟宗(もうそう)を掘ったゴールデンウィーク。久しぶりに仕事を離れて自分の時間を過ごした。


 早朝、テレビをつけると、南陽市での山火事のニュースが飛び込んできた。心配になって本市の消防への応援要請の状況を確認すると、消防防災ヘリコプターの本県の「もがみ」、宮城県の「みやぎ」は出動しているが、地上部隊への要請は入っていなかった。


 災害は忘れた頃に、とはよく言ったものだ。今年は、令和元年6月の山形県沖地震から5年、昭和39年6月の新潟地震からは60年を迎える。地震、津波、豪雨、山火事、元旦であろうがゴールデンウィークであろうが、災害は人間の暦とは無関係に、ある日突然、美しい自然を一変させる。


 山形県における観測史上最大、震度6弱の揺れを記録した山形県沖地震。沿岸部を中心に瓦屋根の家屋などが甚大な被害を受けた。その際、いち早く支援に入ってくれたのは、遠く離れた熊本市役所の皆さんだった。復旧に関するノウハウに乏しく、罹災証明書を発行する体制も十分でなかった本市にとって、熊本地震からの復旧・復興に取り組んできた熊本市の経験、応援は心強かった。


 あれから5年。6月29日には、熊本市長を講師にお迎えし、防災講演会を開催することとしている。熊本といえば、本市櫛引地域の丸岡地区との間で、加藤清正公、忠廣公との深い縁がある。歴史、そして災害支援のつながりで、更に交流を深めていければと願っている。


 連休中、思い切って横手市の増田地区まで足を伸ばした。その増田地区の伝統的建造物群保存地区を散策しているとき、すぐそばに月山神社があることに気付いた。偶然訪れた場所に出羽三山の信仰が及んでいることに誇りを感じながら参拝した。


 時には仕事を離れるとアイデアが生まれる。鶴岡市の若手職員が政策提案を行うWBCプロジェクトが今年もスタートした。ふだんの仕事を離れて、様々な部署に所属する職員有志が、知恵を出し合う。昨年度の提案では、伴走型出産・育児相談支援の一環として応援メッセージと絵本を送る事業、鶴岡市総合保健福祉センター「にこ・ふる」内に中高生の放課後の居場所となるフリースペースを整備する事業が具体化されることとなり、今年度の当初予算に盛り込まれている。若者・子育て世代に選ばれる街へ、抱負を語ってくれた若手職員の活躍を期待したい。

皆川 治

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