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広報つるおか2025.9月号

更新日:2025年9月2日

市長の一筆入魂(91)

 7月18日、湯野浜海水浴場の海開きへ。砂浜から海へ走るこどもたち。今年はどんな夏になるのだろう。この砂浜と海、こどもたちの声が未来に続いてほしいと願った。


 僅か5ミリ。7月は、記録的な少雨となった。月間降水量がたったの5ミリメートル。およそ半世紀前の昭和51年(1976年)の観測開始以降、7月の過去最低(1978年7月の47ミリメートル)を更新した。更には、月当たりの過去最低(1985年6月の25ミリメートル)と比較しても、かつてない月間降水量となった。
 おととしの猛暑、昨年は7月の豪雨災害、そしてこの7月の僅か5ミリメートル。今年6月と7月の日本国内の平均気温は観測史上最高になったという。
 7月24日、その前日に東北で2番目の自治体認定の水防協力団体となった因幡堰土地改良区を含め、市役所に農業関係者に集まっていただいた。高温少雨に関する連絡会議を開催し、だだちゃ豆の発芽率の低下や、稲の花が咲く出穂期を迎えるにあたり渇水対策が急がれること、などを話し合った。会議後、国や県などで構成する渇水対策協議会に対し、ダムの運用に際し特段の配慮を求めることとした。
 少雨、渇水の影響は農業にとどまらない。7月25日、出羽三山地区観光開発促進期成同盟会の総会が開催された。その終了後、関係者から、記録的な少雨によって月山山頂の水不足が深刻になっていることを伺った。山頂小屋や月山神社は、有事の際は避難場所になり、安全安心な月山登山に欠かせない施設だ。山頂の水不足に何ができる、職員がアイディアを出し、自分用の飲料水とは別に、もう1本ペットボトルを持って山頂に水を届ける、「ワンモアペットボトル」キャンペーンに取り組むこととした。8月1日からの週末の3日間で、200人を超える皆様にご協力をいただき、約100?の水が山頂に集まった。月山を愛する登山者の皆様のご協力に心から感謝を申し上げます。


 7月30日、鶴岡市高温少雨・渇水対策本部を開催した。水道、農業、観光などへの影響を把握し、対策を検討する総合的な本部の設置は初めてのことである。本市水道事業の給水量の約9割は、月山ダムの水を水源としている。貯水率が80%程度あることから給水に問題がないことを確認した一方で、月山ダムとは別の水源に頼る朝日地域の大平地区では、7月29日から給水車によって配水池への直接補水が行われていることが報告された。


 8月4日、東北地方整備局月山ダム管理所より、月山ダムから毎秒3?の追加放流を行うことが発表され、即日実行に移された。稲の出穂期を迎える中での英断だった。
 8月6日、ノーモアヒロシマを祈りながら朝一番の飛行機で上京、日帰りで日沿道の整備促進の要望活動を行った。前日には、群馬県伊勢崎市の最高気温が観測史上最高の41・8℃を記録していた。要望活動中、新潟で線状降水帯が発生する可能性があるとの情報が入っていた。庄内も翌日7日にかけて大雨の予報の中、帰りの交通手段を検討、急きょ電車に切り替えて帰路に就いた。携帯のメールには、辻興屋地内で住民がクマに襲われたとの一報が入っていた。

 次から次へと事態は目まぐるしく動く。まずは情報を正確に把握する。課題を特定して組織的に処理する。凡事徹底、いつも通り、時に機敏に、市長としての役割を果たす、そのことを心掛けている。

皆川 治

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