広報つるおか2019.6月号
更新日:2019年6月1日
市長の一筆入魂(17)
10連休初日の4月27日、働く人たちの祭典・メーデー大会に参加した。長時間労働の是正などワーク・ライフ・バランスを推進するための働き方改革は、官も民も待ったなしの課題である。
鶴岡市では、昨年度から、中小企業が従業員を非正規から正社員に転換した場合に奨励金を支給している。国のキャリアアップ助成金、県の正社員化促進事業奨励金に市が上乗せし、長期の雇用安定と人材確保を後押しするものである。今年度からは対象年齢を45歳未満から50歳未満に拡充しており、ぜひご活用いただきたい。
この6月からは、消防、病院などを除く市職員を対象に、時差出勤、いわゆるフレックスタイムを試行的に導入する。昨年度、市役所内に女性活躍推進の検討チームを設けた。これまでは、ほぼ全ての職員が午前8時半から午後5時15分までの画一的な働き方であった。ある女性職員は、子供を保育園に預けた後、そのまま出勤して早い時間から働ければ、と言う。「多様で柔軟な働き方」といった抽象的なスローガンを越え、具体的な推進策を導入する、制度の試行は、女性活躍に向けたその議論の成果である。市民サービスに支障がないことが大前提だが、ライフスタイルに合わせて、早い出勤時間では午前7時半、遅い出勤時間では午前10時など、6つの区分の中から勤務時間を選べるようになる。
また、これまで毎月実施していた部課長会議も、四半期に1回に変更した。これまでは30分程度の会議のために、毎月、温海庁舎や朝日庁舎から幹部が招集されていた。働き方を変え、市民サービスを充実させたい。
平成から令和へのカウントダウンは、市名が兵庫県篠山市から丹波篠山市に変更された現地で迎えた。同市とは、豆に関するサミットの相互訪問が行われ、互いにユネスコ創造都市ネットワークに加盟しており、災害時の相互応援協定を締結している。少しややこしい話なのだが、丹波篠山市のお隣には、丹波市がある。旧篠山市では、「丹波の黒豆」の本場が丹波市だと誤解されることなどによる損失があるとし、市名変更により新たな経済効果を含め52億円以上の地域経済への影響があると主張してきた。訪問に併せ、お隣の丹波市が設置した農業者育成施設「農(みのり)の学校」も見学させていただいた。丹波市と篠山市の合併ではなく、丹波市が残ったままの丹波篠山市の誕生。両市の関係者の反応は様々で、「一つの庄内」への道のりを考えさせられた。
連休の最終日、久しぶりに長男と釣りに出かけた。大勢の人出でにぎわった5月5日の鼠ヶ関大漁旗フェスティバルにはあれほど海の幸があふれていたのに、米子でも堅苔沢でも二人の釣りざおがしなることはなかった。それでもしばし仕事を忘れ、爽やかな海辺の休日となった。
皆川 治
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