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広報つるおか2020.6月号

更新日:2020年7月9日

市長の一筆入魂(29)

  状況が目まぐるしく変わる。様々な工夫を凝らし行ってきた観光誘客。多くの事業者、市民の皆様と協力しながら、鶴岡が誇る歴史、自然、温泉や食をPRしてきた。それが県境をまたいだ往来はおろか、ステイホームと、外出の自粛を呼び掛けることになるとは。
3月25日に可決された予算額1億円の宿泊・飲食業支援は、新型コロナウイルス感染症の影響によって首都圏等からの往来が縮小し、売り上げが減少する宿泊・飲食業を、市民が泊まって、食べて応援しようとするものだった。しかし、実施準備を進めていた4月になると鶴岡市内でも感染者が発生するなど状況は一変。泊まって、食べに出掛けて、営業を後押しできるような状況ではなくなってしまった。
 県内一の観光客を誇る鶴岡の旅館やホテルは、建物や設備の設置と維持に大きな固定費がかかる装置産業だ。当面、泊まって応援ができない中で、大きな重荷になる固定経費を支援しようと固定資産税2分の1相当額を支援することとした。対象は約150事業者、予算額1億2千万円、観光産業の要を守るための思い切った対応に踏み切った。
 飲食業では、テイクアウトやデリバリーに取り組み、何とかこの場を乗り切ろうとする動きが広がっていた。食文化創造都市の基盤である飲食業を市民が食べて支える、プレミアム付飲食券(6千円分の飲食券を3千円で販売)の発行に先の1億円全てを充当することとした。また、国レベルでも論点となっていた賃料負担の問題について、市内に本店を有する中小の小売業、飲食サービス業を対象に、賃料1か月分の8割(1店舗上限10万円、1事業者5店舗上限50万円まで)を独自に支援(予算額7千万円)することとした。
 4月24日の議員全員協議会を経て5月1日の市議会臨時会においては、その前日(4月30日)の国の補正予算成立に対応するとともに、前述の市独自の対策も追加した約137億円の鶴岡市一般会計補正予算が成立した。市の制度融資でも、融資に目詰まりがあるとの声を踏まえ、東日本大震災時の対応を超えて、利子、保証料を全額市が負担する20億円(2千万円×100件)分の融資枠を拡充した。
 更には、緊急事態宣言が延長されることとなったことを踏まえ、5月5日、市長の専決処分により、県の営業自粛要請に協力した事業者の皆さんに市として10万円を上乗せ(予算額7千7百万円)することとした。また緊急小口資金も10万円上乗せし、学生の皆さんを含めた利用の周知に取り組むこととした。
 「観光客の皆さんは来ないで下さい」、フランスの小説家カミュが「ペスト」で描いた不条理が眼前に現れたかのような異例のゴールデンウィーク。バイクのエンジンの小さな響きと共に新聞が投かんされる音で目が覚める。市役所ではお急ぎの方への特別定額給付金(10万円)の受付が連日行われていた。スーパーや医療機関など、休日も現場で奮闘するエッセンシャルワーカーに支えられた「日常」のありがたさ、そしてマスクのみならず、海外に依存した我が国経済のリスク、循環型経済の重要性に思いが至る。
 現場を預かる基礎自治体には、刻々と変化する状況に合わせ対応していくことがこれまで以上に求められている。厳しい局面だが、「新しい生活様式」とは、今度こそ自立分散型の地方の時代をつくることでもあるはずだ。地域社会を支えている全ての方々のために、この不条理に負けない、ピンチをチャンスにとの思いを巡らせている。

皆川 治

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