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広報つるおか2021.9月号

更新日:2021年8月27日

市長の一筆入魂(44)

 連日の猛暑が続く8月の早朝にこの原稿を書いている。セミの声の向こうに、日が高くなる前に畑仕事をしている母の姿が見えた。今日も一日が始まる、何げない日常、ただマスクを手放せずに市役所へ向かう。
 8月1日に鶴岡市では約2か月ぶりの新規感染者が確認され、その後連日の感染公表が続いた。変異株への警戒を呼び掛けつつ、ワクチン接種の進捗が気になる。5月19日から始まった本市の集団接種は、8月10日で65歳以上の高齢者の約9割の方が接種を完了し、一区切りを迎えた。希望者には7月までにとの政府の大号令を踏まえ、2回目の接種が8月となっていた方の振替対応も行った。年初に設置したワクチン接種対策室の頑張り、そして医師会はじめ接種関係者の皆様の多大なるご尽力がなければできなかったことだ。全国的なワクチン供給の不足が懸念される中、7月に60歳から64歳の方、59歳以下の方については、8月に基礎疾患のある方、クラスター防止の観点で、学校、保育所ほか福祉施設、飲食・宿泊、交通関係者等と順次予約を開始し、8月10 日時点で、40歳の方までの実施の目途がついた。12歳から39歳の方についても、ワクチン供給の状況を注視しながら、引き続き、関係者と連携し、接種を進めていく。
 早いものでこの9月定例会が任期中最後の市議会となる。7月の臨時会では、推定年収260万円以上470万円未満の世帯の0歳~2歳の保育料を県と連携し無償化する事業が成立した。一方で、9月にペイペイ・キャンペーンを実施する提案については成立させることができなかった。庄内2市2町で言わばリレーによるペイペイ・キャンペーンが実施・予定される中で、10月以降の加盟店の利用料負担等に鑑み、9月での第2弾の実施を提案したものだったが、議会からは、(1)事業の実施時期や地域振興基金を財源とすることの妥当性、(2)消費者・事業者の参画に係る事業の公平性の問題等のご指摘を頂いた。
 市議会と市当局はまさに車の両輪である。3月定例会に小規模事業者への支援を提案したとき、4月にはワクチン接種も始まり、コロナも第3波で終わるのではないか、最後の経済対策になるのではないか、と希望を持っていた。しかし、現実は、思うとおりには進まない。第4波から第5波へ、この夏も、帰省を控えるように呼び掛けざるを得なかった。不条理としか言いようがない。新型コロナウイルスによる影響がこれほどまでに長期化するとは、一体誰が予想していただろうか。議会のご意見を重く受け止めつつ、それでも中小事業者のために何が必要なのか、お互いが歩み寄って物事を実現することの重要性について考えさせられた。
 朝、登庁し、出勤してきた職員に、廊下ですれ違う市民の皆様に挨拶をする。職員同士が挨拶する声も聞こえる。市の一般会計の決算が令和元年度に続き、2年度も黒字を確保し、荘内病院は新病院になって初めて黒字を実現したと報告を受けたとき、平成の大合併によって財政的に優遇されていた期間からバトンタッチを受け、市財政運営を何とかやりくりできたと安どした。ただ、これまでの市債(借金)の返済が本格化しており、油断はできない。令和元年度にスタートした10年を計画期間とする第2次鶴岡市総合計画と行財政改革を両立させ、議会の声も反映させながら進める必要がある。

皆川 治

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