広報つるおか2023.12月号
更新日:2023年11月24日
市長の一筆入魂(70)
高校を卒業してしばらくたった頃だった。偶然、山形駅で同級生に再会したことがあった。先日、久しぶりに故郷に帰った彼女は、荘銀タクト鶴岡の舞台の上でスープを飲み、ダンスを踊り、観客の声援に応えていた。
11月1日、大山コミュニティセンターの開所式が行われた。山形県沖地震の発災から間もなく5年、改築が待望されていた。印象的だったのは入り口からすぐの開放感あふれる交流スペースのテラス。眼前には白鳥が訪れる田園風景が広がっていた。
11月は、上京し、インフラ整備などの要望活動を行いながら、鶴岡に進出する首都圏の企業の皆様にお会いした。最新(令和3年)の数値で、本市の製造品出荷額は4、559億円となり、初めて4、000億円を突破した。なかなか売れなかった23・5haの大山工業団地も協議中のものを除けば残り1・4haとあと僅かになっている。現在、鶴岡西工業団地の隣接地に15ha程度の新たな産業団地の開発を準備中である。
11月4日に初めて開催された鶴岡サイエンスパークまつりは、多くの親子連れでにぎわっていた。どんな研究が行われているのか、どんなベンチャー企業があるのか。百聞は一見にしかず、そこから未来の科学者が誕生することを期待したい。
11月11日、羽黒山の斎館で精進料理を頂きながら、姉妹都市である米国ニューブランズウィック(NB)市からの訪問団を歓迎した。2020年に盟約60周年で訪米する予定であったがコロナ禍で果たせず、3年ぶりに実現した記念行事でもあった。友好都市の仏領ニューカレドニア・ラフォア市からのお客様をお迎えし、10月28日に開催された鶴岡ライオンズクラブの結成60周年記念式典の会場も斎館だった。いずれも60周年、そこで私は、60は日本では特別な数字であること、赤いちゃんちゃんこを着て赤子に還り、もう一度歩み出す習わしについてお話した。NB市からの訪問団長のマイケル・タブリンさんは還暦を迎えたばかり。卯歳御縁年の生まれ変わりのおわんを頂きながら、「Reborn(生まれ変わる)」という英単語が飛び交った。
西目の土砂災害への対応で始まった年がもうすぐ替わる。
荘銀タクト鶴岡でパトリシア・フォーダーを演じた同級生のあべゆきさん。50音順の出席番号で並べられ受けたテストなどで、「み」で始まる苗字の私は男子の最後であり、「あ」で始まる苗字の彼女は女子の最初。彼女は私のすぐ後ろの席だった。劇団四季の超一流の役者の中で活躍する姿に、恩師も同級生も視線が集中した。
年が改まれば母校も致道館高校に変わる。目標を持って、夢を追い求めて、そんなことを改めて考えさせられた舞台だった。
良いお年をお迎えください。
皆川 治
お問合わせ
メールでの回答が必要な場合は、住所・氏名・電話番号を明記してください。
鶴岡市役所 鶴岡市
〒997-8601 山形県鶴岡市馬場町9番25号
電話:0235-25-2111
FAX:0235-24-9071
