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広報つるおか2020.5月号

更新日:2020年7月9日

市長の一筆入魂(28)

  山路来て何やらゆかしすみれ草。
 4月11日、稲の苗出し作業に参加した。田んぼにつながる我が家の坂のタチツボスミレが目に留まり、周囲を見渡すと散り始めた椿の代わりに陽光桜が満開を迎えていた。作業をしながら、子供の頃の記憶、小学校の教科書に掲載されていた俳聖・芭蕉の句が思い出された。
 4月5日からの1週間は怒とうの、そして緊張の日々だった。5日、本市では初めての新型コロナウイルス感染症の感染者Aが確認されたとの電話が健康福祉部長からあったのは夕方午後6時50分だった。同日午後8時30分に市対策本部の関係者が緊急参集し、対応を協議。同日午後10時30分に市対策本部を開催し、(1)小中学校の始業時期を4月20日以降とすること、(2)市有施設を原則休館、再開を4月20日以降とすること、を決定した。
 6日夜には、感染者Aと仙台で一緒に会食していた友人Bも感染していたとの情報がもたらされ、その後もBの家族C、D、更にはAの友人Eと、連続して感染者が確認され、県の記者会見(午後3時30分)後、市としての記者会見を4日6日から9日までいずれも午後5時から4日連続で行った。
 なぜ県の後に記者会見を行うのか。感染症の予防や入院の勧告などについては、地域保健法に基づき設置される保健所の所管事務となっている。この保健所は、都道府県や一定規模以上の市などに設置されるものであり、本県では山形県と山形市に設置されている。庄内地域については、鶴岡市にも酒田市にも設置されておらず、山形県の出先機関である庄内保健所がその役割を担っているのだ。従って、感染者に関する情報、具体的にはその症状や行動履歴、濃厚接触者に関する疫学調査の情報などについては、庄内保健所、つまり山形県からの発表を待つ必要があるのだ。鶴岡市在住の感染者に関しては、家族のプライバシー等を含む個人情報保護や勤務先の風評被害の防止などは非常に重いものの、同時に感染拡大防止の観点から自治体や地域住民が必要な情報をどのような範囲で、どういう手段で共有するのか、記者会見を通じてその難しさについて考えさせられた。
 市有施設の休館についても、その具体的な範囲をどうするか、本当に頭を悩ませた。市立図書館や加茂水族館を休館とした一方で、例えば市有施設に入る飲食店の扱いについては、一旦休業させたものの、緊急事態宣言下の東京都においても社会生活を維持する上で必要な施設と整理されたこともあり、営業を再開することを可能とした。また、花見の時期の公園については、山形市では霞城公園を閉鎖することとなったが、本市では3密(密閉、密集、密接)を避けることが可能であること、散歩やジョギングなどの適度な運動は必要であることなどから、鶴岡公園の閉鎖はせず、注意喚起にとどめた。
 市内での感染者が確認される中での4月7日の政府の緊急事態宣言の発令等を踏まえ、4月8日には、小中学校や市有施設の再開について、5月7日以降に更に遅らせることを決定した。
 「疑問を持った時に授業は始まる。疑問を解決した時に授業が終わる。」という言葉に出会ったのは中学校に入った頃だった。学校は開かれていないが、いかに学び、いかに問題を解決できる子供たちを育てていくか。感染拡大の防止と地域社会経済活動の維持という複雑な方程式。今だからこそ、私たちが自ら考え、知恵を出し合い行動することが求められている、そう思えてならない。

皆川 治

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