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広報つるおか2025.4月号

更新日:2025年3月26日

市長の一筆入魂(86)

 3月1日、鶴岡市立荘内看護専門学校の卒業式が荘銀タクト鶴岡で行われた。昭和52年に建設された現在の校舎の下での最後の卒業生、その別れの涙が光った。昨年2月に着手した新校舎の建設工事は3月25日に完了し、いよいよ新しい校舎での授業が始まる。新校舎は、より実践的な看護シミュレーションができる教室を備え、学年定員をこれまでの20人から30人に拡大。まずは順調なスタートを切ることができた。 また、この4月時点で、荘内病院の医師数は、昨年同期比で10人以上増え、80人を超え新病院となってから過去最高となった。引き続き、地域課題である医師・看護師の確保に力を入れていく。

 3月4日、市議会3月定例会が始まった。その初日、各会派の代表者の質問に市長が答える総括質問は、新年度の市政の方向性を示す重要なやり取りだ。その答弁の中で、私は、新鶴岡市学校給食センター整備基本計画(案)における「調理を民間に委託する」とした記載を見直すことを表明した。

 現在、本市には、藤島、櫛引、朝日、温海、そして令和12年度に新センターの供用開始を計画する鶴岡の計5つの給食センターがある。羽黒については、平成24年に鶴岡センターに統合されている。現在の鶴岡センターは、市の正規職員である技能職と位置付けられる職員と、いわゆる臨時職員である会計年度任用職員によって調理が行われている。その他の4センターは、民間事業者への委託によって調理が行われている。

 パブリックコメントに付した基本計画(案)では、現在の公務員によって調理されている鶴岡センターの何を引き継ぎ、何を改善するのか、その重要な説明が欠けたまま「調理を民間委託する」という記載となっていた。 議会や市民の皆様の間でも、調理の直営維持か、民間委託かで、様々な意見が出され考えが割れている。私は、行政だから、あるいは民間だから、給食の質が担保されるといったものではなく、確実な質の向上を実現できる仕組み作りこそが重要だと考えている。行政から民間に、主体が変われば全てが良くなる保証はなく、「民間委託」は魔法の杖ではない。

 現在の、鶴岡センターには、調理師の資格を持っている職員もいるが、任用上の位置付けは明確になっていない。また、障害のある人もともに活躍できる共生社会への対応も必要だ。今回は、一旦立ち止まって、おいしい学校給食を食べた子供たちが、その調理現場で働きたいと思えるような、未来の調理現場を造りたい。

 3月11日、予算特別委員会で、新学校給食センター整備予算に関する集中審議が行われた。その際、論点の1つになったのは、調理の完了から給食の開始までを2時間以内とする、いわゆる「喫食2時間ルール」だった。ルールが守られているのか、給食の提供エリアの見直しまで必要なのかどうか。こうした点を考慮すると、調理の具体的な内容も含め、様々なことを検討する必要があり、基本計画の年度内の取りまとめを見送り、新年度に対応する必要があると判断した。

 民主主義の要は、対話だ。3月9日、まちキネで『ボストン市庁舎』を鑑賞し、粘り強く対話を重ねることの重要性を改めて考えた。学校給食発祥の地としての役割とは何だろうか。給食費の無償化はいわば原点回帰の1つだが、新たな施設整備と運営についても、先人達の思いを、今日的な課題を付加し、未来を見据えて一歩進める、そのことが求められているのだと思う。

 皆川 治

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